さきほど記事を書いたが、記者は住宅窓のCPガラス普及が進んでいないのにショックを受けた。積水ハウスが全ての全ての戸建住宅で「遮熱断熱・防犯合わせ複層ガラス」を標準採用すると発表したのは2004年6月。20年も昔だ。その後、各社も追随したのだろうと思っていた。
そうではなかった。「当たり前のはず」の戸建てへのCPガラス採用率が極めて低いことを裏付けるデータもあった。
日本サッシ協会が2024年5月に発表した「2024年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要」によると、2022年8月以降から2023調査時点までに建てられた全国都道府県(沖縄を除く)の居住専用の木造並びにプレハブ住宅の防犯(CP)ガラス取り付け率は「戸数比」4.3%、「窓数比」2.1%とある。
一方、玄関ドア(開戸)の電気錠システムの取り付け率は「戸数比」60.6%で、複層ガラスの取り付け率は、全国平均では「窓数比」99.9%となり戸建住宅で複層ガラスが標準的に使用されている。内訳は、複層ガラス1.0%、Low-Eガス無35.5%、Low-Eガス入54.3%、三層複層ガラス9.1%となっている。
分譲戸建てを手掛けるすべてのデベロッパーは、CPガラスを標準装備とすべきだ。コストは一般的な複層ガラスと比べ1.5~1.6倍だそうだが、CPガラスを設置することの安心感、快適性を考慮すれば、お金には代えられない価値がある。住宅購入検討者もCPガラスの採用や、Low-Eガラスの有無を物件選好の一つにしてほしい。マンション用の樹脂サッシ開発も進んでいる。今後はすべてがそうなるはずだ。
全戸にCPガラス IoT駆使し快適性も県初のリスト「防犯セキュリティ・ホーム認定」
行動習慣を可視化駆けつけ防犯サービス開始月額4600~5600円積水ハウス