PC工法の位置づけ
| 構 造 | 工 法 | 主なPC部材採用部位 | |||
| 木(W)造 | 軸組工法 | ※ | |||
| 2×4工法 | ※ | ||||
| ユニット工法 | ※ | ||||
| 鉄骨(S)造 | 軽量鉄骨造 | 在来工法 | ※ | ||
| プレハブ工法 | ※ | ||||
| 重量鉄骨造 | 在来工法 | 基礎、免震基礎、内外壁、外壁、階段など | |||
| プレハブ工法 | ※ | ||||
| ユニット工法 | ※ | ||||
| 鉄筋コンクリート(RC)造 | 在来工法 | 基礎、免震基礎、内外壁、外壁、階段など | |||
| PC工法 | W-PC工法 | 構造躯体、その他各部位 | |||
| R-PC工法 | |||||
| WR-PC工法 | |||||
| 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造 | 在来工法 | 基礎、免震基礎、内外壁、外壁、階段など | |||
| PC工法 | SR-PC工法 | 構造躯体、その他各部位 | |||
プレハブ建築協会のPC建築部会提供資料※基礎などで採用実績がある
プレハブ建築協会のPC建築部会幹事PC部材品質認定事業委員会委員長・福田務氏、同協会PC建築技術担当部長・川村敏規氏、同協会PC建築部会副幹事長・上山靖氏の3氏から「PC工法」について話を聞いた。目的はPC工法の普及・拡大の一点。以下の記事は、「建築業界に革命もたらす BIMの全面導入と工期圧縮大和ハウス勉強会(2026/4/13)」「「7日で1層仕上げるPC工法」部会〝七人の侍〟怪気炎ブレ協活動報告会(2026/3/30)」と一緒に読んでいただきたい。「建築業界に革命」もたらす」のは間違いないことを確信できるのではないか。
まず、冒頭の図表をしっかり確認していただきたい。この構造と工法の位置づけを理解しないと、前に進めない。全ての構造・工法の部位にPC部材が採用されていることが確認できる。
しかし、国土交通省の住宅・建築着工統計データにはプレハブ工法、2×4工法はあっても「PC工法」はないように、PC工法・PC部材だけで構築された建築物はごくわずかしかなく、建築物のどの部位にPC部材が採用されているかを判別するのは容易ではないようだ。PC工法に関する定量的なデータもない。「柱と梁のジョイント部分を見ればRCかPCかが分かるケースはあるが、化粧されていると分からない」(福田氏)とのことだった。
取材で福田氏は、PC部材ができるまでの型枠組立-配筋、部品取付-打設前検査-コンクリ打込-仕上げ-強度検査-脱型-製品検査-ストック-出荷前検査-出荷にいたる工程を動画付きで説明した。工場は、1年間くらい製品をストックすることもあるので、敷地広さは4万㎡から大きいものは10万㎡規模もあるという。部材の寸法はミリ単位で調整し、ビル・マンションなどの柱や梁は1本で10tを超えるものもあるという。
上山氏は「PCは適材適所に対応しているもの。RC造のいろんな部位に使っていただければ、発注者にも設計者にも施行者にも、そして入居者にも必ずお役に立てる。特殊なものではない。大手だけでなく、中堅もいろんな部位に使っていただきたい」と語った。
川村氏は「プレ協の全国に約90か所ある認定工場は、使用される生コンクリートはすべてJIS規格同等に管理され、性能はもちろん、オペレーションや検査の仕方も含めて、微に入り際を穿つ基準に基づいて工場として認定している。安心して使っていただける会社ばかり」と話した。
3氏とも話し合ったのだが、今は建築もハイブリッドの時代だ。すべての構造・工法にPC部材が採用されており、一方で「木」が多用されているように、現行の概念だけで理解するのは不十分で、複合的に捉えることが必要だ。機会があったら、国交省にも聞いてみたい。
概念といえば、「PC」はPrecast Concreteで、「Pre」は「前もって」という接頭辞、「cast」は鋳造すると訳されるのは分かるのだが、一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会(会員数35社、賛助会員48社)では「PC」はPrestressed Concreteの略だとされている。「stressed」は圧力をかけたと訳されるのだろうが、新たな疑問もわいた。鋳造したコンクリと圧力をかけたコンクリの差はどこにあるのか、Prestressedは高強度コンクリのことを指すのか。木造にも高強度の「Gywood(ギュッド)」がある。
知らないことを知ると知恵の輪が解けたような気がするが、知れば知るほど新たな疑問もわく。だから記者はやめられない。

プレストレスト・コンクリート建設業協会資料から
建築業界に革命もたらす BIMの全面導入と工期圧縮大和ハウス勉強会(2026/4/13)
「7日で1層仕上げるPC工法」部会〝七人の侍〟怪気炎ブレ協活動報告会(2026/3/30)

