旭化成ホームズ(91)- 三井不動産レジデンシャル(85⇒89)
第29回RBA野球大会総合優勝戦が5月18日、神宮球場で行われる。いつものように記者の〝どっちも勝って 〟予想。( )内の数字は記者のレーティング。
レーティングは旭化成が91、三井レジは85から89に引き上げるが、その差は小さいようで大きい。総合力で勝る旭化成が優勢と見た。
旭化成が怪物今野が絶好調とみた。新球M球を完全にマスターした。球威が衰えた分、M球の溝が深くなった特徴を利用し、カーブを決め球にすることを会得したようだ。懐を抉るシュートと切れのいいスライダーという武器にさらにカーブが加わった。さらに支援材料もある。これまで総合優勝戦は9回戦だったが、球場の都合で7回戦、または1時間半になる。連投の疲れはあるはずだが、投げ切るか。
打線も好調。水曜決勝戦では先頭の橋本が足で揺さぶり、主軸が相手エースのストレートをこともなくはじき返した。主砲松井は流し打ちも見せた。守備も鉄壁。不安材料が見当たらない。三井レジを蹴散らす可能性大とみた。
劣勢の三井レジはどう立ち向かうか。投げるのは吉田。日曜決勝戦では4回までほぼパーフェクトに抑えた。5回に許した3安打もうち2つは内野安打だった。スタミナも十分。強打の旭化成を最少失点に抑えるはずだ。
打線もやや不安。日曜決勝戦では下位打線が頑張ったが、山際-大石-三上の1~3番は8打数1安打、3三振。奮起が期待される。
カギを握るのはやはり山際と大石だろう。ないものねだりかもしれないが、山際がデビューしたころの打球はけた違いだった。ここで打てなければいよいよ山際から(レギュラーの)〝瀬戸際〟に追い込まれそう。ヒントを一つ。今野は頭がいい。ストレートは見せ球。間違いなくシュート、スライダー、カーブで勝負するはずだ。
大石も日曜決勝はどうしたのか。あの巧みな球さばきはソフトバンクの柳田が西武の秋山だ。本来の力を発揮すれば態勢が崩されても今野から安打を放つ確率は高い。
あとの打者は今野に翻弄されるかもしれない。全部打とうとせず、狙い球を絞り一か八かの勝負に出たい。
決勝戦で記録した5失策も気になる材料だ。旭化成はスキに付け込むのが得意なチームだ。一つのミスは致命傷になりかねない。しっかり守りたい。
…と、ここまで書いてきたが、大逆転があるとすれば、今野が回復していないケースだ。いくら何でも中1週ではきついはずだ。球威を欠いて早い回から連打を食らう場面も想定したい。そうなったら乱打戦になるか、大番狂わせまである。
松坂世代だ 雪辱だ 今野好投 旭化成ホームズ17度目V 積水は連覇逸す(2018/5/10)
三井不レジ 参加10年目で初V 吉田が1失点力投 三井はあと1歩及ばず(2018/4/28)