「グランドメゾン御徒町公園」
積水ハウスが分譲中のマンション「グランドメゾン御徒町公園」を見学した。徒歩2分の日比谷線仲御徒町駅を含め徒歩10分圏に9駅があるアクセスの良さに加え、販売対象34戸のうち22戸が公園に面している〝パークビュー〟が売り。周辺相場と比べ高額にもかかわらず、第1期で供給した23戸は申し込み完売。残りは未供給の6戸。極めて好調なスタートを切った。
物件は、東京メトロ日比谷線仲御徒町駅から徒歩2分(他に徒歩10分圏内に8駅)、台東区台東4丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率643%)に位置する14階建て49戸(事業協力者15戸含む)。4月12日から販売する第2期(4戸)の価格は9,990万~15,590万円、専有面積は45.03~62.17㎡。竣工予定は2026年7月下旬。設計・監理はIAO プランニング&デザイン。施工は松尾工務店。
敷地は東・南・西の三方に接道。販売対象34戸のうち22戸が、東側に位置する御徒町公園に面している。
主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented、長期優良住宅認定、二重床・二重天井、リビング天井高2500ミリ、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン・洗面天板、アラウーノ、ミストサウナ、メーターモジュール廊下、オリジナルドア建具、外開き扉のセットバックなど。
物件責任者の奥村氏は、「今回はパークビューが特徴で、公園に面した住戸はガラス窓面を大きくしたのが高い評価を得ています」と語った。
イメージ
◇ ◆ ◇
モデルルームがある「グランドメゾンギャラリー新宿」は3年前に新宿マインズタワー21階に開設したもの。
ギャラリーラウンジに入った途端、自然と同化したような、心の汚れが全て洗い流されたような不思議な感覚にとらわれた。広さは30坪くらいか。正面の床に白い小石と自然石を配し、その上部の縦格子がアトランダムに配されたスクリーンには刻々と変化する自然の情景が映し出された。映像は2度と同じものが流れないよう工夫されているとのことだった(日本財団の「THE TOKYO TOILET 広尾東公園トイレ」と同じ)。その奥の受付カウンターは全面ナグリ仕上げ。壁際には見事な松の枯れ盆栽。
ネットで調べたら、設計は三井デザインテックだった。三井デザインテックの本社にも見見事なナグリ仕上げの両開きドアがある。
これほど素晴らしいギャラリーを見たことがあるか考えた。すぐ思い出したのは、有楽町にある伊藤忠都市開発の「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」だが、例えていえば「有楽町」は外資系のラグジュアリーホテルラウンジで、今回の「新宿」は和風ホテル。(積水ハウスのギャラリーの1階下は伊藤忠都市開発の「ギャラリークレヴィア新宿」というのもまた面白い)
「グランドメゾンギャラリー新宿」
スクリーン
ナグリ仕上げのカウンター
松の枯れ盆栽
◇ ◆ ◇
住戸プランは、公園に面した55~70㎡台はもちろんだが、南西角の45~53㎡台の間口が7.4~8.3mのプランがとてもいい。人気になるのもよく理解できる。廊下幅を確保し、なおかつ面積を狭くし、居住性を高めている。
モデルルームの同社オリジナルドア木製建具について。記者はドアを閉めたときの音をランク付けしている。最悪は「バタン・ガタン」。使い古されたドアがこれだ。次は「ガチャン」、その次は「ガチャ」。これが一般的だ。最上位はイタリア製だ。「カチッ」と閉まる。わが国の室内ドアメーカーの製品にはまずないはずだ。
同社のオリジナルドアはどうか。リビングドアの見付は50ミリ、経年によるそり・歪みを防ぐため内部に金物が入っており、戸当たりはゴムではなくモヘア。重さは30キロ。締めてみた。「カチッ」ではなかった(同社広報担当者がそう表現した。記者ではない)。
同社も含めて国内ドアメーカーには「カチッ」と閉まるドアを開発してほしい(あったら失礼)。わが国の年間住宅着工戸数は約80万戸で、建築物着工件数は477,766棟(令和6年)もある。「カチッ」を開発したらゆるぎないドアトップメーカーの地位を築くのではないか。
御徒町公園
現地
基本性能・設備仕様レベル高い販売好調に納得大成有楽不「秋葉原」(2025/2/4)
日本財団「THE TOKYO TOILET」13か所目後智仁氏のトイレは植栽にも注目(2022/7/23)
眺望抜群坪単価500万円超でも人気か積水ハウス初のコンパクト「浅草花川戸」(2021/10/6)