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2024/09/01(日) 12:48

サステナビリティを体験し理解するイベント 野村不動産が主催 18社が協賛 再掲

投稿者:  牧田司

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和なり屋の藍染の実演・体験ワークショップ(写真提供はすべて野村不動産)

 野村不動産は8月31日・9月1日、「衣・食・住・遊・学」をテーマに同社を含む19の企業が集まり、各企業のサステナビリティの取組みについての展示・ワークショップ・セミナーを楽しみながら体感できるイベント「SUSTAINABLE FUTURE FES 2024 in IKEBUKURO」をサンシャインシティ文化会館ビルで実施した。

 協賛企業・団体は青山フラワーマーケット、Andeco、エイトレント、Eco Flow、花王、ごみの学校、Circular Kyoto、ZACOプロジェクト、サンシャイン水族館、サントリー、国際協力NGOジョイセフ、スターバックスコーヒージャパン、ハートフルクリエーション、BRING、BLUE COMPOST、東京・森と市庭、YKK AP、和なり屋の18企業・団体(ブースは13企業・団体)。

 参加対象者は野村不動産グループカスタマークラブ会員で、不要になった子ども用運動靴やスニーカー、衣類などを回収してアフガニスタンの子どもたちに寄贈したりリサイクルしたりするサスビナリティ活動に参加するとBRING BOTTLE WATER をプレゼントされ、サンシャイン水族館の入場チケットが当たる抽選会も行われた。同社は今後も2050年カーボンニュートラル実現へ貢献するため同様のイベントを継続して行っていく。

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 企業向けのこの種のイベントはたくさん行われているのだろうが、一般の消費者が気軽に参加できるのがとてもいい。様々な展示・ワークショップなどを体験し、各企業が環境保護や人にやさしい商品・サービス提供に力を入れていることが理解できるし、SDGsに貢献する消費行動を考えるきっかけにもなる。

 記者はすべてのブースを見学したわけではないが、いくつか紹介する。驚いたのはサントリーだ。何と14年前の2010年に取材した「パフカル」が紹介されていた。商品紹介は省くが、同社はその2年後の2012年、トヨタ自動車と「トヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限公司」を設立し、市場を海外に求めた。

 ついでに、読者の皆さんには、サントリー「TOKYO CRAFT 〈東京クラフト〉」もお勧めだ。糖尿の記者はビール、ウイスキーはあまり飲まないのだが(「山崎」は飲みたくても買えない)、「TOKYO CRAFT」は毎日のように飲んでいる。病みつきになること請け合いだ。

売上げ倍々増 これはヒットする サントリーミドリエ「パフカル」(2010/6/7)

 花王とスターバックスは、それぞれ自社製品のプラスチック容器の再利用に力を入れているのを知った。花王は洗剤やシャンプーなどの容器の完全リサイクルを目指しており、ライバル会社を含めた他社とも連携を進めコスト削減に努めている。

 スターバックスは、プラスチック製タンブラーを回収し、新たな製品づくりにつなげていく「タンブラー部」の取り組みを強化する。試作品(アート作品)を見たが、無限の可能性を秘めていると思った。

 ZACOプロジェクトも素晴らしい。博報堂DYホールディングスが2020年に設立した会社で、大量に廃棄される雑魚を買い取り、タイ焼き風にして販売している。味は肉まんに近いそうだが、様々な味付けが可能だろうし、漁業の生産性向上にもつながるはずだ。雑魚をみそ汁に使うと最高においしい。冷凍パックにしたら売れるはずだ。

 青山フラワーマーケットのブースでは葉っぱを水に浸すと葉柄から芽が出る「ウンベラータ」を頂いた。成木は数十センチになるそうだ。記者は、オフィスの観葉植物レンタル会社から捨てるポトスの葉っぱをもらって10年くらい自宅に飾っており、以前、葉っぱから芽が出る「マザーリーフ」を育てたことがある。同社の「parkERs」は、これまでマンション現場などでかなり見学してきた。いい会社だ。

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 東京・森と市庭ブースでは、54ページすべてカラーの冊子をもらった。「森の何でも屋」とあった。林業屋であり、木材屋でもあり、工務店であり、森のツアーガイドだ。野村不動産の「森を、つなぐ」東京プロジェクトにも参画している。これまたすごい会社だ。

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 YKK APでは、非木造建築向けアルミ樹脂複合窓の新商品「EXIMA55」が展示されていた。樹脂サッシのよさは言うまでもない。戸建て用はかなり普及しているが、マンションは二重サッシの居室側に採用されているのが散見されるのみだ。爆発的に売れるのではないか。野村不動産も10物件くらいの「プラウド」に採用していくという。マンション恭順管理規約が改正され、管理組合が窓ガラスの改良を行えない場合は、区分所有者の責任と負担により実施することが容易になった。

 Eco Flowでは、ポータブル電源が展示されていた。ベランダなどに置けるソーラーパネルとセットで10万円くらいに収まる製品もある。この前の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたときは、3500台の在庫がゼロになったそうだ。

 記者が訪れたときは、和なり屋の藍染の実演・体験ワークショップが行われた。和なり屋は浅草に本店を構えており、店の人か大道芸人の人が「浅草から愛(藍)を」「愛(藍)の花(泡)」「恋(濃い)愛(藍)」の連呼に参加者も応え、藍染に挑戦していた。

 野村不動産は、同社グループのESG、SDGsの取り組みを網羅的に紹介していた。モデルルームで使用していた家具などをほぼ半値で購入できるコーナーも紹介されていた。他のブースより控えめだったのは、主催者として目立ちすぎてもいけないという配慮か。記者だったら、「プラウドのマンションは他とどこが違うか」をアピールする。例えば、東京都の「マンション環境性能表示」制度。おそらく「プラウド」はもっとも多く「★5つ」を獲得している企業だろうし、「全館空調・樹脂サッシ」マンションも断トツのはずだ。

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