〝俺が渡辺がいないときはエースで投げていたのを忘れたか〟伊藤忠 神(すっかり忘れていた)
伊藤忠ハウジング(81⇒83.5) 8-1 三井不動産リアルティ(84.5⇒83)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産リアルティ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||||
伊藤忠ハウジング | 0 | 0 | 7 | 1 | x | 8 |
(コールド)
両チームは昨年1回戦で戦っており、三井不動産リアルティが1-0で伊藤忠ハウジングを下しているが、その借りを伊藤忠が圧勝して返した。エース渡辺を「予定通り」温存し神を先発起用した面高監督の作戦がズバリ的中。3回、3つの四球をからめた4本の長短打で三井不動産リアルティを粉砕した。三井リアルは2連敗でまさかの予選敗退。
0-0の3回、伊藤忠はこの回先頭の8番安斉が四球を選び、9番篠原の3塁打で先制。ここで打線に火が付いた打線が猛攻。1番小出が内野安打で出塁すると、続く吉田の投手ゴロで小出は2封されたが、3番渡辺が安打を放ち2点目。4番大倉、5番神が四球で満塁とし、暴投と6番森田の2点2塁打と7番川岸の2点適時打でこの回一挙7点を奪った。4回には渡辺が適時打を放ち5回コールド。
三井リアルは頼みの松浦が崩れた。打線は4回、2つの敵失で1点返したのみ。初回、1番安田が四球、2番大和が安打、3番岩瀬が安打しながら、得点が入らなかったのが痛かった(安田が大和の安打で本塁を突きアウトになったのか)。先取点を奪っていたら展開が代わっていたはずで、この逸機が惜しまれる。
〇面髙監督 神がテンポよく投げ、リズムが良かった。1失点はエラーみたいなもの。初回を抑えたのが全て
〇川岸捕手 神は同じ大学出身で、アイコンタクトでサインを出し合える仲。良くても悪くても安心できる。出し入れを意識して配球しました
〇先制3塁打した篠原 初めは相手投手の球が速く、調子良さそうだなと思っていた。3回は初球がど真ん中近くに来たので、打ちにいきました。こうやって打てたのは久しぶり。後続につながり、いい足掛かりになった
〇森田 ストレートを狙って振った。完璧です
●平賀監督代行 松浦はよく頑張った。打たれた球は上ずっていたが、調子は良かった。相手打線が上だったということ。初回の1死1・3塁から盗塁で2・3塁にまで好機を作ったのに、得点できなかったのが痛かった。あそこで先制していれば流れは違っただろう
●松浦 完敗です。調子は普通だったと思う。バックアップで声をもらっていたのに、ふがいない
4年振り4番起用に応えた伊藤忠・大倉
3回、大倉の生還シーン
負けたら予選敗退が決まる一戦。試合前のオーダー発表にナインがどよめいた。大倉が4年ぶりに4番起用されたのだ。
大倉の第1打席目は外野フライだったが、「入ったと思って」グラウンドを一周。3回の第2打席では四球で出塁、内野ゴロで2進したあと、6番森田の長打で生還。貴重な追加点を奪った。
明るく大きなプレーと全力疾走で、チームは確かに盛り上がった。大倉は「負けたら終わりなので頑張りました。神走塁って書いてください」と話した。
面髙監督は会心のオーダー変更を自賛した。「大倉はムードメーカーなんですよ。心意気を買った」
面高監督は前の試合が終わって以降、オーダーばかりを考えていたという。「怒涛の攻撃。打順が良かった」と振り返った。
神を迎える伊藤忠ナイン
3回、大倉も生還
立ち上がりはよかった三井リアル
初回、安田のホームインならず
初采配を揮った平賀監督代行