小田急不動産「リーフィア狛江イデアカーサ」に続いて、同社が1月中旬に分譲開始した「リーフィア祖師ヶ谷大蔵」を紹介する。駅から徒歩16分とややあるが、いま人気の「ウルトラマン商店街」を利用できることから、第1期12戸のうち6戸が成約済み。
物件は、小田急小田原線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩16分、世田谷区千歳台二丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)に位置する全21区画。現在、先着順で分譲中の7戸の土地面積は89.68~98.24㎡、建物面積は86.94~94.52㎡、価格は7,698万~9,098万円。建物は2×4工法2階建てで、12戸が竣工済み。施工は津田産業。販売代理は野村不動産アーバンネット。
現地は、駅から北に向かう通称「ウルトラマン商店街」を通って少し入ったまだ畑地も残る住宅地の一角。スーパーにも近接している。
ランドスケープデザイン・建物は、インターロッキング舗装、パッドレス、タイル、擬石、出隅入隅、チムニーを多用して重厚で都会的なデザインを演出しているのが特徴。
「東京ガス都市生活研究所」とコラボし、小田急グループのアンケートサイト「Ideaパレット」を活用して生み出された新発想空間「IDEA20」を商品企画に取り込んでいるのが特徴で、共働き子育てファミリー向けの子どもの自立を促す動線を考慮した〝エントランスクローク〟家事をしながら子どもの様子を見守る〝家族コーナー〟リビングとお庭をつなぐアウトドア空間〝タイル貼りテラス〟などを採用している。
同社住宅事業本部住宅販売部販売計画グループサブリーダー・角田卓近氏は、「開発道路はインターロッキング舗装とし、外観、意匠などの造りこみは〝世田谷〟物件であることを強く意識した。販売は順調」と話した。
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祖師ヶ谷大蔵駅圏3つの商店街を「ウルトラマン商店街」と呼ぶのだそうだ。記者は駅北側の商店街を20分以上かけて歩いて現地にたどり着いたが、南側にも同じような商店街があるので、総延長は2,500mくらいあるのではないか。日本一長い商店街は高松市の高松中央商店街の総延長2.7キロメートルだそうだが、「ウルトラマン商店街」も全国区クラスの長さではないか。道路幅は狭く自転車利用の人が多く、車は駅から北方向は一方通行だった。
魅力的な店もあった。「食パン日本一」や「1斤1,080円」(買おうと思ったら売り切れ)のパン屋さんに、「こどもおとな歯科」(逆だと大変)があり、わが多摩センターから姿を消した寿司屋さんも2、3軒あった。横道に入ると呑み屋も多いそうだ。
物件は駅からやや距離があっても、商店街を通っていけるので遠いとは感じないのかもしれない。