左)「ATELIER with minä perhonen(アトリエ ウィズ ミナ ペルホネン)」全景、上)壁一面を飾る自然素材の小物たち、下)ラックの壁面を構成するミナ ペルホネンのタイル
三井デザインテックとミナは1月16日、“ウェルビーング”な空間提案を住宅・オフィス・ホテルなどに行なうための会議室「ATELIER with minä perhonen(アトリエ ウィズ ミナ ペルホネン)」をデザインし、三井デザインテックの本社オフィス「CROSSOVER Lab」内に設置したと発表した。
「ATELIER with minä perhonen」は、ミナ ペルホネンのファブリック、タイル、カーペットに加えて、ビンテージチェアにミナ ペルホネンオリジナルファブリックの張りぐるみを設え、“アーティストのアトリエ”をイメージした空間デザインを創出しているほか、インテリアのすべてを天然素材と再生材で構成している。
両社はこれまでも、三井デザインテックの本社オフィス「CROSSOVER Lab」にて、ミナ ペルホネンが制作したファブリックボードをオンライン会議向けブースに導入するなど、オフィスにおけるコミュニケーション活性化やWell-beingに向けたコラボレーションに取り組んでおり、今回の「ATELIER with minä perhonen」もその一環。
左)デザイナー・皆川明氏による小鳥のイラストと芥川賞作家・小川洋子氏のサインが描かれた壁飾り、右上)黒谷和紙を壁紙に使用した壁面、右下)ミナ ペルホネンのオリジナルファブリックを使用した張りぐるみタイプのチェア
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記者は昨年11月、同社の銀座オフィス「CROSSOVER Lab」を見学取材しており、その際、6畳大くらいの会議室に小川氏とミナ ペルホネンのサインが描かれた壁飾りを確認している。広報担当の方から小川氏の小説を勧められたので読み、どうして小川氏の作品が全世界で読まれるのかもよく分かった。
取材後、同社フェロー/エグゼクティブクリエイティブディレクター・見月伸一氏が「強制しているわけではないが、出社率が高まった」と話したのがとても強く印象に残っている。
また、昨年末行われた同社のセミナーで同社デザインディレクター/グループ長・田中映子氏が「2030年には家具はサーキュラーデザイン(CC)が標準になる」と語ったのに衝撃を受けたし、ミナ ペルホネンがデザイン担当した積水ハウスのモデルハウス「HUE(ヒュー)」では自然光を屋内に取り込んだ演出に目を奪われたのを思い出す。
小川氏(左)とミナのサイン(記者写す)
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