「オーベル藤が丘」完成予想図
大成有楽不動産「オーベル住吉マスターテラス」に続いて「オーベル藤が丘」を紹介する。駅から2分の閑静な住宅街に立地。人気になった「オーベル鷺沼マスターレジデンス」と同様の売れ行きを見せるかどうかに注目したい。
物件は、東急田園都市線藤が丘駅から徒歩2分、横浜市青葉区藤が丘二丁目に位置する地下2階・地上5階建て全51戸。専有面積は58.35~74.73㎡、価格は未定。竣工予定は2019年7月下旬。設計・監理は陣設計。施工は南海辰村建設。販売予定は10月下旬。
現地は、中層マンションが建ち並ぶ住宅街の一角。敷地は企業の社宅跡地。建物は、傾斜地・敷地形状を生かし、エントランスを地下2階、駐車場入口を2階に設置。歩車分離動線を実現。外壁は重厚感を出す工夫を施している。
プランは、角住戸の「プライバシー重視」(6タイプ)、7.8m以上のワイドスパン「ワイドスパン」(11タイプ)、廊下面積を少なくした「収納充実」(6タイプ)の全23バリエーションを用意。
設備仕様は、人気になった「鷺沼」と同様、オレンジ収納を採用。。キッチン天板はフィオレストーン。
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注目される価格だが、「藤が丘」は各駅停車駅だから、坪単価320万円だった「鷺沼」よりは間違いなく安くなる。同社は坪300万円以上を予定しているようだ。
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それにしても、田園都市線は相対的に価格が高い。昨年、見学した「ドレッセWISEたまプラーザ」は坪400万円近くても売れたし、都内の「二子玉川」は坪500万円が相場になりつつある。一駅先の「青葉台」でも〝駅近〟なら坪300万円をはるかに突破するはずだ。
わが多摩センター駅圏はというと、坪180万円台でも厳しい。藤が丘は渋谷へ、多摩センターは新宿へそれぞれ30分圏なのに、大きな差をつけられている。街のポテンシャルは多摩センターのほうが上回っていると思うのだが…。
なぜ、これほどの差があるのか、その責任の一端は同社にもある。同社は2011年、現在は桜美林大学の施設になっている厚生年金施設「サンピア多摩」の駐車場跡地で「オーベルグランディオ多摩中央公園」358戸を分譲した。多摩中央公園に隣接する一等地のマンションだったにもかかわらず、坪単価は170万円台に抑えられた。
同社が「多摩中央公園」の設備仕様レベルも上げ、もっと高い値段で売っていれば、多摩センターの市場も変わっていたはずだ。
多摩センターは立川や新百合ヶ丘に坪単価にして100万円くらいの差をつけられている。残念。
ヒルトップの社宅跡地 「オレンジラボ」がいい 大成有楽不「鷺沼」(2018/5/8)