旭化成リフォーム中口(左)と吉国
鹿島建設(84) 3-4 旭化成リフォーム(84.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
鹿島建設 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | |||
旭化成リフォーム | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | X | 4 |
鹿島 遠藤
旭化成リフォームが逆転勝ち。4回、新人の中口-吉国コンビの連続2塁打など4連打で試合を決めた。鹿島は3回、主砲の中原が勝ち越し2ランを放ったが守り切れなかった。
2点を追う旭化成は4回、1死から4番金田が四球を選び、続く中口の2塁打で好機をつくると、6番吉国の適時2塁打で同点に追いつき、7番やや太田の右翼前安打で逆転。風間は5四球を出したが、2安打2失点完投。
鹿島は初回、いきなり先頭の中野が2塁打し、3番中原の2塁打で先制。同点の3回、またも中原の2ランで勝ち越し。そのまま押し切るかと思えたが、遠藤が相手打線に屈した。
〇金田監督 風間がよく投げた。打線では新人コンビが活躍した
●福本監督 ライト…また来年(右翼手の守備に一言言いたそうだったが、ぐっとこらえて来年を見据えた)
●中原 こすっちゃった(一打逆転の5回の好機、右翼飛に倒れ)
〝いまは7番だが、おれが主砲だったんだ〟旭化成リフォーム太田
〝太田先輩、感謝します〟風間
「あれはない」 おとなしい水島 不可解判定に怒る
普段はおとなしい、カメラを構えると逃げ出すシャイな水島が怒った。5回裏の旭化成リフォームの攻撃。この回先頭の2番水島は1塁内野安打で出塁。追加点がほしい絶好のチャンスだ。次打席高島のとき2盗を企てた。明らかにセーフと思えた。塁審はセーフの審判を下したかに見えた。
事件はここで起きた。しばらくあって、水島はすごすごとベンチに下がった。アウトの宣告を受けたようだ。ナインも記者も何が起きたのか全然わからなかった。鹿島の小林尚捕手の「アウトだよ」の声が届いた。
ベンチに戻った水島がそのシーンを再現した。水島の説明によると、スライディングして2塁ベースを蹴飛ばしたのだそうだ(サンケイグラウンドのベースは固定されていない)。そしてややあって、本来あるべき2塁ベースから水島が離れて、つまり離塁したと塁審が判断してアウトを宣告されたという。
「足からスライディングして、ベースを蹴飛ばして、離塁することなどありえない」-水島は2度3度、ナインにその場面を再現して見せた。
◇ ◆ ◇
このシーンを記者はバックネット裏で見ていた。小林尚はいい送球をした。しかしタイミングは完全にセーフ。塁審も手を横に広げた、というより何のジェスチャーも示さなかったように見えた。水島はすぐ起き上がったが、勢い余って離塁したとはとても見えなかった。
三郷サンケイグラウンド審判団の〝誤審〟については何度も書いてきた。審判も人の子。コンマ何秒の一瞬の出来事を人間の目で判断するのだから、誤審はつきものだ。各チームの監督・選手も微妙な審判については誰も文句などつけない。誰が見ても〝おかしい〟判定が多すぎる。
ほかにもあった。インフィールドフライの宣告をすべきシーンで審判はなにもしなかった。仮に野手が落球したら大混乱に陥ったはずだ。コールドゲームについても全く理解していなかった審判もあった。審判の方々には試合に集中してほしいとしか言いようがない。