「HARUMI FLAG SKY DUO」
「HARUMI FLAG」の売主10社は4月6日、新「HARUMI FLAGパビリオン」のメディア向け先行内覧会を開催し、新しい販売街区の50階建てツインタワーマンション「HARUMI FLAG SKY DUO」(1,455戸)の事前案内会を4月8日(土)から開始すると発表した。
「HARUMI FLAG」は総開発面積約13.3ha、14~50階建て全23棟5,632戸(分譲4,145戸、賃貸1,487戸)と3階建て商業施設から構成。2019年から分譲開始し、これまで板状型2,690戸のうち未分譲8戸を除く2,682戸を完売。
「SKY DUO」は、都営地下鉄大江戸線勝どき駅から徒歩18分(TOKYO BRT開業後は新橋駅まで約10分)、中央区晴海五丁目の商業地域に位置する50階建て「SUN VILLAGE」 733戸(専有面積49.38~145.54㎡)と50階建て「PARK VILLAGE」722戸(同47.74~161.12㎡)のツインタワーマンション。竣工予定は2025年秋。SUN VILLAGEの設計は三菱地所設計・前田建設工業、施工は前田建設工業。PARK VILLAGEの設計は日建ハウジングシステム・三井住友建設、施工は三井住友建設。第1期販売は6月下旬に開始する予定。予定価格は4,800万円台(1LDK)~34,900万円台(3LDK)。
情報を公開した2023年1月10日(火)からエントリー数は10,500件を超え、見学予約は2,800件に達し、5月中旬まで満席になっている。
内覧会に臨んだ幹事会社の三井不動産レジデンシャル都市開発三部事業室・古谷歩氏は「エリア全体で31haという他に類を見ない複合的な開発で、官民連携を図り、デザインを統一し本物の森を作る。パビリオンでは、大型スクリーンや150分の1の模型、レファレンスルームなどを駆使し、東京最前列に位置する新たなランドマークとなる『SKY DUO』の魅力を体感頂けるようにした」と語った。
完成予想図
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この記事は、添付したマスターアーキテクトとして街全体のデザインを統括する光井純氏(光井純&アソシエーツ建築設計事務所 代表取締役)のインタビュー記事と一緒に読んでいただきたい。
もっとも興味深い坪単価について。古谷氏は「階数、方角、プランによって単価差が大きく、平均的な坪単価は公表していない」と話したが、主要なプランについて、20階の北向き1LDKの49㎡は5,600万円台(坪単価377万円)、北向き2LDK66㎡は7,100万円台(同355万円台)、35階の東向き3LDK72㎡は8,100万円(同371万円)、35階の西向き3LDK79㎡は1億300万円台(同430万円台)、35階の南西角の3LDK95㎡は1億4,800万円(同514万円)、プレミアム住戸の3LDK161㎡は3億4,900万円(同715万円)などであることを明らかにした。
これらの価格からして、平均単価は坪400万円くらいではないかと予想する。それほど外れていないはずだが、古谷氏も「単価では計れない価値がある」と語ったように、総合的な価値をみる必要がある。
例えば、免制震のハイブリッド工法、長期優良住宅認定、スケルトンインフィル、蓄電池&エネファーム全戸搭載、HEMS、MEMS、メーターモジュール廊下幅、リビング天井高2600ミリ、Low-Eガラス、全館空調(49・50階のみ)など。間違いなくトップレベルのマンションだ。
さらに、駐車場と電柱を地下化し、メインストリートは高木2列植栽などの街づくり、多彩な共用施設などを考慮すると、われわれが今までに見たことがない街が誕生することになりそうだ。
光井氏が語った「世界の優れた街の開発では、基本的には駐車場などは地下に潜らせて、地上は人の空間にするということが当たり前になっているのです。『HARUMI』も駐車場と電柱を地下化したのは都やデベロッパーの素晴らしい決断でした。諸外国のどこの街にも負けないものをつくろうとしたということです。そういった点からも『HARUMI』も『(パークシティ)浜田山』と同じように素晴らしい街」が実現する。
ただ、多くのメディアやブロガーなどが「割安」などと書き立てるのには同意できない。土地の取得価格が1種当たり8万円(記者推測)だから、安くなって当然だと思うからだ。周辺物件などと比較することは無意味だ。
全住戸の販売が完了・引き渡しが終了した時点で、当初予定の計画より売り上げ・利益が1%以上上回ったら、経費を差し引き、利益は都とデベロッパーとで折半するという契約条項は適用されるのではないかとみている。
記者がもっとも懸念していたアクセスだが、東京BRT(Bus Rapid Transit)は、計画通り本格運行時には新橋まで10分で着くことができるという。
135㎡モデルルーム
77㎡モデルルーム
95㎡モデルルーム
「HARUMI FLAG」で美しい花を咲かせたい 光井純氏 建築美を語る(2023/1/30)
文句なしにいい街づくり・基本性能 坪単価280万円か 「HARUMI FLAG」(2019/4/24)
商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG」に決定
「三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG」(写真提供:JOC/三井不動産レジデンシャル)
三井不動産は4月6日、HARUMI FLAGエリア内のライフスタイル型商業施設の名称を「三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG」に決定したと発表した。2024年春に開業する。
5,632戸の分譲住宅・賃貸住宅と商業施設の合計で24棟を整備する晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業として開発を進めているもので、同社は商業施設の特定建築者に選定されている。
施設1階には、TEAM JAPANゴールド街づくりパートナーとして同社が活動を支援している日本オリンピック委員会のオリンピック・ムーブメントの発信拠点「日本オリンピックミュージアム」サテライトとして、「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」を設置する予定。
施設は、敷地面積約11,300㎡、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造) 3階、地下1階建て延床面積約19,800㎡。店舗数約40店。竣工は2023年8月の予定。2024年春に開業する。