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2018/12/18(火) 21:33

秩父の寒さでも無暖房で過ごせる 高橋建築の究極の家 第6回埼玉県環境住宅賞 知事賞

投稿者:  牧田司

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「第6回埼玉県環境住宅賞」表彰式(対玉県民健康センターで)

 埼玉県住まいづくり協議会は12月18日、「第6回埼玉県環境住宅賞」表彰式を開催し、応募49作品の中から埼玉県知事賞(副賞クオカード10万円分)に「秩父の寒さでも無暖房で子育てできる究極の家」(高橋建築・高橋慎吾氏)を選んだ。

 高橋建築は秩父郡小鹿野町にある年間12棟くらい建築する工務店。受賞した住宅は7年前に建設されたもので、建築費は3,100万円。延べ床面積は154㎡(坪単価66万円)。

 高橋氏は「秩父の冬は青森より厳しいので、北海道並みにしようとドイツのパッシブハウス基準認定を取得。住宅はシンプルにし、太陽光、地中熱、地下水などの自然エネルギーを活用しながらトリプルガラス、ネオマフォームを採用することで高断熱・高気密住宅を実現した。外気温がマイナスになっても室内は17度以上を保ち、真冬でも無暖房で過ごせる」などと話した。

 表彰式では、このほか優秀賞(同1万円分)に「グランピング -外と内を繋げる-」(アキュラホーム埼玉西新座営業・坂口詩乃氏)、「だんだん育つ家」(小林建設・小林伸吾氏)、「ウチとソト」(日本大学・額賀愛美氏)をそれぞれ選んだ。このほか審査委員特別賞、協議会特別賞各1作品、入選5作品、奨励賞6作品を選んだ。

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知事賞を受賞した高橋ご夫妻

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 高橋建築の住宅は素晴らしい。坪単価66万円で真冬でも暖房なしで暮らせるという。他の作品もみんな素敵なのだろう。

 しかし、この表彰式については文句を言わざるを得ない。〝環境住宅〟の名が泣くと。この日の参加者は〝サクラ〟も含めて100名いたかどうか。盛り上がりを欠いた。

 埼玉県に本拠を置くポラス、アキュラホーム、高砂建設、藤島住宅、ケイアイスター不動産などのハウスメーカーのほか積水ハウス、大和ハウス工業、ミサワホーム、さらには東京ガス、LIXIL、埼玉県住宅供給公社などもメンバーに名を連ね、埼玉県の後援を得ているのにどうしたことか。主催者は「残念」と話したが、応募作品は、学校関係の応募が激減したこともあり、もっとも多かったころと比べると半減だとか。応募作品の半数がアキュラホームというのもどう理解したらいいのか。

 さらにまた、報道陣とも呼べない記者を含めて参加した報道陣はわずか数人。配布された資料も〝字が小さすぎで読めない!〟記事に対するアクセス数も最初に書いた第2回と比べると第4回は3分の1に激減している。記者のせいではない。

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 収穫もあった。朝から何も食べていない記者はお腹が空いたので、途中、会場を抜け出し、埼玉県庁舎のコンビニでおにぎりを1個買い、一人の利用者もいない県庁第2庁舎地下の暗い食堂で160円の機械式コーヒーを飲んだときだ。正面の衝立に「上田知事おすすめ 4つの勝利の方程式ランチ」のポスターが掲示されていた。知事は毎朝、①豆腐か納豆②小松菜かほうれん草のおひたし③いりこ、にぼし、又はシシャモ④海苔やひじき-を食べているのだそうだ。

 なるほど。こんな健康的な食事をしているから選挙でも圧勝できるのだと合点がいった。協議会の皆さん!埼玉県でもっとも元気なのは上田知事ではないか。知事と同じくらいの朝食を摂ったらどうか。

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上田知事の4つの勝利の方程式ポスター

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