
「三井不動産インダストリアルパーク海老名(MFIP海老名)&forest」
三井不動産は6月25日、「三井不動産インダストリアルパーク海老名(MFIP海老名)&forest」の記者発表会・内覧会を開催し、同施設を2026年6月30日に満床稼働すると発表した。施設は物流機能とオフィス・研究施設・ラボ機能を融合した新たな産業拠点で、同社グループが推進する木造建築ブランド「&forest」の第1号竣工物件。
施設は、小田急線・相模線海老名駅から徒歩9分、海老名市中央5丁目の近隣商業地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する敷地面積約19,823㎡、鉄骨造一部木造4階建て延床面積約40,219㎡。1・2階が物流用途、3・4階がオフィスや研究施設、ラボなどに利用可能なマルチユーススペース。施工は日鉄エンジニアリング。着工は2025年4月、竣工予定は2026年6月30日。建物全体の約半分をマルチユース用途が占め、積載荷重1.5トン/㎡、1フロア約9,000㎡(約1,000㎡単位で区画利用も可能)、天井高5.5m以上(4階は7.5m)、72時間対応の非常用発電機を備える。
現地は、海老名市役所周辺地区で進められる全5ブロックの開発計画の中で最初に竣工する施設で、同地区内では温浴施設や住宅開発も予定されているエリアの一角。同市との連携により、敷地内には約2,000㎡の中央第一公園を整備し、ボール遊び広場を設置するほか、周辺道路沿いには約200mの歩道状空地や四季を感じられる植栽、ベンチを配置する。
建物デザインはオーストラリアの設計事務所JACKSON TEECEが担当し、「変容―自然の抽象化」をテーマに周辺環境と調和する外観を実現。施設は、三井不動産グループの木造建築ブランド「&forest」の第1号案件。マルチテナント型物流施設を含む建築物として国内で初めて一部木造を採用し、構造材や内装材には北海道のグループ保有林から採取したトドマツ材などを使用。木造柱と木鋼ハイブリッド梁(2時間耐火)を組み合わせた耐火構造を採用している。木材の使用量は60㎥(うち社有林材40㎥)。
館内には木材を活用したアート作品「実りの軌跡」や、自然音を再現するラウンジ「Forest Lounge」、交流促進を目的としたイベント対応型ラウンジ「EBINA HUB」も整備されている。
環境面では、グループ保有林を含む森林の伐採から施工までを一体管理することでSGECプロジェクトCoC認証を取得。さらに、屋上全面の太陽光発電設備の活用により「Nearly ZEB」を達成し、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)では最高評価の6つ星を取得済み。
すでに施設は満床稼働が決定しており、新日本空調が研究開発拠点を長野県茅野市から移転するほか、横河レンタ・リースが企業向けIT機器レンタル事業の中核拠点として活用し、ファスマックが食品遺伝子検査などを行うラボ施設として入居する予定。
施設説明会で同社ロジスティクス本部事業部グループ長・大宅将之氏は「今回の施設は『MFIP羽田』に次ぐ複合用途施設で、今後も物流の枠を超えた次世代型の産業創造拠点の形成に力を入れる」と挨拶した。

1階エントランス

アート作品「実りの軌跡」

「Forest Lounge」

「Forest Lounge」

「EBINA HUB」

木造柱と木鋼ハイブリッド梁(2時間耐火)

大宅氏
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やはりそうだった。行きはタクシーを利用したため分からなかったのだが、帰りは歩くことにした。外に出て、おやっと思った。周辺はきちんと区画割りされた空き地・駐車場が広がっていた。だしぬけに40年以上前のこのあたりの風景がよみがえった。市役所には住宅地開発に関する取材で何度も訪ねたことがあったが、周辺は田園地帯だった。
何かあると考えた。配布資料には「市役所周辺地区地区計画」の文言が記されていた。駅についてすぐ市役所に問い合わせた。その通りだった。市は令和6年3月、第7回線引き見直し(平成28年)において、今回の施設敷地を含む市役所周辺地区約39.4haの市街化調整区域(建ぺい率50%、容積率100%)を市街化区域に編入し、用途地域は近隣商業地域(建ぺい率60%、容積率200%)にした。物流施設はこのため建てられるようになったものだ。
市街化区域に編入されて地価はどうなったか。施設近くに地価公示調査地点はないが、駅から徒歩10分圏では坪60万円くらいのようだ。調整区域の調査地点もないが、市内の調整区域の価格は坪17万円くらいだ。約3.5倍に跳ね上がったことが容易に想像できる。今後、市役所周辺エリアではマンションなどが続々分譲されることになりそうだ。
梓設計が本社機能 三井不 街づくり型「インダストリアルパーク羽田」満床稼働(1019/7/5)

