「ザ・パークハウス 心斎橋タワー」
昨日(3月14日)は取材で2万歩超歩いた。さすがに疲れた。記事は鮮度が命だ。今日から〝後入れ先出し〟で紹介する。最初は三菱地所の「ザ・パークハウス 心斎橋タワー」だ。大阪の市場はよくわからないのだが、メインストリート・御堂筋から一歩入った希少性の高いエリア最高層の35階建て全222戸。昨年12月から契約を開始した第1期1~3次の100戸は完売(坪単価830万円)。極めて好調なスタートを切った。
物件は、Osaka Metro御堂筋線・長堀鶴見緑地線心斎橋駅から徒歩6分(Osaka Metro御堂筋線・中央線・四つ橋線本町駅から徒歩6分) 、大阪市中央区博労町3丁目の商業地域(建ぺい率90%、容積率905%)に位置する35階建て全222戸。専有面積は42.10~148.35㎡、5月に分譲予定の第2期(8戸)の価格は未定。既分譲の100戸の坪単価は830万円。竣工予定は2026年9月上旬。施工は鴻池組。デザイン監修はスターテック一級建築士事務所。
現地は、車が通らないアーケード街の心斎橋筋北商店街を抜けたエリアの一角。敷地東側と南側に接道。主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented、免震構造、エレベータ5基(約40戸に1基)、リビング天井高は34・35階、120㎡超の8戸のプレミアム住戸は2750ミリ、26~31階は2600ミリ、25階以下は2500ミリ。共用部分は32・33階の2二層吹抜け。
同社関西支店販売部販売グループリーダー・風見茂輝氏は「エリア7年ぶりのマンション供給。南北に走る御堂筋線と東西を走る中央線と四つ橋線の鉄道の結節点。この利便性と、基本的に住宅が不可の地区計画から外れているエリアナンバーワンの立地が高く費用化されています。進捗は極めて好調」と話した。
基壇部
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モデルルームは、2023年に分譲開始した「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」(173戸)に合わせ「OAPタワー」内に開設した「大阪ギャラリー」と同じ。基本性能・設備仕様も変わらないとのことなので、「梅田」の記事と一緒に読んでいただきたい。間違いなく〝億ション〟仕様だ。最近の首都圏マンションよりはるかにレベルは高い。
異なるのは外観だ。「梅田」は白とライトブラウンが基調の明るい外観デザインであるのに対し、「心斎橋」は黒(アンゴラブラック)とダーク・ライトブラウンに纏われている。重厚感がする。施工が鴻池組というのも地元の富裕層を意識しているのか。
もう一つ、新たに加わったことがある。同社初、関西初のVR・CG技術を導入していることだ。来場者に好評とか。
記者は知らなかったのだが、大阪のキタ(梅田)とミナミ(難波)を直線的に結ぶ幅員44m、延長4.2㎞のメインストリート・御堂筋では現在、活性化事業、空間再編が行われており、御堂筋将来ビジョン(2019年3:大阪市建設局)では、「世界最新モデルとなる、人中心のストリートへ」をコンセプトに、道路の枠を超えた新たな機能の導入をめざし事業が進められている。
また、エリア一帯は「御堂筋本町北地区」と「御堂筋本町南地区」との2つの地区計画が定められており、御堂筋に面した建築物の1階部分は店舗、飲食店、展示場、美術館、博物館などとし、住宅などは不可となっている。今回の同社のマンションは地区計画エリアから外れているので許可された。
心斎橋筋北商店街も歩いてみた。外国人も多く賑わっていた。東京のどこと似ているか考えたが、よくわからない。風見氏は「渋谷に近い」と話したが、そうかもしれない。4列のイチョウ並木が見事で、商業ビルなどが建ち並ぶセレブ・貴人の街・御堂筋と庶民的な商店街が背中合わせする不思議な街だ。坪単価はこんなもんだろうと思った。デベロッパーは東建「堂島」に感謝すべきだ。
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些細なことだが、一つだけ注文がある。シアターのナビゲーター役として登場する女性の方だ。一昨年の「梅田」と同じ白のツーピース姿で、顔はどこか吉永小百合さんに似ており(全然似ていないか)、スタイルも抜群にいいのだが、目は来場者を見ていない。
今のAIの技術をもってすれば、来場者の反応を見て臨機応変に話法を変えることは可能なはずだ。この生身の女性の方とだぶらせて、〝奥様、私と一緒、とてもお美しい。着てらっしゃるものも素敵ですね〟〝ご主人はお酒を少し控えめにされたほうがいいと思います〟などと話したら成約率は飛躍的に向上するのではないか。女性の方わ何枚もカメラに収めたが、肖像権の問題があり紹介できないのがとても残念。
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