「Hmlet 池袋(ハムレット池袋)」
三菱地所レジデンスは12月20日、家具・家電付きCo-Living賃貸マンション「Hmlet 池袋(ハムレット池袋)」が竣工したのに伴うメディア向け内覧会を行った。同シリーズで初めて用地取得から企画まで手掛けた物件で、何と比較していいかわからないが、一般的な賃貸マンションよりハード・ソフト両面のレベルははるかに高い。この事業は間違いなく伸びると改めて思った。
内覧会で同社投資アセット企画開発部グループリーダー・藤田景一氏は「この事業部は8年前に参入した分譲、賃貸とは異なる別領域。Co-Living事業は、有料老人ホーム、学生マンションとともに3本柱の一つ。2024年10月時点で51拠点1ね028室を運営しており、わが国の賃貸住宅市場にはない中間領域の月額20~50万円の外国人を中心とする新たな市場を開拓する」と話した。
物件は、池袋駅(C6出口)から徒歩7分(池袋駅から徒歩14分)、豊島区池袋4丁目の劇場通りに面した敷地面積約214㎡、11階建て全28戸。専用面積は27.58㎡(1K、8戸)・34.78㎡(8戸)・39.05㎡(1LDK、10戸)・59.72㎡(2LDK、2戸)。賃料は183,000(坪賃料約23,000円)~438,000円(同25,000円)。竣工は2024年12月13日。施工は松尾建設。設計・監理はSHOW 建築設計事務所。事業主は三菱地所レジデンス、運営はHmlet Japan。
Airbnbが提供する日割り予約対応の部屋も用意しているほか、スマホアプリやスマートスピーカーを使って住設機器・家電などのIoT機器をまとめて操作・管理できる総合スマートホームサービス「HOMETACT」を導入する。
リビング(右はソファーベッド)
◇ ◆ ◇
立地条件、敷地規模・形状(間口が狭い)などからして同社の分譲マンション「ザ・パークハウス」とは比べられないし、賃貸マンション「ザ・パークハビオ」よりはややレベルは落ちると思ったが、一般的な賃貸マンションとは比べようもなくレベルは高い。採光、窓面は多く、リビング天井高は2500ミリ(サッシ・ドア高は確認しなかったが、1800ミリではないはずだ)、浴室タオル掛けは付いており、収納扉はソフトクローズ機能付きだ。専用面積を最少27㎡確保しているので、居室の独立性が確保されている。
単に、周辺の賃貸相場と比べると約1.6~2倍ということだが、約31㎡のラウンジが付いており、そして何よりも入居者イベントとして日本文化体験、アートバー、料理などの文化系、Language Exchange、Meet-upなどのキャリア系、バスケット、卓球、ボルダリング、皇居マラソンなどのスポーツ系イベントに力を入れている、この価値は高い。
入居者属性が面白い。男性、女性の比率はほぼ半々、年代は20~30代が75%強で、国籍はアジアが29%(日本除く)、日本が26%で、ヨーロッパ22%、北米14%と続く。アジアは中国が圧倒的多数を占める。年収は1,000万円超が最多で31%、そのほかはかなり幅が広い。
記者は26%を占める日本人の英語力に興味があったので質問した。同社関係者は、「国籍は日本だが、中身は外国人」と話した。「中身は外国人」というのは、外国に羽ばたこうと考える人かと思ったが、そうではなかった。日本語が話せない帰国子女などがかなり多いという。また、2国間を股にかけて活躍しているビジネスパーソンなども多く、日本人の大半(約8割)は英語など外国語を話せるそうだ。
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