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2026/02/14(土) 13:16

三井ホーム&三井不 大規模建築物に木造「現し」可能にした建基法に適合校舎完成

投稿者:  牧田司

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「桜の聖母学院小学校・中学校」

 三井ホームと三井不動産は2月13日、延床面積が3,000㎡以上の大規模建築物でも耐火・防火性能を高めれば木造の構造部材を「現し」で表現できるようにした、令和4年の改正建築基準法に適合する先進的事例が竣工したと発表した。福島県福島市の桜の聖母学院小学校・中学校の増築校舎で、三井不動産がトータルコーディネートを行い、三井ホームが設計・施工を担当した。両社は、現しを多用することで、スギの木583本分に相当する木材使用・炭素固定に貢献し、親和性が高い教育施設の木造化・木質化の新たな可能性を示しているとしている。

 施設は、福島県福島市花園町に位置する敷地面積約8,699㎡、増築延床面積約1,466㎡、学校法人コングレガシオン・ド・ノートルダムの「桜の聖母学院小学校・中学校」。2階建て・木造軸組工法(SE構法)、一部RC造(小学校と中学校の接続部分)。設計監理・施工は三井ホーム。工期は2025年5月~2026年2月。

 耐震性・耐火性に優れた三井ホームのSE構法と燃えしろ設計を採用。柱や梁を現しとすることで、木の温かみを感じながら、児童・生徒・教職員が伸び伸びと安心して学び働ける環境づくりを目指した。2階の小学校と中学校を接続した両学生の交流スペースは、大開口・大空間を実現した。校舎の床材・壁材の一部、下足入れ、交流ホールベンチなどに地元・福島県産木材を約16m³使用している。木材使用量は371㎥、炭素貯蔵量は294t-CO2=スギの木(50年生)583本分。

 令和4年の改正建築基準法では、延べ面積が3000㎡を超える大規模建築物を木造とする場合にも、構造部材である木材をそのまま見せる「現し」による設計を可能にし、また、木造による耐火設計ニーズの高い中層建築物についても、階数5以上9以下の建築物の最下層については90分耐火性能でも設計可能とするなど耐火性能基準を合理化した。

Screenshot 2026-02-14 at 13-10-16 【プレスリリース(三井不動産他)】三井ホームが「桜の聖母学院小学校・中学校」の『木造』中学校校舎を竣工-2.pdf.jpg
昇降口・下足入れ

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SE 構法による強固な構造体(施工時写真)

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交流ホール

Screenshot 2026-02-14 at 13-31-16 【プレスリリース(三井不動産他)】三井ホームが「桜の聖母学院小学校・中学校」の『木造』中学校校舎を竣工-3.pdf.png Screenshot 2026-02-14 at 13-27-36 【プレスリリース(三井不動産他)】三井ホームが「桜の聖母学院小学校・中学校」の『木造』中学校校舎を竣工-2.pdf.png
火熱遮断壁(左)と木構造に接続された火熱遮断壁(施工時写真)

◇        ◆     ◇

 ずっと「木造現し」を主張してきた木造ファンの記者もとてもうれしい。鉄もコンクリも石も美しいが、三井不動産がスローガンに掲げる〝経年優化〟は木に限る。小松さん、貴殿は〝現しの呪縛〟から解き放たれて自由気ままに動き回っているのだろうが、この校舎の設計には携わっていないのか。断っておくが、小生は外観・外貌だけを見ているのではない。自然(人間も自然)の美しさは内面からにじみ出るものだ。貴殿もこの校舎=三井ホームの権化そのものだと信じて疑わない。

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