〝俺はオオカミ少年じゃないぞ、顔が似てるのは隣じゃないか〟(左から謝敷、茂木、高原)
ジャイアントキリングだ、下剋上だ、野村アーバンだ、オープンハウスだ-第30回RBA野球大会水曜ブロック決勝トーナメント準々決勝戦4試合が9月19日(水)、大宮健保グラウンドで行われ、王者・旭化成ホームズに2-1で逆転勝ちした野村不動産アーバンネット、〝プロは1人〟の制限を受けながら旋風を巻き起こしたトラバースを打ち合いの末7-6で下したオープンハウス、タウングループとのタイブレーク戦を制したミサワホーム東京、ケン・コーポレーションから〝トラバーユ〟した小笠原の好投でナイスを6-3で破ったエイブルがそれぞれ4強に勝ちあがった。
10月3日(水)に行われる予定の準決勝はエイブル-ミサワ東京、野村アーバン-オープンハウスと決まった。
〝わたしはカメラマンだってできるんだ〟エイブル平田社長
ナイス(83⇒85) 3-6 エイブル(86⇒89)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ナイス | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 3 | ||||
エイブル | 1 | 3 | 1 | 1 | X | 6 |
(時間切れ)
エイブルが投打に圧倒。新エース小笠原が力で相手を抑えた。平田竜史社長がカメラマンとして出場、「優勝しか考えていない」と高価そうなカメラを操っていた。ナイスは、「弟に負けるか」と勇躍登板した山本だが、「連投の疲れがあった」(城戸監督)ためか痛打を浴びた。
ミサワホーム東京(85⇒87) 9-3 タウングループ(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 9 | ||
タウングループ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
(タイブレーク)
2-2のまま決着がつかずタイブレークとなり、最後は強打のミサワ打線が相手をねじ伏せた。タウンは惜敗。初回、逆転の好機にあと一本が出ず、最終回も無死2塁のサヨナラのチャンスを逃した。坂本の力投が報われなかった。
トラバース(91) 6-7 オープンハウス(87)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
トラバース | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 | 6 | ||
オープンハウス | 1 | 3 | 1 | 2 | 0 | 0 | x | 7 |
〝オオカミ少年か〟と罵った記者の挑発に獣性が目覚めさせられたのか、オープンハウスのあの大阪桐蔭-明大の謝敷が出場、先制の2塁打など4-3-3の大活躍で、相手を震え上がらせ、明大先輩のエース川崎がマメをつぶしながら強打のトラバース打線に立ちはだかった。トラバースは元西武の梅田が初回、楽々本塁打かと思われる大飛球を放ったが腿を痛め、3塁打となったのが惜しまれる。エース平野は痛み止めが効かなかったようだ。
野村不動産アーバンネット(91) 2-1 旭化成ホームズ(93)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産アーバンネット | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)
2-1で野村が逆転勝ち。初めて旭化成を下した。エース茂木が力で抑え、退社が決まっている高原が逆転の決勝打を放った。第8回から出場している元エース・監督の木内は醜い顔(おっと「醜く」だったか)をゆがめた。目には涙が光っていた。来年〝不惑〟を迎える旭化成のエース今野も真っ向勝負で挑んだが、1球に泣いた。佐藤監督は「入社して15回目にして初めてドームを逸した」と肩を落とした。
〝俺はマメをつぶして投げたんだ〟(左が川崎、右が茂木)