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2023/07/22(土) 13:25

RBA水曜B 最強は旭化成ホームズ 次位はリバブル 4強候補は野村ソリュ、リストか

 第35回RBA野球大会予選トーナメントは水曜・日曜ブロックとも終了し、決勝トーナメントに進出するチーム水曜12チーム、日曜9チームが確定した。予選トーナメントを振り返り、決勝T進出を決めた各チームの記者のレーティングを以下に発表する。レーティング「90」以上は4強入りし、優勝する力のあるチーム、「80」はよほどのクジ運がない限り4強入りは困難と考えた数値。( )内の年齢は推定。

旭化成ホームズ 93

 「時代は変わった。俺らが主役」-7月5日、一条工務店戦でスタメン出場し、4-0下した試合後の〝慶大カルテット〟(彼らがそう呼んだ)のコメントを聞いて、記者はチーム内で政変が起こり、通算100勝近いはずの怪物・今野、水曜ブロックに一人しかいない三冠王・北寒寺ら主力が駆逐され、彼らが権力を奪取したのではないかと思った。

 その4人とは柳川(23)、吉田(26)、石川(25)、茨(25)。投げたのは、西武入りした佐藤と同期の筑波大卒の清水(25)だった。清水は「次期エース」とうそぶいた。初戦で投げたのはプロも注目した大分舞鶴-法大卒の左腕益川(24)だった。(日曜ブロック・ケンコーポには益川と同期の杉下がいる)

 しかし、1・2位決定戦で勝利したあとの佐藤監督のコメントを聞いて安堵した。チームに政変が起きたのでもなければ、慶大カルテットが権力を握ったのでもなく、佐藤監督がしっかりとチームを掌握していることが分かったからだ。新旧交代はシームレスに進められると確信した。

 前書きが長くなった。日曜ブロックも含め、現段階でRBA最強チームは旭化成ホームズだと結論づけた。2試合で4イニング投げた今野(44)は健在で、北寒寺(42)は全盛期を彷彿させる糸を引く左翼超え本塁打を放った。中山(45)、平山(42)らも元気な姿を見せた。

 不安・弱点を探すとすれば、清水も益川も慶大カルテットもRBA強豪チームと対戦したことがないことだ。硬式から軟式に変わりすぐ対応したRBA選手は少ない。決勝Tの相手は予選Tの相手から数段強化される。

〝時代は変わった。俺らが主役〟旭化成ホームズに慶大カルテットが先発出場(2023/7/6)

東急リバブル 92

 旭化成ホームズを倒すとすれば、その筆頭格は東急リバブルだ。RBAの監督には〝ビッグマウス〟が多く、〝優勝するぞ〟は〝愛しているよ〟と同じくらいの値打ちしかないが、大槻監督はいつも発言は控えめで下戸(話し出すと止まらないが)。

 その監督が「優勝を狙う」を4度も5度も口にした。「今年のチームは、わたしが見てきた第1回大会からのメンバーと比較して最強かもしれない」とその理由を語った。

 投手は井上。駒大卒で大学では草野球しかやっていないそうだが、自在にコーナーに投げ分ける。3試合16イニング投げ失点は5(自責点は3)、防御率は1.69。課題は走者を出してからのピッチング。やや制球を欠く場面があった。

 打線は強力だ。河野(42)を中心に竹内、濱、奥富、高岡、星川ら上下むらなく打つ。国士館-日大硬式野球部出身の竹内(25)は3本塁打。

リスト 91

 3番手には、シード権を逃したが、投手力がいいリストと野村不動産​ソリューションズを挙げる。リストの平塚学園-鶴見大卒の三上(24)は躍動感あふれる投げっぷりがいい。どこと対戦しても最少失点に抑える力があるとみた。倉持監督から直接指導を受けられるのも心強い。

 打線は、主砲の岩島(37)が初戦で脚を痛め離脱したのが気掛かり。決勝Tまでに回復するか。倉持監督の孫・倉持(22)もデビューし、伊藤忠戦で4打点を挙げた。チームの課題は守りだ。伊藤忠戦で三上は7失点したが、自責点は1のみだった。

野村不動産​ソリューションズ 91

 野村不動産​ソリューションズは、打線が第30回大会で総合優勝したときよりダウンしているとみて評価をやや下げたが、エース茂木は復活した。3試合13イニング投げ2失点、防御率は1.38。優勝したときも満身創痍の状態で痛々しかったが、翌年の31回大会では投げられず、チームは2連敗し予選敗退していた。

 磯部を中心とする打線がどこまで茂木を援護できるか。

 以上の4チームを戦力上位とみた。あとは大混戦。クジ次第で4強入りを果たす可能性はゼロではないが、難しいとみた。

三井不動産リアルティ 89

 シード権を獲得した三井不動産リアルティは投手力に不安がある。エース石谷は予選Tで3試合11イニング投げ8失点、防御率は6.55。他に任せられる投手はいないようだ。

 ただ、打線は主砲横瀬や核弾頭・安田を中心に破壊力を秘める。3試合13イニングの得点は42点。RBAの最多得点記録保持者でもあるように、このチームは乱戦にめっぽう強い。安西マジックなのか。

日神グループHD 89

 日神グループの和歌山・向陽出身の山田(24)は好投手だ。初戦の三菱地所ハウスネットを7回2失点、次戦のリストを7回2安打完封した。ただ、三戦目で肩を痛めたようで評価を下げた。

 しかし、課題だった守備力が劇的にアップしているので、山田が回復していればの条件付きだが、〝大穴〟はこのチームだろう。打線ではリスト戦で決勝打を放った先頭打者の鈴木に注目。

みずほ不動産販売 88

 信託銀行系の三菱UFJ不動産販売とみずほ不動産販売は互角とみたが、いずれも4強入りする力はないとみて評価を下げた。みずほはエース丸山-片岡捕手のバッテリーがチームを引っ張る。丸山は一級品だ。

 打線は、春のセンバツで優勝(相手は済美の安樂投手)、夏は初戦で敗退(相手は仙台育英)したときの浦和学院出身の小暮(28)がいる。記者が見た限りでは、バットに〝乗せて運ぶ〟軟式の感覚をマスターしていないように感じたが、小暮が活躍すれば上位チームを倒す番狂わせもある。

三菱UFJ不動産販売 88

 4年前に五十嵐氏がRBA初の女性監督に就任してからチームが劇的に変わった三菱UFJ不動産販売が面白い存在だ。今シーズンは2代目・花形監督が采配を揮い、初戦で強豪のミサワホーム東京に逆転勝ち、次戦はタウングループを延長で下した。〝怖いもの知らず〟-勢いならこのチームだ。

 旭化成ホームズには完敗したので評価を下げたが、他とは互角に戦えそうだ。投手はエース藤井と新戦力の高橋の2枚。高橋は打力もある。

積水ハウス京葉 87

 あとは横一線。RBAの元祖〝二刀流〟積水ハウス京葉の生田(39)が元気で、核弾頭の坂本がチームを引っ張る。この2人次第のところもあるが、日大鶴ケ丘時代に甲子園にも出場した武蔵大卒の栗田(26)が住友販売戦で2発4打点を挙げたように、4年前と比べ戦力はアップしている。

一条工務店 87

 好不調の波が激しいのはチームの課題だが、タウングループ戦で村井―町田とつないで決勝T進出を決めた一条工務店は無印にできない。打でも村井は4の3(うち2本塁打)、町田は3の2(うち1本塁打)。桐蔭横浜大軟式野球部の全国準Vメンバーの窪田(24)もいる。

ケイアイスター不動産 86

 ケイアイスター不動産のエース浅見(44)は化け物だ。初戦のミサワホーム神奈川戦で4回を投げ14失点、次戦のみずほ不動産販売戦では5回を7失点。9回で21失点。失策が絡んでいないとすれば防御率は21.0だ。3位決定戦の打力があるポラス戦は惨敗するとみていたが、何と6回1失点完投。

 決勝Tでは、打線が奮起すれば相手次第で1つ勝つ可能性はありそうだが…安打で出塁し、2盗、3盗、本盗を決めた芳賀はマークされるのか。

オークラヤ住宅 86

 オークラヤ住宅のエース加藤(29)は健在だが、あと1枚足りない。長谷工戦で満塁弾を放った藤野、3ランを放った中嶋ら打線がどこまで援護できるか。先取点を奪って、相手を慌てさせたい。

 

 

 

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