水曜ブロック決勝トーナメント組み合わせ
記者は、第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)水曜ブロックの優勝戦線は本命不在、下剋上の戦いで、強いてあげれば〇リスト、〇三井不動産リアルティ、▲旭化成ホームズ、▲東急リバブルの中から優勝チームが出るのではないかと考えていたのだが、豈図らんや。この4強が抽選の結果、同じ枠内に入った。記者のように不偏不党、公平無私であるはずの神の悪戯か、それとも悪魔のささやきか。
だが、しかし、決まったものは仕方ない。どこが強いか、優勝するか、大胆に予想する。
冒頭に書いたように本命◎の印をつけられるチームはいない。昨年優勝した東急リバブル、準優勝のリストは強いが、絶対ではない。
頭一つリードしているのは〇リストと〇三井不動産リアルティだと現時点では考えている。
リストは、予選の1・2位決定戦を社内行事のため不戦敗となり、シード権を逸した。しかし、エース三上は万全と見た。昨年までは力で押しまくっていたが、倉持監督が絶賛したように、スライダーを完全にマスターした。球威は水曜ブロックでトップクラスだ。スタミナもあり、どこが相手でも最少失点に抑える力がある。予選を1試合欠場し、ディズニーランドで彼女と永遠の愛を誓ったそうで、その後、破綻していれば投げられない状態になっていれば話は別だが…(愛と憎しみは紙一重なのを三上は経験していないだろう)。
仮に、三上が投げられないとしても、もう一人エース級の投手がいる。鹿児島出身の上之薗だ。三上が不在のとき登板し、快〝投〟乱麻の活躍を見せた。上之薗の活躍を支えたのは、これまた鹿児島から応援のために駆け付けた中学時代の同級生だった。その後、愛に発展したか、不発に終わったかは知らないが、成就したとなれば鬼に金棒(彼女をまた呼ぶのか。旅費は会社が負担するはず)。
打線はどうか。昨年は主砲岩島が肉離れで戦線を離脱したのか響いた。今年は筋トレの効果覿面。この他、大室、岩畑らの若手が元気で、ベテランの杉山、キャプテンの山中(仕事が忙しいのが気がかりだが)らもいる。
三井不動産リアルティはこれまで過小評価していた。▲から〇に格上げした。佐橋-佐藤の日大コンビが元気いっぱい。佐橋投手は、予選で3試合投げ、自責点は1のみ、防御率は0.75だ。むきになる場面もあったのが気になるが…(負けん気は両刃の剣だ)。
打線は水曜ブロック随一だ。予選3試合12イニングで37得点、本塁打は5本(9回戦として1試合3.75発)。プ野球に例えれば、年間チーム最多本塁打記録(2004の巨人が138試合で259本塁打、1試合1.88発)よりペースははるかに高い。打線のつながりを重視する攻めに徹しているのが大量得点に結びついている。
順当なら初戦でリストと対決する。三上投手を攻略するのは容易ではないだろうが、勝利したチームが優勝にもっとも近いのではないか。
▲旭化成ホームズと▲東急リバブルは評価を下げた。旭化成ホームズは予選で伊藤忠ハウジングには大勝したが、一条工務店とみずほ不動産販売には大苦戦。先発投手は松田(日体大、全日本代表) 清水(西武・佐藤の先輩、筑波大)、益川(法大)が先発したが、いずれも失点し3試合で11失点。通算100勝近いレジェンド今野にどう繋ぐか。打線はかつてのような破壊力はない。主砲秋山がチームをどう引っ張るか。
昨年優勝した東急リバブルは、優勝投手・井上が万全でないと見た。予選で痛打されたのは、調整不足だと見た。あるいは〝2年目のジンクス〟か。予選から決勝Tまで3か月あるので調整してくるか。打線は〝怪物〟竹内がいるが、全体的に昨年以上ではないと見た。チームの核・河野の引退の影響はないのか。
無印にしたポラス、野村不動産ソリューションズにチャンスがないわけではないが、2連勝するのは容易ではない。
もう一つの枠は、4強がいないので俄然面白くなってきた。△の大和ハウス工業、△ミサワホーム東京、△みずほ不動産販売は互角。どこが決勝に進んでもおかしくない。
大和ハウスは貧打を解消し、上村投手が予選で好投した。ミサワ東京は三井不動産リアルティに惨敗したが、主砲の北斗が欠場したのが痛かった。若手が奮起すれば勝ち上がる可能性はある。みずほ不販は、2013年センバツ優勝の浦和学院の〝二刀流〟木暮(きぐれ=29)が旭化成ホームズ打線をほぼ完ぺきに抑えた。最後は疲労からかサヨナラ負けを喫したが(この試合、エース丸山は欠場)、初の決勝進出も夢ではない。
日曜ブロック決勝トーナメント開幕戦(三郷サンケイグラウンドで)
第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)日曜ブロック決勝トーナメント1回戦が10月27日、三郷サンケイグラウンドで開幕。行われたのは1試合のみで、三井不動産レジデンシャルリース-HATARABAは、5本の本塁打が飛び交う乱打戦・空中戦となったが、三井レジリースが3人の新人選手の活躍でシーソーゲームを制した。HATARABAは主力3人を欠き惜敗。敗退が決まった。勝利した三井レジリースの次戦は優勝候補の鹿島建設。
三井不動産レジデンシャルリース8-7HATARABA
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャルリース | 1 | 2 | 0 | 2 | 3 | 8 | ||||
HATARABA | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 7 |
(5回時間切れ)
左から三井レジリース杉浦、原田、島田
三井不動産レジデンシャルリース8-7HATARABA
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャルリース | 1 | 2 | 0 | 2 | 3 | 8 | ||||
HATARABA | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 7 |
(5回時間切れ)
長倉(どなたか、彼女になってやって)
双方合わせて5本塁打が飛び交う空中戦を三井不動産レジデンシャルリースが制した。新人の原田、島田、杉浦が投打に大活躍した。HATARABAは最終回、2死満塁の一打逆転の好機に9番榎田が三振に倒れた。〝フリーマン〟の再現はならなかった。勝利した三井レジリースの次戦は優勝候補筆頭の鹿島建設。
三井レジリースは初回、先頭の原田が左翼前安打を放ち、2盗、3盗を決めた1死1、3塁から内野ゴロの間に生還し1点先制。同点に追いつかれた2回には、四球で出塁した2走者を置き、9番島田の適時打と2番大坪の犠飛で2点勝ち越し。再び同点に追いつかれた4回、大坪の2ランで再度リードを奪い、逆転された最終回の5回は、この回先頭の7番大西が四球を選び、相手先発の長倉をマウンドから引きずり下ろし、急きょ登板した村瀬から島田の2塁打で1点差に追い上げ、続く原田が右翼越え本塁打して再逆転。原田は3安打猛打賞の2打点。
先発の島田は3回投げ被安打4、奪三振4、自責点2で降板。2番手の樺沢は1回投げ2発を浴び4失点。3番手の原田は失策と2つの四球で満塁のピンチを迎えたが、最後の打者を三振に切って取り、逃げ切った。
HATARABAは惜敗。初回、先頭の丹羽が中堅越え2塁打を放った2死3塁から暴投で同点。2点を追う3回、丹羽が本塁打し、続く山本の安打からパスボール、暴投、内野ゴロで同点。再びリードを許した4回は、この回先頭の6番吉野がこの会から登板した蒲沢から四球を選び、続く竹内が左翼越え本塁打して同点、さらに丹羽の猛打賞となる内野安打を山本が右翼越え本塁打して初めてリードを奪った。しかし、最後は長倉、村瀬が踏ん張れなかった。
先発の長倉は4回3分の0を投げ、被安打7、与四死球5、奪三振3、自責点6で降板。村瀬は自責点2。
島田
〇藤代監督 優勝した2019年以来久々にちゃんとした試合ができた。エラーも2つだけ。若手が頑張ってくれた。次戦も今日みたいな試合ができるよう調整する
〇杉浦 明大硬式野球部出身の新人です。宗山? 全然力が違います。公式戦には出ていません。ベンチ、スタンドウォーマー(打点1の内野ゴロと2塁打)
〇島田 群馬太田東-学習院大で投手。東都の三部で入れ替え戦に臨みましたが、二部の壁は厚かったです。専攻? 法学部。弁護士? 早々とあきらめました(3回4奪三振。スタミナが課題か)
〇原田 神奈川の橘-東京都市大学出身。本職はセカンドです(3安打猛打賞2打点、3盗塁。昨日の三井グループ40社のソフトボール大会で7発を放ち出塁率は8割とか。この日本塁打して2日で8発の大活躍。投げてもピンチをしのいだ)
原田
〇樺沢(28) 次はリベンジする(下手投げで、優勝したときは相手打者をきりきり舞いさせたが、この日は球威がなくコントロールも悪かった)
樺沢
〇ナイン 渡辺? 彼は退社した
三井レジリース勝利の瞬間
●長倉 もう34ですよ。バツイチで。肘がパンパン。丹羽が打てたのは彼女が応援に来ていたから(低めに球を集めよく投げた。バツイチと野球は関係あるのか。確かに彼女の応援は大きいと思う。早く彼女をつくれ)
●丹羽 あれはしょうがない(5回の島田の当たりをグラブに当てながら溝にはまりエンタイトル2塁打にした場面を振り返り。猛打賞は応援に来ていた彼女のおかげだろう)
同点に沸くHATARABAベンチ(左写真) 本塁打を放った山本(右)を迎える丹羽(背番号10)
●島袋 もう引退(この日は3番を打ち2三振3タコ)
●竹内 本塁打? とても気持ちよかった
●榎田 来年は打ちます(この日は2三振、3タコ)
榎田
◇ ◆ ◇
みなさん、記者の〝勝って〟予想がいかに正確かよくわかったはずだ。「予想は不能」と書いた通りの結果になったではないか。三井レジリースの渡辺が退社したとは驚いたが、HATARABAの注目選手として丹羽、山本を挙げた。(5発はみんな右中間。次戦から試合は大宮健保グラウンドになるので、この日のドローン合戦にはならない)
第36回RBA野球大会決勝トーナメント開幕戦 HATARABA-三井不動産レジデンシャルリースが10月27日、三郷サンケイグラウンドで行われる。いつものように記者のどっちも〝勝って〟予想。
双方とも予選は1試合しか行っておらず、戦力は把握できないため予想は不能。実績だけなら三井レジリースだが、予選の清水建設戦で5回6失策、16失点と〝ザル〟どころかタガが外れた〝桶〟状態。第30回大会日曜ブロックの優勝投手・渡辺は4回投げ16失点(自責点は5)。チーム状態がよくなっているとは思えず、不安の方が大きい。
渡辺は清水戦のあと「RBAは引退する」と語った。有終の美を飾れるか。打線が奮起し、しっかり守れれば勝機は生まれるが…。
渡辺が所属する「東松山ホークス」は、主に東松山市出身の選手で構成される軟式野球チームで、今年5月に開催された日本軟式野球大会(2部)に埼玉県代表として創部初の全国大会に出場、ベスト4まで進出した。
HATARABAは大成有楽不動産戦で9得点(3失点)。メンバーが若手に変わり、ムードはいい。投手は畠山(2回)-山本(5回)の継投。山本は札幌日大高出身の23歳。
他の注目選手は、東海大熊本キャンパスの寮生活をしていた夜中に熊本地震(2016年)にあい寮は全壊したが助かった丹羽(26)、びわこ成蹊スポーツ大学の水球部出身で、日本代表に選ばれたこともある石川(24)、沖縄尚学出身の平安捕手(29)ら。
渡辺を打てるとは思えないが、相手の拙守につけ込むことができれば…。
挨拶する久米信廣大会運営委員長
第36回RBA野球大会(第9回国土交通省 不動産・建設経済局長杯)決勝トーナメント抽選会が10月24日、主催者の第三企画本社でオンライン形式によって行われ、組み合わせが以下の通り決まった。試合は10月27日(日)、三郷サンケイグラウンドのHATARABA-三井不動産レジデンシャルリースで開幕する。
記者の◎〇▲△予想は次の通り。
〇リスト
〇三井不動産リアルティ
▲旭化成ホームズ
▲東急リバブル
△みずほ不動産販売
△ミサワホーム東京
△大和ハウス工業
記者の◎〇▲△予想は次の通り。
◎鹿島建設
〇青山メインランド
▲三菱地所リアルエステートサービス
△清水建設
△THEグローバル社
くじを引く久米信廣大会運営委員長
RBA野球大会事務局(本部:第三企画)は10月11日、第36回RBA野球大会後半戦の抽選会を以下の通り10月24日(木)にオンライン形式で開催し、10月27日(日)に開幕すると発表した。
平素よりRBA野球大会にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、決勝トーナメントの抽選会日程が決定いたしましたので、ご案内申し上げます。長らくお待たせいたしましたが、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。また、試合の日程も併せてお送りしますので、ご確認いただけますと幸いです。
◎決勝トーナメント抽選会のご案内
開催日時:10月24日(木)19時~20時
参加対象: 決勝進出チームの代表者様
開催方法: オンライン(Google Meet)
※ご参加いただけるチーム様には、前日までに参加URLをお送りいたします。
◎決勝トーナメント試合日程
現時点で、以下の日程を予定しております。
今回より、準決勝と決勝を同日に実施する形式も候補として挙げさせていただいております。こちらに関しましては、皆さまのご意見を伺った上で、最終的な日程に反映させていただきたいと考えております。ご意見をお待ちしておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
【水曜日ブロック】大宮健保グラウンド予定
11月6日(水)1回戦
11月20日(水)2回戦
12月4日(水)準決勝(決勝を同日開催する場合あり)
12月11日(水)決勝(準決勝と同日開催の場合は12月4日)
【日曜日ブロック】三郷サンケイスポーツセンター、または大宮健保グラウンド等予定
10月27日(日)1回戦
11月10日(日)2回戦
11月17日(日)準決勝(決勝を同日開催する場合あり)
11月24日(日)決勝(準決勝と同日開催の場合は11月17日)
予選の試合で優劣予想した19試合のうち的中したのは13試合。的中率68%はやや不満だが、それだけ各チームの戦力差がなくなってきたということだ。若手の加入がチームを一変させたのも今シーズンの特徴だ。以下は、決勝トーナメントに勝ち進んだ12チームの現時点でのレーティング。予告なく変更する可能性もあり。
94リストグループ
94東急リバブル
92三井不動産リアルティ
92旭化成ホームズ
91みずほ不動産販売
91大和ハウス工業
90野村不動産ソリューションズ
90ミサワホーム東京
89ポラスグループ
88東京セキスイハイム
87住友不動産販売
87三井不動産リアルティ千葉
最強チームはレーティング94のリストと東急リバブル。甲乙をつけたかったのだが、現段階では互角とした。
リストは昨年より間違いなく戦力アップしている。エース三上はストレートが速く、スライダーの切れが抜群。倉持監督が絶賛した。シンデレラ城での永遠の愛の誓いも成功したようだ。愛に溺れなければさらに上昇するか。鹿児島出身の上之園も急上昇。中学生のときの同級生の前で投打に活躍した。三上のように愛に発展するか。
打線は岩島がチームを引っ張る。昨年は2度の肉離れで戦線を離脱したのが響いたが、今年は肉体改造が奏功したようだ。あともう一人か二人、打てる打者が必要だと思うが…。
東急リバブルは予選でリストにサヨナラ負けを喫したが、戦力がダウンしているわけではない。投手陣は、井上は昨季の出来にはないと見たが、調整してくるはず。あとは坪井が完全復活したのも心強い。星川、竹内は未知数。
打線は河野が引退したのが気になる材料だが、竹内がいい(打力に専念すべきだとは思うが)。
三番手は迷ったが、三井不動産リアルティと旭化成ホームズは同レベルと見て92点。戦前は三井リアルティを無印としたが、日大硬式野球出身の佐橋は球が速い。制球力もある。予選の3試合で4失点(自責は2)したのみ。
打線も強力。佐橋と日大時代の同期・佐藤がチームを一変させた。他の選手も上下むらなく打つ。3試合で本塁打は6発(原が2発)を放ったが、悪球に手を出さないのが大量得点につながっている。
旭化成ホームズは今野が絶好調。2回くらいなら完璧に抑えるはずで優勝候補の筆頭に選ぼうと思ったが、投手陣に不安がある。佐藤、益川、清水は3試合で11失点(失策も絡んでいるので自責は半分くらいか)。決勝トーナメントでは失点が命取りになる。今野にどうつなぐか。
打線はみずほ不動産販売戦で通算15発目を放った秋山次第。北寒寺に代わってチームを引っ張るような存在になったらチームは強くなる。
以上の4チームがドームに近いと思うが、穴候補としてレーティング91の大和ハウス工業とみずほ不動産販売を選んだ。大和ハウスは〝出ると負け〟状態から完全に脱した。大原監督やトミー(冨永)らベテランと若手が機能している。まだまだ伸びしろがあるチームだ。
みずほ不動産販売は、エース丸山が予選で投げなかったが、旭化成ホームズ戦で木暮が5回まで1安打に抑えた。能力の高さを証明した。〝森そっくり〟の片岡が2発を放ったように完全復活。木暮とのコンビは最強だ。
以上の6チームが4強候補。あとは決勝トーナメントまでの調整次第で浮上するか。野村不動産ソリューションズは茂木の引退が痛いが、代わりの投手が踏ん張っており、若手はみんな元気。打線がカギだ。
ミサワ東京は左の鎌形、右の西島が三井リアルティ戦で機能しなかった。北斗の欠場も響いた。再調整すれば浮上するか。
ポラスは岩瀬が踏ん張ったが、投手は1枚足りない。ただ、打線は中谷、渡部の加入が大きく、上津原が絶好調。穴中の穴候補。
東京セキスイハイムは望月投手が初登板。最初はストレートがことごとく高めに浮いたが、カーブ、スライダーは絶品だ。
住友不動産販売はシード権を獲得したが、試合を行ったのは1試合のみ。あとは不戦勝。練習試合で東急リバブルに14失点したのは気がかり…。選手の数は揃ったようだ。
三井不動産リアルティ千葉は若手が加入し、〝人間機関車〟篠原を支える打線になりつつある。
面白いのは、シード権を獲得した4チームのうち住友販売のレーティングは下位で、最上位のリストと東急リバブルはシード権を逸したことだ。組み合わせ次第で、予想外のチームがドーム進出を決めるかもしれない。ChatGPTに聞いてみた。シード権を獲得した旭化成ホームズ、三井不動産リアルティ、大和ハウス工業を除く9チームでくじ引きした場合、リストと東急リバブルが初戦で対決する確率は136×100%=10036≈2.78%361×100%=36100≈2.78%、つまり2.78%のことだ。
圧倒的な的中率を誇る記者のレーティングを発表する。まずは日曜ブロック。数値の目安は90以上が優勝の可能性があるチーム。90未満は、よほどの踏ん張り、補強がないと4強入りが難しいチーム。以下が各チームのレーティング。
鹿島建設93
三菱地所リアルエステートサービス92
青山メインランド91
THEグローバル社90
清水建設89
三井不動産レジデンシャルリース88
HATARABA87
野村不動産87
旭化成リフォーム87
◇ ◆ ◇
予選トーナメント戦で優劣予想をした16試合のうち的中したのは12試合。的中率は実に75%。外したのは青山メインランドに敗れたケン・コーポレーション、THEグローバル社に大敗した三井不動産、鹿島に敗れた青山メインランドなど4試合。
決勝トーナメントの組み合わせはどうなるかわからないが、記者は予選1位で通過した鹿島建設、清水建設、THEグローバル社は初戦で対決しないようシード権を与えるべきだと思う。そうしないと、わざわざ1~3位を決める試合の価値は半減する。
シード制を採用した場合、優勝にもっとも近いのは鹿島建設と見た。古和新監督に代わってムードは最高潮。投手は下手投げの野間、本格派の光大に加え、身長194センチの筑波大硬式野球部出身の〝大型新人〟堀田(22)が加入したし、「俺が一番」と豪語した横浜国大卒の菊池(24)もいる。大エースだった(過去形で申し訳ないが)遠藤も名古屋勤務から帰ってきたそうで1回は投げられるとか。
これまで課題だった打力もアップしている。堀田は調整次第だが、当たったら間違いなく場外に運ぶ。〝二刀流〟はあきらめて打撃に専念すべきだと思う。
二番手は三菱地所リアルエステートサービスか青山メインランドか。地所リアルを上位と見たのは、早大時代の〝守護神〟柴田は調子が良ければ完投する力があることを証明したからだ。球数が増えたらどうなるか不安はないわけではないが、その際は込山がいる。課題は打線だが、細かい野球で勝ち上がってきた。柴田、込山が最少失点に抑える力があるだけに、鹿島に続くか。
青山メインランドを三番手にしたのは、このチームはいまひとつ優勝する気があるのかどうかわからないからだ。ケンコーポ戦で最終回に上松に本塁打を浴び7回1失点に抑えた金子と同期の冨田、それに、小林捕手は「力は抜けている」と話した門間がいる。打者の振りもみんな鋭い。
それでも何かが足りない。山梨監督に「優勝する可能性がある。東京ドームに行きたくないのか」と挑発したら、監督は「そうか。会社を上げて取り組む」と話した。あと2か月。調整を積めば優勝が見えてくる。
この3強を破るのはかなり難しいと読んだが、4番手の穴候補としてTHEグローバル社を上げたい。堀内、野沢、橋本の投手陣が安定している。三井不動産戦で丸山は大会タイ記録の3本塁打を放った。
清水建設の評価を下げたのは投手力に不安があるからだ。予選は3戦とも立ち上がりに失敗した。吉田、朝長、田村と3枚いるが…無駄な四死球は命取りになる。中野の加入が大きく、小寺は全然衰えていない。打線は一級品だが…。
三井不動産レジデンシャルリースは、5年前の優勝投手・渡辺が清水戦で投げたが、野手には足を引っ張られて惨敗した。補強制度を活用して三井不動産の大坪、楠田あたりが加入しない限り優勝はほど遠いと見た。
HATARABA、野村不動産、旭化成リフォームは余ほどの運に恵まれないと初戦突破は難しいと見た。〝運〟とはシード制を採用しなかった場合、3強が1、2回戦で激突する可能性があり、残りの6チームが別のヤマに入ったら、両翼が狭いグラウンドに強風でも舞ったらどうなるか全くわからないからだ。そうなったら、清水がドームの切符を手にしそうだ。
第36回RBA野球大会ホームページの水曜・日曜各ブロックの参加チームの成績表、〝勝って〟予想、結果などを下記の通り見やすくしました。
【水曜ブロック】
【日曜ブロック】
上村
野村不動産ソリューションズ2-3大和ハウス工業
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産ソリューションズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | ||
大和ハウス工業 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | x | 3 |
島田
大和ハウス工業が野村不動産ソリューションズに逆転勝ち。野村は六回2点先取したがその裏、大和が敵失を足掛かりに3得点し逃げ切った。初登板の上村が完投した。野村も島田が初登板したが、勝利の女神は微笑まなかった。
大和ハウス工業は六回二死、5番間所が敵失で二塁まで出て、三盗を決め、6番荒井の敵失出塁の間に生還して1点を返した。荒井も二塁に進んでおり、ここで監督の7番大原が右へ大きく二塁打を放ち荒井生還、同点に。続く8番石川が右安打で大原を返し逆転、決勝打となった。
野村は六回、2番花嶋と3番小西の連打で一死一・二塁とし、二死の間に花嶋がタッチアップで三進して一・三塁となった好機に、5番山際が左三塁打を放って2点を先取。1点を追う七回二死、9番長谷川が内野安打と盗塁で二進したが、1番高根が凡退。
投手は、大和は本職が遊撃手の上村、野村は捕手の島田がそれぞれ登板して完投。上村は四死球ゼロ。大和は「富永との間にぜひ1枚入ってほしい」(大原監督)、野村は「投げられるとわかり、収穫」(小林監督)と評価、今後の登板も期待される。
○大原監督 互いに選手のそろわない中ではあるが、強い野村さんとようやく接戦ができた。チームがまとまってきた。「出たら負け」ではないです。私の同点打? ふだんDHに入っていて打たないといけないのに、やっと打てて良かったです
○上村 みんなが守ってくれるおかげで気持ち良く投げられた。二回が一番きつかった
○間所 足は遅いです。一生懸命走った。結果で見せます(最終回二死から敵失で二塁まで出塁、さらに三盗を決め反撃の好機をつくった)
●小林監督 投手が来られず、普段捕手の島田が投げた。頑張ってくれた
●高根 秋に宅建があり、朝7時に出社して朝勉強しています。決勝T、新卒なのでフレッシュにいきたい(「1番が四タコなんて許されない」と先輩たちから突っ込まれた後の弁)
六回、7番大原が同点の二塁打
六回、同点のホームを踏む荒井
六回、8番石川が逆転のタイムリー
六回、大原の代走・平子が還り逆転
大和ハウス工業
六回、5番山際が先制の2点三塁打(記者は隣のグラウンドで見ていた。ものすごい当たりだった)
六回、山際の三塁打で花嶋が先制のホームイン
六回、山際の三塁打で小西が生還し2点目
高根
〝安西さんよ、俺らも決勝トーナメントだ。当たったら雪辱するぞ〟三井リアルティ千葉
オークラヤ住宅7-11三井不動産リアルティ千葉
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オークラヤ住宅 | 1 | 2 | 1 | 3 | 0 | 7 | ||||
三井不動産リアルティ千葉 | 1 | 2 | 3 | 5 | X | 11 |
〝なんで打たれるか、俺もさっぱりわからない〟加藤
二転三転のシーソーゲームを三井不動産リアルティ千葉が制した。小林が3安打猛打賞。オークラヤ住宅はエース加藤が打たれた。
三井不動産リアルティ千葉は初回、先頭の小林の本塁打で同点。2回は、この回先頭の5番中塚、6番関谷、7番岡本の3連続内野安打と小林の適時打などで同点。3回はこの回先頭の2番安島の安打をきっかけに5番中塚、6番関谷の安打などで3点を挙げ逆転。1点を追う4回は、この回先頭の9番鈴木が死球で出塁したあと、小林、3番上門、岡本の安打と敵失を絡めて一挙5点を挙げ再逆転した。小林が本塁打を含む3-3-3の大活躍。
〝人間機関車〟篠原は5回を投げ7失点完投。
オークラヤは初回、先頭の谷口が安打し、4番宮本の適時打で1点先制。2回は1死から7番加藤が左翼前安打を放ち、9番大川の左翼越え2塁打と谷口の中堅前安打でリードを奪い、3回は、この回先頭の4番宮本の安打をきっかけに1点を奪い再びリード。逆転された4回には、谷口の2塁打と3番中島の適時打などで3点を挙げ逆転。しかし、その裏、再逆転された。
○小林(23) 埼玉蕨-千葉大公式です。打ててよかった8(3-3-3の活躍)
○上門(24) 沖縄の無名講。立教大はサークル
●加藤 最初に本塁打を打たれたが、その後は三者三振(1回を終え。加藤ほどわからない投手はいない。鵺のような男だ。社内ではモテモテとか)
小林(左)と上門(ウエジョウ)
三井リアルティ千葉 2回、同点に追いついた場面
大川
〝加藤さ~ん、がんばって〟オークラヤ応援団
二回、佐藤の特大2ランに沸くベンチ
ミサワホーム東京1-10三井不動産リアルティ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |||||
三井不動産リアルティ | 2 | 4 | 4 | X | 10 |
(時間切れ)
鎌形
三井不動産リアルティ安西監督が呵々大笑。毎回先頭打者が出塁し、大量点に繋げた。ミサワホーム東京は主砲・北斗が「優秀社員表彰」のハワイ旅行で欠場したほか、レギュラー数人を欠いた。
三井不動産リアルティは初回、先頭の佐藤は四球、2番安田は敵失で出塁し、3番横瀬の中堅越え2塁打で2点先制。2回はこの回先頭の7番米澤が四球で出塁し2盗、3盗塁した1死後、9番大和の適時打で1点、さらに佐藤の左翼越え2ラン、安田の3塁打と4番岩崎の安打でこの回4点。3回には、この回先頭の6番大内と米澤の連打と8番清原の死球で満塁と攻め立て、大和の適時打、安田の押し出し死球、横瀬の犠飛などでさらに4点を加点して試合を決めた。
佐橋投手は1失点、被安打4、奪三振4の好投。
ミサワ東京は2回、この回先頭の5番西島が内野安打し、続く鎌形は死球で出塁した2死2、3塁から9番谷屋の左翼前安打で1点を返したのみ。安打は3番トモキ、4番井町と合わせ4本に抑えられた。
○安西監督 まずはシード権を獲得でき良かったです。佐橋が安定的に投げて守備にリズムをつくり、攻撃が安心して専念できた。二回に米澤が足で勢いをつけた。佐藤の特大2ランがさらに勢いをつけた。1イニング4点、営業会社なので数値目標を設定していて、二回三回で達成できた。ドームでの優勝を目指し、1戦必勝でやっていく
○佐藤(二回に特大2ラン) 新卒で入り、1号ホームランです。前半の均衡から一気に畳み掛けたいところで、しっかりとらえられた。チャンスの方が燃える。常に1点1点、積み重ねていきます
○佐橋 低めを丁寧に投げたことでスタミナを持続できた。決勝T? 1点も取らせない。同期の佐藤は勤務地は違いますが配属になった所属部も一緒で、仲間であり良きライバルです
●小岩 引退のため今日がラストゲーム。チームは皆さん優しくて新卒時代から本当によく声をかけていただいた。巡り合いに感謝しています
●鎌形 抑えられる日もあれば打たれる日もあるので、今日は打たれる日だったと思って切り替えます。決勝Tまでに調整してリベンジしたい
●西島 後輩の僕が先輩の尻拭いをしないといけないのに…
二回、生還した米澤(99)を迎えるベンチ
二回、米澤が生還
新卒コンビ佐藤(左)と佐橋
呵々大笑 安西監督
二回、9番谷屋がタイムリー
西島
チームに感謝し小岩引退
三井不動産リアルティ
〝俺は不死身だ〟ポラス岩瀬
ポラスグループ17-5伊藤忠ハウジング
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ポラスグループ | 2 | 11 | 3 | 1 | 17 | |||||
伊藤忠ハウジング | 0 | 2 | 0 | 3 | 5 |
(時間切れ)
〝まだまだいける〟ベンチでへたり込む福澤
ポラスグループが大勝。新人・中谷が満塁弾を放った。大量点に守られて岩瀬がすいすい投げた模様。伊藤忠ハウジングは斉藤が先発したが、四死球を連発し、味方の拙守にも足を引っ張られたてようだ。
◇ ◆ ◇
この日の10時からの試合は同時進行で4試合が行われた。試合時間は1時間30分、次の試合が始まるまで30分あり、記者はすべての試合を取材するためグラウンドを駆けずり回る。1試合2時間としても、隣のグラウンドに移動するのにも2~3分かかるので、1試合当たりの取材時間は(120分-2~3分×4試合)÷4試合=27.5分しかない。回数にすると2~3回だ。
この試合は、伊藤忠ハウジングが優勢と予想した。斉藤が好投するはずで、ポラスの岩瀬は連投が厳しいと読んだからだ。
豈図らんや。押っ取り刀で駆けつけたときは大勢が決していた。予想とは全く逆で、2回までポラスが13-2で大量リードしていた。
3回のポラスの攻撃。マウンドには伊藤忠の斉藤は降板したのか、福澤が立っていた。この回先頭の3番上津原がショートゴロエラーで出塁すると、遊撃手はこの回だけで3つの失策を犯し、福澤も3つの四球を出して3失点(自責はゼロ)。
ポラスの選手に試合経過を聞いても、エラーとか四球が多く、どうして得点できたのかわからない様子で、1番中谷は満塁弾を放ち、8番菊池は体重が100キロから91キロまで減ったことだけが分かった。前試合で4番を打った石橋監督はベンチ、前試合でベンチを温めていた(くそ暑いのに)清水は4番として出場していた。
記者はこの後、次のグラウンドに向かったので、試合経過は不明。伊藤忠の杉山監督はやけくその状態で、何やら叫んでいた。〝投壊〟〝守乱〟はわが西武と一緒のようだ。開幕前は決勝トーナメントに進出すると思っていたのに…。
福澤
杉山監督
〝決勝トーナメント進出だぞ〟東京セキスイハイム
東京セキスイハイム12-8三井住友トラスト不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京セキスイハイム | 0 | 2 | 1 | 2 | 7 | 12 | ||||
三井住友トラスト不動産 | 2 | 1 | 3 | 0 | 2 | 8 |
〝こんなはずじゃ…〟吉田
東京セキスイハイムが乱打戦を制した。矢本が3安打猛打賞3打点の活躍。2番手望月投手が好継投。三井住友トラスト不動産は3度のリード守り切れず。エース吉田が不調。
2点先制された東京セキスイハイムは2回、2死から8番伊藤、9番水戸が連続四球を選び、1番矢本が中堅越え3塁打を放ち同点。再びリードされた3回は3番小野寺の中堅越え本塁打で同点。3点ビハインドの4回には、この回先頭の伊藤が四球を選び、盗塁とパスボールで三進したあと9番代打吉田の犠飛で1点、さらに矢本の安打と敵失などで1点を返し、5回はこの回先頭の5番深澤が2塁打を放った1死後から3連続四球で同点、続く矢本が中堅前安打を放ち逆転。なおも攻撃の手を緩めず小野寺、4番合田の安打などでこの回一挙7点を奪い試合を決めた。8番、9番打者は6打席5四球、1犠飛の活躍。先頭の矢本に繋いだ。放った安打は8本、10個の四球を選んだ。
先発の伊藤はピリッとせず、1回3分のゼロを投げ、与四死球4、3失点で降板。2回無死満塁のピンチで登板した望月は、登板直後は制球を欠いたが、しり上がりに調子を上げ、4回を投げ被安打2、5失点(自責は2)の好投。カーブ、スライダーがよく決まった。
三井住友トラスト不動産は無念。最終回の大量失点が堪えた。
初回、四球で出塁した2番草川を1塁に置き、4番猪股が左翼越え本塁打して2点先制。同点にされた2回には、3つの四球と内野ゴロで再び1点リード。さらに同点にされた3回には、2つの四球と敵失を絡め7番田中の2店だなど3点を挙げ、3度目のリードを奪ったが、最終回に逆転された・
吉田投手は10個の四球を与えるなど安定感を欠いた。
伊藤
望月
勝利の瞬間
○吉田監督 望月はうちのエース。打たれないと思う(試合途中)。久々の決勝トーナメント。下位打線が上位に繋いだ。ベテランと若手の融合。いいチームになってきた(試合後。セキスイハイム不動産と2チームに分かれて以降は初の決勝T進出ではないか)
○望月(33) RBA野球大会の出場は初めて。勝ててよかった(ストレートの制球を欠いたが、カーブ、スライダーの切れがよく、ストレートが決まれば打たれないはず)
○柳川(52) みんな声を出していた(チームでただひとり出塁できなかったが、3回はいい当たりがショートライナー)
●近松監督 決勝トーナメント進出が目標だったが…残念。来年、巻き返す(前日は水戸でゴルフの大会。この日もゴルフの予定だったが、試合を優先。ゴルフのスコアは100ちょっととか)
●吉田 また来年。しっかり練習してくる
●猪股 初回に先制2ランを打てたは良かったが敗退。RBAはレベルが高いと思った。打球を捕られている。練習してきます
●花岡 最終回の守備で右翼に入り、抜けたら同点という場面でライトフライを捕球。跳んだら球がグローブに入っていた。勝ちで終われなかったが、走攻守バランスのいいチームなので、全体的なレベルアップをしたい
小野寺
矢本
本塁打を放った猪股(右)を迎える三井住友トラスト不動産ベンチ
花岡(左)と猪股
〝しょうがない、来年だ〟三井住友トラスト不動産