初回、上原の2点二塁打で三走中野(手前)がホームを駆け抜け先制、二走真田が続く
清水建設22-2大成有楽不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
清水建設 | 5 | 9 | 6 | 2 | 22 | |||||
大成有楽不動産 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(時間切れ)
「オレンジ・ラボ」の火に包まれる大成有楽・阿部(大丈夫!次がある)
清水建設が大成有楽不動産に20点の大差をつけて完勝し、決勝T進出を決めた。大成有楽不動産は大敗。奪った得点は浦上の2ランのみ。マンションブランド「オーベル」の商品企画「オレンジ・ラボ」の色そのもの、火だるまになって燃え尽きたか、三春〝コマ〟のようにきりきり舞いになり蹴散らされた(まだ次があるが)。
清水建設は初回、1番中野と2番真田が2連続四球を得てそれぞれ盗塁を決め無死二・三塁の好機をつくり、3番上原の2点二塁打で先制。6番平方の犠打、7番泉の安打、9番加藤の二塁打で3点を加えた。裏で2点を返されるも、二回にさらに打線爆発、平方が2点二塁打、中野が2点タイムリー、真田が3ランを放つなど、打者14人で9得点しリードを広げた。三回にはこの回先頭の8番狩野がソロ本塁打を放ち、四球押し出し、5番重松の2点適時打などで加点。四回にも重松の三塁打、前の回で代打に入った松浦の適時打で2得点した。
投手は朝長―中野。チーム初の女性選手・山本が代打でRBA初出場し、2打席とも四球を選んだ。
大成有楽不動産は初回に浦上が本塁打で2点を返したが、その後は相手投手の好投に抑えられた。先発した阿部が「甘い球を全部持っていかれた」と制球に苦戦、二回途中で登板し後続を断った内山は女性選手に動揺したか三回に崩れ、四回にマウンドに立った細野が何とか2失点にとどめた。
二回、3ランを放った真田
○本間監督 (2戦全勝で決勝T進出が決まり)相手がどこだろうと、予選も決勝も、いつも通り一戦一戦1勝を目指す、その結果の2勝。投手力がもう少しだが、秘密兵器の小寺が投げると強いですよ。今年は何としてもドームに行きたい。頑張ります(えっ、小寺が秘密兵器? 39歳の小寺はまだ老け込む歳ではないと思うが、投手は無理だと思う。多分、投げるときは敗戦処理)
●阿部 僕の独壇場で点を取られてしまった。甘い球は全部もっていかれた
●浦上 足元のコンディションの悪い中で投手が頑張り、1点でも2点でも返したい場面で一本が打てたのは良かったです。次を勝てば決勝T。来週は人数を集めて、グラウンド状況にもしっかり対応していきたい
初回、2ランを放った浦上
浦上
「打ちたかった」 清水建設初の女性選手・山本、RBA初出場
山本
初打席の山本
三回無死、本間監督が「代打山本」を告げた。打って出ようという山本の気迫の眼差しが相手投手にプレッシャーを与えたか、山本は四球を選び出塁。後続が敵失、四球、四球と続き、山本は押し出しで生還、清水16点目のホームを踏んだ。打者一巡でこの回2度目の打席が回り、再び四球を選ぶ。攻守交代後、三塁の守備についた。
高校までソフトボールをしていて、日本体育大学に進学し女子軟式野球部で活動、今春入社し清水建設野球部に加入した。他の部員たちとは勤務部署などが違い、練習や月1回の交流会で積極的にコミュニケーション。本間監督は「元気があり、積極的に打てている」と、山本を期待の選手の一人に挙げる。
監督の言葉通り、元気で朗らか。試合序盤は一塁コーチャーを務め、大きな声援を送っていた。試合後はRBA初出場を「楽しかったです」と笑顔で振り返り、「打ちたかったです」「守備はもうちょっと。周りに助けられた」と、ちょっと悔しそうな表情をのぞかせた。「次は打ちたいです。頑張ります」
「走攻守で見せドームへ」 清水建設期待の若手・中野
中野
本間監督が期待の選手としてもう一人挙げたのが中野だ。前回の試合では初回先頭本塁打、二回にも適時二塁打を放っている。この日はあまり調子が良くなかったと言うものの、1・2打席目は四球を選び、3打席目に無死満塁で左方向へ2点適時打を放った。「バッティングは水もの。四球出塁も点につながっていて、1番の仕事はできた」(中野)
守備では初めは右翼、三回からマウンドに立った。本職は中堅で「センターの守備では誰にも負けない」。だが大船高校時代は二塁手・三塁手に多く入り、内外野とも対応可能、チームに必要とあらばどこでも守る。投げたのは高校・大学とも「遊び程度」で、この日は監督が「1イニング投げさせてみよう」と登板。結果2イニングを堂々と投げ、「ストライクが入るのが強み」と言ってのけた。工学院大時代は盗塁王獲得、足でも見せたい。
「初球からガンガン、いい球が来たら打ちにいく。甘い球は逃さない。勝ち進んでドームまで行きたい。親戚にドームでできるかもって言っちゃいました」。“有言実行”を目指す。(本間監督&中野、話の腰を折って申し訳ないが、急造の小寺や中野が投げて勝てるほどRBAのレベルは低くない。鹿島は投手が4枚もいる。青山メイン金子投手は7回を完封する力がある。地所リアル柴田は本気で投げたら3回は完璧に抑える。プーチン寺田は賞味期限切れだが、控えの込山もいる。田村はどうした。現時点で、記者の優勝予想は◎青山メイン○鹿島▲地所リアル。清水は△。投手が足りない。三井レジリースは次戦をみて評価する)
鹿島とのゼネコン対決 清水が制す 中島が好投(2014/8/31)
ケンコーポ 日曜ブロック 3年連続11度目優勝(2014/4/13)