
三井ホームの「「MOCX MUTE(モクスミュート)」(左)と銘建工業が開発したCLT遮音床
三井ホームと銘建工業は7月17日、直交集成板(Cross Laminated Timber:以下 CLT)を用いた高性能・薄型化を両立した遮音床構造を開発し、2026年7月3日付で特許を出願、これまで木造集合住宅で課題となっていた最高高さ10m以下の規制エリアでの4階建ての実現可能性が広がると発表した。
現行法では、都市計画法などによる建物の高さ制限や、建築基準法による居室の平均天井高さの制限などがあり、最高高さ10m以下の第一種低層住居専用地域では3階建てまでが一般的な限界となっている。
両社は、通常では上階の床から下階の天井まで含めて厚さが500mm程度となっている遮音床構造の厚さを300mm以下にすることができれば、木造4階建ての建築物の計画に実現可能性があるとし、三井ホームの高遮音床仕様の「MOCX MUTE(モクスミュート)」と国内トップシェアのCLTメーカーの銘建工業が開発した遮音床を採用して実験した結果、LL-50の結果を得ることができたとしている。
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凄いことだと思うが、実用化はかなり難しいのではないか。遮音床を300mm以下にしても、4層だとすれば天井も含めると300×4=1.2mの床・天井の厚さが必要になる。また、建基法では居室の高さは最低2.2mという規制がある。4層だと2.2×4=8.8mだ。合わせれば10.0mになり理論的には4階が可能になる。
しかし、建ぺい率、容積率の規制、さらには居住性などを考えると、高さがほとんど10m(まれに12mがあり、総合設計制度を活用すれば高さ規制は取り払われるが)の一低層ではまず無理だ。規制が緩やかなその他の住居系エリアでは可能かもしれない。
記者はそれより、三井ホームが開発した「NLTコンテナ」の普及に期待したい。可動式なので、建基法の規制を受けないし、税法的にも有利だ。2層にも3層にもなるのではないか。水上ハウスにもなる。
工期短く堅牢、高い断熱性能、脱炭素にも貢献 三井ホーム「NLTコンテナ」販売開始(2025/2/13)

