
国土交通省不動産・建設産業局長・須藤昭夫氏(左)から昨年総合優勝した三井不動産・宮田皓主将に優勝カップが授与された(TKP新宿カンファレンスセンターで)
一般社団法人トライビジョン(事務局:第三企画)は8月21日、第2回不動産・建設・住宅三業界交流野球大会(第38回RBA野球大会)予選トーナメント抽選会を開催。既報の通り、9月2日に開幕する水曜ブロック(参加33チーム)、9月6日に開幕する日曜ブロック(参加22チーム)の予選組み合わせがそれぞれ決まった。
当日は、43チームから監督や代表者約80人が参加。大会を後援する国土交通省・金子恭之大臣の大会の開催を祝すメッセージが寄せられ、同省不動産・建設産業局長の須藤昭夫氏と三井不動産投資顧問取締役会長・齋藤宏樹氏が来賓としてあいさつ。昨年の総合優勝チーム・三井不動産の表彰、参加チームを代表して三菱地所ホーム営業開発部長・鈴木正人氏の大会概要説明、久米信廣氏の決意表明なども行われ、盛り上がった。
抽選会の冒頭、久米氏は最近の世相を考慮し、「恐怖ではなく安心を、不信ではなく信頼を、対立ではなく協力を、私たちから示していきましょう。三業界の交流と協働を通じて、これからの令和の日本に、一つの小さな手本をつろう」と呼びかけた。
8月7日付で同局長に就任した須藤氏は、小学制時代は野球部に属し4番でエースだったことを明かし、「仕事上の連携に加え、野球というスポーツを通じて三業界が心を一つにし、新たなパートナーシップを育むことは大変意義深いものです。私どもも大会の趣旨に心から賛同しています」とあいさつした。
齋藤氏は、大学では軟式のサークルでしか経験していなかったのに、第1回、第2回の大会に出場し、東京ドームでの決勝戦でも1塁手として志村亨氏の巧みな牽制球を受けるのに必死だった「夢のような経験」を披露し、「50回、100回続く大会にしていただきたい」と語った。
鈴木氏は、日程の都合で今回は敗者復活戦は行わないが、来年以降は5月に抽選会を行い、開幕を6月にすることで敗者復活戦を復活させる意向であることを説明した。
第1回トライビジョンで水曜ブロックの覇者・東急リバブルを破り初優勝した三井不動産の宮田皓主将は「チームは平成元年から連続しているが、総合優勝は初めて。大変うれしい。試合はものすごく緊張した(予選では凡ミスを犯したが、決勝戦は完璧に守備をこなした=記者)。大会がさらに発展するよう尽力する」と語った。


左から鈴木氏、宮田氏、斎藤氏
以下、久米氏と須藤氏のあいさつ要旨。
「恐怖ではなく安心を、不信ではなく信頼を、対立ではなく協力を」久米氏

久米氏
昭和の終わり、日本はバブル景気の中で世界を代表する経済大国と言われていました。しかし、バブル崩壊とともに平成が始まり、日本は「失われた30年」と呼ばれる長い停滞の時代を歩み、一人当たりGDPの世界順位も大きく低下しました。だからこそ令和には、日本をもう一度つくり直し、新しい時代にふさわしい国へ再構築する役割があります。
一方、世界では今、力や恐怖によって相手を動かそうとする風潮が強まり、自分の意見が通らなければ脅し、相手を信じるより疑い、理解するより否定する状況が見られます。しかし私たちは、恐怖・不信・蔑視の時代に戻ってはなりません。令和を、恐怖を安心へ、不信を信頼へ、蔑視を尊敬へと変え、共感と協力によって新しい人間関係を築く時代にしなければなりません。
そこにトライビジョンの大きな意味があります。その精神の源は、創設の原点となった塩見局長の講話にあります。業界の垣根を越えて交流し、コミュニケーションを深め、互いの信頼を築き、その信頼を三業界の協力と発展につなげるという考えです。
不動産・建設・住宅の三業界が、競争するだけでなく、交流し、信頼し、協力し、協働する。それこそが「トライビジョン」に込められた新しい時代への挑戦です。恐怖ではなく安心を、不信ではなく信頼を、対立ではなく協力を、私たちから示していきましょう。三業界の交流と協働を通じて、これからの令和の日本に、一つの小さな手本をつくっていきたいと思います。
「三業界の交流と親睦を実践する先駆的で価値ある取り組み」須藤氏

須藤氏
皆さんこんばんは。本日はRBA野球大会の表彰式と、第2回となる不動産・建設・住宅三業界の交流野球大会の予選抽選会が開催され、多くの皆様がお集まりになったことを心からお祝い申し上げます。私自身、7年前に不動産業課長を務めていた際にも参加し、この会の素晴らしさと久米さんの元気な姿を印象深く記憶しています。本日も皆様の明るく生き生きとした表情に接し、大変うれしく思います。
私も少年時代は野球部でピッチャーと4番を務め、現在は大谷選手を応援しながらメジャーリーグを楽しんでいます。本日は冗談を交えながら、皆様への日頃の国土交通行政、特に建設・不動産・住宅行政へのご理解とご協力に、改めて深く感謝申し上げます。
人口減少が進み、世界経済も不安定な中にありますが、人々の暮らしや住宅、経済活動の場を支える皆様の仕事は、いつの時代も国民生活と産業経済の土台であり、極めて重要な役割を担っています。
現在、国においても不動産業界と建設業界のトップが協議し、さまざまな課題の解決に向けて連携する動きが始まっています。金子国土交通大臣も、これを歴史的な取り組みと評価されています。その意味では、さらに以前から三業界の交流と親睦を実践してきた本野球大会は、まさに先駆的で価値ある取り組みです。
仕事上の連携に加え、野球というスポーツを通じて三業界が心を一つにし、新たなパートナーシップを育むことは大変意義深いものです。私どもも大会の趣旨に心から賛同しています。今後のさらなる発展と、皆様のますますのご健勝・ご活躍を祈念し、挨拶といたします。
