三郷サンケイグラウンドで7月7日に行われる第36回RBA野球大会日曜ブロック予選トーナメント3回戦の組み合わせが決まった。記者の〝どっちも勝って〟予想。
【1・2位決定戦】双方とも決勝トーナメント進出が決まったが、勝者は1回戦シード権が与えられるはずで、ここはどこも必勝態勢で臨むのではないか。
青山メインランド-鹿島建設
優勝を占う一戦。青山メインがやや優勢と見た。金子投手をよく見ていないが、ケンコーポ打線を初回、三者三振に打ち取ったように力は本物だ。同僚の冨田は中学生のとき、ともに全国大会に出場したことを明かした。打線もみんな若く、振りが鋭い。北海高校出身の山梨監督も不惑が近いはずなのに素晴らしい安打を放った。
鹿島建設は優勝を狙えると思っていたが、そのカギを握るドジャース大谷選手を1cm上回る身長194cmの筑波大硬式野球部出身の〝大型新人〟堀田(22)はまだ出場していないし、「俺が一番」と豪語した横浜国大卒の菊池(24)も口先だけの男かもしれない。堀田も菊池も投げなくとも、滋賀大卒コンビ野間-光太で最少失点に抑える力があるが…。打線は仲田、菊池が入ったことで間違いなく戦力アップしている。
清水建設-三井不動産レジデンシャルリース
清水建設は新人の中野の加入でムードが一変した。不惑小寺も初戦で快打を放った。不安は投手だ。期待の吉田が中2週で調整するのは難しいと見た。代わって小寺や中野が投げる態勢で臨むそうだが…。
三井不動産レジデンシャルリースは2戦とも不戦勝で勝ち上がってきた。戦力が全く読めない。明治学院大卒の下手投げ樺沢が先発する模様だが、5年前の対安田不動産戦の記者の記事には「調子は良かった。下から投げると疲れる(奪三振7、被安打9、四死球5)」とある。安田相手(失礼)に9本の安打を浴びるようでは…。優勝投手・渡辺はいなくなったようで、かつての大エース佐藤は海外か。だとすると、清水が圧勝する。
三菱地所リアル-THEグローバル社
地所リアルは三菱地所を破ったことが起爆剤になっている。ムードは最高潮。しかし、2戦完投した〝抑えの守護神〟柴田は休ませると見た。「次はおれが投げる」とプーチン寺田が予告先発した通りになるはずだ。すっかり評判が落ち、賞味期限切れに近い風説を一掃するか。ダメならすぐ込山が投げるはずだ。込山は、室内で練習しているというが、真っ白なのが気がかり。調子なら完封する力がある。打線はいま一つだが、柴田は破壊力を秘める。DHはどうか。抑えでDHを解除すればいい。
グローバルは本当に強いのか。大会タイ記録の3発を放った丸山をはじめ、三井不動産の衛藤-松田に7発を浴びせた(記者はよく見ていなかったのだが、ホームから外野に強風が吹いていた…)。
ただ、大坪、楠田ら強打の三井打線を5失点(自責はほとんどないのではないか)に抑えた堀内-橋本は最少失点に抑える力があると見た。地所リアルのかく乱戦法に対応できるか、〝片玉〟橋本やプーチン寺田に威嚇されて尻尾をまくか。それとも腕力なら負けない佐々監督や〝臨月〟の木下藤吉郎が体を張ったら互角に持ち込むか。
【3位決定戦】 勝者が決勝トーナメント進出
東京建物-野村不動産
これは面白い。蝸牛角上の争いなどと言ったら、今後のすべての取材を拒否される危険性もあるので、そうは言わないが、まあ、やってみなければわからないという試合だ。
東建の河越は投げられないと見た。中2週で減量し、昨年の出来に戻すのは不可能だろう。
そうなったら、不惑松崎の最年長本塁打の可能性はどんなに神風が吹いてもゼロに近いだろうが、野村が圧勝するとみた。
大成有楽不動産-HATARABA
これまた大混戦。大成有楽は清水建設に大敗したが、阿部が〝奮投〟すればHATARABA(オフィスバンク)を蹴散らすか。チームの要・三春も元気なようだ。伝法谷が投げれば圧勝だろうが…奥さんと一緒に子どもを連れてくることはできないのか…いったいお子さんはいくつだ…強風が吹き、砂埃が舞い上がる炎天下の荒川河川敷に連れてこいとはなかなか言えない…。
HATARABAは、創業20周年を迎えた今年4月、社名をオフィスバンクから今の社名に変更した。業績は伸びているようだが、野球の情報はまったくない。あの横浜金港クラブの投手としても活躍していた秋田のようなスターを補強できていればだが…。
旭化成リフォーム-ポラスグループ
地所リアル戦からして、旭化成リフォームが優勢と見ていたが、難題が浮上したようだ。この試合で活躍した中村、石田両投手など主力6~7人が欠場する模様だ。土屋監督代行は雨ごいをした。投げるのは風間か。ダメなら結城への継投だろう。両投手とも投げてみなければわからない。打線は大星がカギを握る。不惑越え水島も元気だ。
ポラスは情報がないが、不惑に達した折笠が投げるはずだ。チームは高齢化が進み、傘に例えればあちこちに穴が開き、防水機能も失せ、ぼろ傘同然だろうが、折笠の心は折れていないとみた。メタボは一層進行しているはずだが、強靭な図太い神経の持ち主だ。3回は持つ。あとはどう2番手につなぐかだ(そんな投手がいるとは思えないが…)。生きのいい若手を補強できていれば、リフォームなど何の役にも立たないよう旭化成を叩きのめすか。
10年前の記事も添付した。この神宮外苑軟式野球場は消失することが決まった。
初回、上原の2点二塁打で三走中野(手前)がホームを駆け抜け先制、二走真田が続く
清水建設22-2大成有楽不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
清水建設 | 5 | 9 | 6 | 2 | 22 | |||||
大成有楽不動産 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(時間切れ)
「オレンジ・ラボ」の火に包まれる大成有楽・阿部(大丈夫!次がある)
清水建設が大成有楽不動産に20点の大差をつけて完勝し、決勝T進出を決めた。大成有楽不動産は大敗。奪った得点は浦上の2ランのみ。マンションブランド「オーベル」の商品企画「オレンジ・ラボ」の色そのもの、火だるまになって燃え尽きたか、三春〝コマ〟のようにきりきり舞いになり蹴散らされた(まだ次があるが)。
清水建設は初回、1番中野と2番真田が2連続四球を得てそれぞれ盗塁を決め無死二・三塁の好機をつくり、3番上原の2点二塁打で先制。6番平方の犠打、7番泉の安打、9番加藤の二塁打で3点を加えた。裏で2点を返されるも、二回にさらに打線爆発、平方が2点二塁打、中野が2点タイムリー、真田が3ランを放つなど、打者14人で9得点しリードを広げた。三回にはこの回先頭の8番狩野がソロ本塁打を放ち、四球押し出し、5番重松の2点適時打などで加点。四回にも重松の三塁打、前の回で代打に入った松浦の適時打で2得点した。
投手は朝長―中野。チーム初の女性選手・山本が代打でRBA初出場し、2打席とも四球を選んだ。
大成有楽不動産は初回に浦上が本塁打で2点を返したが、その後は相手投手の好投に抑えられた。先発した阿部が「甘い球を全部持っていかれた」と制球に苦戦、二回途中で登板し後続を断った内山は女性選手に動揺したか三回に崩れ、四回にマウンドに立った細野が何とか2失点にとどめた。
二回、3ランを放った真田
○本間監督 (2戦全勝で決勝T進出が決まり)相手がどこだろうと、予選も決勝も、いつも通り一戦一戦1勝を目指す、その結果の2勝。投手力がもう少しだが、秘密兵器の小寺が投げると強いですよ。今年は何としてもドームに行きたい。頑張ります(えっ、小寺が秘密兵器? 39歳の小寺はまだ老け込む歳ではないと思うが、投手は無理だと思う。多分、投げるときは敗戦処理)
●阿部 僕の独壇場で点を取られてしまった。甘い球は全部もっていかれた
●浦上 足元のコンディションの悪い中で投手が頑張り、1点でも2点でも返したい場面で一本が打てたのは良かったです。次を勝てば決勝T。来週は人数を集めて、グラウンド状況にもしっかり対応していきたい
初回、2ランを放った浦上
浦上
「打ちたかった」 清水建設初の女性選手・山本、RBA初出場
山本
初打席の山本
三回無死、本間監督が「代打山本」を告げた。打って出ようという山本の気迫の眼差しが相手投手にプレッシャーを与えたか、山本は四球を選び出塁。後続が敵失、四球、四球と続き、山本は押し出しで生還、清水16点目のホームを踏んだ。打者一巡でこの回2度目の打席が回り、再び四球を選ぶ。攻守交代後、三塁の守備についた。
高校までソフトボールをしていて、日本体育大学に進学し女子軟式野球部で活動、今春入社し清水建設野球部に加入した。他の部員たちとは勤務部署などが違い、練習や月1回の交流会で積極的にコミュニケーション。本間監督は「元気があり、積極的に打てている」と、山本を期待の選手の一人に挙げる。
監督の言葉通り、元気で朗らか。試合序盤は一塁コーチャーを務め、大きな声援を送っていた。試合後はRBA初出場を「楽しかったです」と笑顔で振り返り、「打ちたかったです」「守備はもうちょっと。周りに助けられた」と、ちょっと悔しそうな表情をのぞかせた。「次は打ちたいです。頑張ります」
「走攻守で見せドームへ」 清水建設期待の若手・中野
中野
本間監督が期待の選手としてもう一人挙げたのが中野だ。前回の試合では初回先頭本塁打、二回にも適時二塁打を放っている。この日はあまり調子が良くなかったと言うものの、1・2打席目は四球を選び、3打席目に無死満塁で左方向へ2点適時打を放った。「バッティングは水もの。四球出塁も点につながっていて、1番の仕事はできた」(中野)
守備では初めは右翼、三回からマウンドに立った。本職は中堅で「センターの守備では誰にも負けない」。だが大船高校時代は二塁手・三塁手に多く入り、内外野とも対応可能、チームに必要とあらばどこでも守る。投げたのは高校・大学とも「遊び程度」で、この日は監督が「1イニング投げさせてみよう」と登板。結果2イニングを堂々と投げ、「ストライクが入るのが強み」と言ってのけた。工学院大時代は盗塁王獲得、足でも見せたい。
「初球からガンガン、いい球が来たら打ちにいく。甘い球は逃さない。勝ち進んでドームまで行きたい。親戚にドームでできるかもって言っちゃいました」。“有言実行”を目指す。(本間監督&中野、話の腰を折って申し訳ないが、急造の小寺や中野が投げて勝てるほどRBAのレベルは低くない。鹿島は投手が4枚もいる。青山メイン金子投手は7回を完封する力がある。地所リアル柴田は本気で投げたら3回は完璧に抑える。プーチン寺田は賞味期限切れだが、控えの込山もいる。田村はどうした。現時点で、記者の優勝予想は◎青山メイン○鹿島▲地所リアル。清水は△。投手が足りない。三井レジリースは次戦をみて評価する)
鹿島とのゼネコン対決 清水が制す 中島が好投(2014/8/31)
ケンコーポ 日曜ブロック 3年連続11度目優勝(2014/4/13)
柴田
三菱地所リアル4-2旭化成リフォーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 4 | ||||
旭化成リフォーム | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
中村
三菱地所リアルエステートサービスが5つの盗塁を決め、得点に結びつけるなどしつこい足攻めで快勝。早大時代の〝抑えの守護神〟柴田が要所を締める完投。旭化成リフォームは初登板の中村が3回まで7奪三振、最後に登板した石田が2つの三振を奪うなど5回で10奪三振の力投を見せたが、あと一歩及ばず。
地所リアルは2回、1死から7番柴田がチーム初安打となる左翼線2塁打を放った2死後、9番吉田の右翼前安打で先制。さらに1番木下の右翼前安打で1点加点。3回には、この回先頭の4番橋本がカウント0-2から粘って四球を選び、1死から6番落合も四球を選び重盗を決めた2死後、8番磐田が右翼越え2塁打で2点追加。4回はこの回先頭の1番木下が四球を選び盗塁、続く込山の内野安打で三進したあと、相手バッテリーの隙を見逃さず本盗を決めた。
柴田は3回、本塁打を含む3安打を浴び、続く4回にも1失点するなどいつもの調子にはなかったが、要所を締めた。
旭化成リフォームはあと一歩。3点を追う3回、1死から1番大星が右翼越え本塁打。なおも2番松山、3番高嶋の連打、4番佐久間の死球で1死満塁の好機をつくったが、5番石田、6番中口が凡退。4回には、この回先頭の7番水島、8番代打風間の中堅前安打と敵失で1点を返したが、反撃もここまで。放った安打は地所リアルの5本に対して1本多い6本だった。
先発の中村は初回に振り逃げ(パスボール)含む3つの三振を奪うなど、3回を投げ奪三振7、与四球4、自責3の力投。4回は結城が1失点、5回に登板した石田は2つの三振を奪った。
〝決勝トーナメント決定だ〟地所リアル
◯橋本 三回のダブルスチールは、私から一走へのアイコンタクト。二走の自分を誰も気にしていなかったから、行こうと。現役時代は50m5.8秒。今? 8秒も無理かも。今日は主力数人こられなくてこの強さ。来週も若手を多く起用する(〝片玉〟は走力に影響ないのか。カウント0-2から粘って四球を選んだのは殊勲甲=記者注)
◯落合 一塁でアイコンタクトを受けて「三度見」しました
◯木下 俊足です。50m5.8秒。マークされても大丈夫、決めるので(初回先頭で振り逃げ出塁から盗塁、四回には本盗と、足をいかんなく発揮した)
○柴田 (本気で投げたのは10球くらいでは)いや3球。ギャハハハ。打つのは好きでした(柴田よ、旭化成ホームズ今野投手を見習うべき。今野はこの前、2回を15球くらいで完ぺきに抑えた。省エネだ。 理想は打者一人1球。打力は魅力だ。2回、ものすごい打球を飛ばした。その後の2打席三振もそうだし、3回突如打たれたのはスタミナ。これが課題だ。大学時代は抑えに専念していたはずなので、わからないわけではないが…)
○吉田 あれはセーフ(2回の先制打は、1塁まで到達する前に転び、9-3の送球は微妙な判定になった。アウトだったら無得点)
○プーチン寺田 次戦はおれが先発する(と予告先発。相手グローバルの「丸山? 風? 関係ない。プルプルチンチンにしてやる」)
●土屋監督代行 中村がよく投げ、結城がつないでくれた。一本も出た。いい試合、惜しかった。来週は出られない人が多い…雨乞いしかない(投手攻略法を考えた方がいい。15アウトのうち凡飛は8つ。逆に6安打のうち本塁打の大星を除きすべてセンター返しの5本)
●大星 智弁和歌山。2年目です
●中村 大学からずっと中継ぎで、先発は高校の最終戦以来。ジムで肩をつくれて去年投げられるようになりました。今日がRBA初先発です。四球が多かった。先発は試合をつくれる楽しさがありましたが、三回で疲れました(球が暴れており、打者は何が来るか全く読めないはず。時々、素晴らしいストレート、変化球を投げた。中村よ、柴田にもいった。金を払ってでもいいから今野に習え。3回まで7つの三振を奪ったのに9番打者まで2順はない)
●水島(41) もうおじさんはスピードについていけない。あの2回の失点の場面は完全にアウト
落合(左)〝片玉〟橋本
結城
石田
大星
「あれはセーフ」吉田
青山メイン田口(左)と金子
東京建物0-7青山メインランド
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京建物 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
青山メインランド | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1X | 7 |
金子
青山メインランドが圧勝。金子-冨田が6回完封リレー。田口が3安打猛打賞。東京建物はチームの要・河越が欠場。ナインからは「次戦に備えて温存? そんなレベルじゃない」との声が聞かれた。河越は大丈夫か。
青山メインは初回、1死から2番田口が3塁打し、4番南谷の適時打で1点、さらに6番山梨の2塁打で1点追加。2回は、この回先頭の9番富田と1番角田の連続3塁打などで2点、3回に8番金子の本塁打、4回は田口の2塁打などで1点を加点して試合を決めた。
東京建物は元気がなかった。田中-小池の継投も実を結ばなかった。
○山梨監督 今日は9人しか揃わなかったが、金子-冨田の継投も決まったし、田口が3安打猛打賞の活躍(山梨監督は60歳のはずだが、2塁打と、痛烈なレフト前安打を放った)
○金子 本塁打を打ててよかった
○田口(23) あと1本(本塁打)でサイクル。健大高崎-白鳳大です。売り? 「元気」です
○冨田(22) 長崎創成館で投手。同僚の金子とは中学のとき、全国大会で対決したことがあり、母が「あの子はプロになれる」と評価した。わたし? 母は「あなたは野球やめたほうがいい」といった。そのあとすぐ肘を壊した。母の言葉は正しかった
○清水 今日はよくなかった
●匿名希望 河越? 今日は欠場。次戦に備えて温存? そんなレベルじゃない(河越はわが西武・髙橋と同じ、体重増が裏目に出たのではないか。投げられないとなれば、チームは崩壊寸前。支離滅裂、四分五裂、一触即発の危機にある。タガが外れたザルだ。誰が修復するのか)
田中
小池
昨年の祝勝会で見た顔だが…
〝こらっ、菊池、下手投げの俺の方が上手だぞ〟野間
野村不動産0-7鹿島建設
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
鹿島建設 | 0 | 5 | 0 | 1 | 1X | 7 |
(コールド)
生井
鹿島建設がコールド勝ち。滋賀大卒の野間-光太コンビが完封リレー。仲田が3安打猛打賞。横浜国大卒の菊池が2ランを放ち、「うちの投手4枚のうち俺が一番」と豪語、先発に意欲を見せた。野村不動産は完敗。松﨑雅嗣・常務執行役員(60)が2番DHとして先発出場。遊ゴロと一飛に倒れ、最年長本塁打記録は持ち越しとなった。
鹿島は2回、この回先頭の5番星山が左翼前安打を放ち、盗塁と7番坂根の中堅前安打で三進したあと、牽制エラーで1点先取。さらに、8番菊池の右翼越え2ラン、1番市原、2番仲田の連打、4番小巌の犠飛などでこの回一挙5点。4回は仲田の猛打賞となる3塁打と3番堀の適時打で1点追加、5回は坂根が四球で出塁したあと、パスボールと捕手の悪送球でそのままホームに駆け込みコールド。
先発は、滋賀大卒の下手投げ野間。危なげなく4回を2安打に抑え、最後の1イニングは後輩の本格派・光太がぴしゃりと締めた。
ドジャース大谷選手を1cm上回る身長194cmの筑波大硬式野球部出身の〝大型新人〟堀田(22)は欠場した。理由は不明(文字通り図体がでかいだけか)。
野村不動産は、3番浜野、6番飯守、7番上田の散発3安打に抑えられた。生井-岡村の継投は決まらなかった。
○田中監督代行 今日は投手がよかった。菊池の2ランも勢いをつけた
○菊池(24) 横浜国大卒です。20年ぶりに(神奈川大学野球)リーグ3位に浮上した。マックス147キロ。堀田? 野間? 光太? 多分、俺のほうが上
●近藤監督 相手は強いね。まいりました。鹿島に最近発注していないからね…次? これからどうしたら勝てるかクラブハウスで作戦を練る。ビールが飲みたい? 常務がおごるはず
鹿島建設ベンチ
2ランを放った菊池
猛打賞の仲田
田中監督代行
菊池
近藤監督
野村・松崎常務、走り込みを 鹿島・野間-仲田バッテリー最高!
ど真ん中のストレートを強振したが…
松崎常務
試合開始直前、主催者からか主審からかレッドカードを突き付けられるのを承知で、鹿島・野間-仲田バッテリーに脅しをかけた。「試合は間違いなく勝てる。いいか、相手の2番は常務、60歳だぞ、仕事が欲しいだろ。真っすぐ、ど真ん中勝負だぞ」と。
野間は、(打たれたときの)責任を取りたくないのか「捕手に聞いてほしい」と仲田捕手に振った。仲田は「ハイ」と殊勝に答えた。このやり取りを野村・松崎は仁王立ちにして聞いていた。
そして、第一打席。野間は初球、真っすぐど真ん中にストレートを投げだ。松崎は強振した。いい当たりだったが、源田でなくてもだれでも取れる平凡なショートゴロ。
第二打席目の4回表、松崎はこの回先頭。野間-仲田バッテリーに念を押した。「真っすぐだぞ、優しい球を投げろ」と。初球、球は少し沈んだ。松崎は空振り。「コラッ、変化球を投げるな」 仲田は首を振った。最初より緩いストレートを投げたため、球がお辞儀をしたという合図だ。そして2球目。同じ球だった。松崎は渾身の力を振り絞ってバットを振ったのだろうが、打球はふらふらと酔っ払いのような一塁凡飛。万事休す。
非情なラガーマン近藤監督はこれを見て交代を告げた。西武打線と一緒、松崎以上の打者がいるとは思えなかったが、やむを得ない。このままでは、松崎の最年長本塁打記録は絶望的だ。走り込みが足りない。打ち込みもしないとだめだ。受ける側かもてなす側かわからないが、仕事にかこつけて飲み会などやっている場合ではない。(試合後は、ポケットマネーなのか、クラブハウスで食べ放題、飲み放題の大判振る舞いをしたようだが)
一方の野間-仲田バッテリーは最高に素晴らしい。裏をかいたのか、コントロールミスなのかは確認しなかったが、結果的に小生の要求通りに投げた。さすが鹿島だ。最近の「プラウド」は鹿島施工がめっきり減っているのは、野村側に問題があるのか。しかし、このようなピッチングをしていれば、そのうち松崎経由のビッグプロジェクトの匿名(どうしてわがパソコンはこのような変換をするのか、もちろん「特命」)発注が舞い込むかもしれない。
鹿島の先発・野間(左)と2ランを放ち「投手4枚のうち俺が一番」と豪語した菊池
第36回RBA野球大会日曜ブロックは6月30日、三郷サンケイグラウントで予選トーナメント4試合が行われ、東京建物に快勝した青山メインランド、野村不動産をコールで下した鹿島建設、旭化成リフォームを破った三菱地所リアルエステートサービス、大成有楽不動産に大勝した清水建設がそれぞれ1・2位決定戦に勝ち進み、決勝トーナメント進出を決めた。敗れたチームは3位決定戦に臨み、勝利したほうが決勝T進出を決める。
行われる予定だったTHEグローバル社-ポラス、三井不動産レジデンシャルリース-HATARABAは、THEグローバル社、三井不レジリースがそれぞれ不戦勝。1・2位決定戦に勝ち進んだ。敗れたチームは3位決定戦で決勝T進出をかける。
次戦(7月7日)の組み合わせは次の通り。
【1・2位決定戦】 双方とも決勝トーナメント進出
青山メインランド-鹿島建設
清水建設-三井不動産レジデンシャルリース
三菱地所リアル-THEグローバル社
【3位決定戦】 勝者が決勝トーナメント進出
東京建物-野村不動産
大成有楽不動産-HATARABA
旭化成リフォーム-ポラスグループ
東京建物0-7青山メインランド
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京建物 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
青山メインランド | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1X | 7 |
野村不動産0-7鹿島建設
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
鹿島建設 | 0 | 5 | 0 | 1 | 1X | 7 |
(コールド)
清水建設22-2大成有楽不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
清水建設 | 5 | 9 | 6 | 2 | 22 | |||||
大成有楽不動産 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(時間切れ)
三菱地所リアル4-2旭化成リフォーム
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 4 | ||||
旭化成リフォーム | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
THEグローバル社○(不戦勝)●ポラスグループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
THEグローバル社 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | ||
ポラスグループ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
三井不レジリース○(不戦勝)●HATARABA
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャルリース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | ||
HATARABA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
清水建設の24歳上原(左)と鹿島建設の23歳仲田は成蹊大の先輩後輩
「仲田は1つ下。どっちが上か? あいつは2年の時から3割を打っていた。ベストナイン(令和5年度東都大学野球連盟3部)にも選ばれている」(上原)「公式戦本塁打は9本です」(仲田)
第36回RBA野球大会は7月3日(水)、水曜ブロック予選トーナメント2回戦8試合が大宮健保グラウンドで行われる。記者の〝どっちも勝って〟予想。
三井不動産リアルティ-三井不動産リアルティ千葉
歴史からすれば兄弟同士、現体制からすれば親子の対決となった。実績、戦力からすればリアルティだろうが、そう単純ではない。双方が初戦を突破したことで、少なくとも1チームが決勝トーナメントに勝ち上がることが決定し、敗れても3位決定戦に勝利すれば双方とも決勝Tに勝ち上がる可能性が出てきたからだ。
安西監督(住宅賃貸事業本部部長)の立場も微妙だ。「千葉」を叩き落せば…このチームはその可能性を秘める面白いチームだ。前試合でも4回までに大量18点を奪ったように、打ち出すと止まらない。猪突猛進チームだ。RBAの1試合最多得点は36点だが、これは第23回大会の三井のリハウス(現三井不動産リアルティ)が対総合地所戦で記録したものだ。しかも、打者は7番出口から出口で終わるという1イニング28連続得点の大記録を樹立している。
この試合も千葉を打ちのめせば社内から批判が殺到するはずだ。ここは勝ちを譲って3位決定戦に賭ける手も否定できない。
「千葉」は遠慮はいらない。〝人間機関車〟篠原は渾身の力を振り絞って投げるはずだ。安西監督が手心を加えれば勝利する可能性は十分あると見た。骨肉の争いにはならない。〝♪おててつないで~〟の大凡戦になる可能性のほうが大きい。
オークラヤ住宅-ミサワホーム東京
オークラヤ住宅の〝モテ男〟加藤が投げるかどうか。これまで好投しても、打線の援護がなかったことを考えると、今回もまた京都かどこかの旅行も考えられる。そうなると前試合で先発した中学校までしか野球をやったことがない素人赤木が投げるのだろうが、二匹目のドジョウはまずいない。間違いなくミサワ東京の打線の餌食になる。もちろん、加藤が投げたら最少失点に抑える。
ミサワ東京は新人鎌形投手がデビュー戦を飾ったようだ。勝ち味の遅いのと、記者がファンの北斗の調子が今一つなのは気がかりだが、チームは若返っており、紙一重で優勢と見た。
伊藤忠ハウジング-旭化成ホームズ
旭化成ホームズが優勢と見た。前試合で発した清水は4失点したが、これは味方の2つの失策が絡んだもので、心配するほどでもない。この試合も先発か。今野はまた抑え(試合経過によると敗戦処理)に回るのだろう。打線は全盛期にほど遠いが、先頭打者・橋本が元気なようで、北寒寺も鋭い当たりを飛ばした。
伊藤忠ハウジングの試合はみていないが、完封した斉藤のほか投げられる投手はほかにもいるはずだ。打線は、引退したのか大倉の姿がなかった。
みずほ不動産販売-ポラスグループ
互角。みずほ不動産販売は丸山が前試合でも好投した。間違いなく最少失点に抑える。打線は木暮が期待通りの活躍をすれば圧勝もありうる。前後を打つ打者も振りが鋭く、〝森そっくり〟片岡も久々の本塁打を放った。
ポラスは、3回が限度の岩瀬投手の2番手がいないのが気がかり。打線は好調だ。新加入の渡部がいい。チームを引っ張る存在になる。50m5.8秒の中谷の使い方も見ものだ。先頭打者が出塁したら、代走として送れば、2盗、3盗して、次打者がゴロでも打てば得点できる。
三井住友トラスト不動産-大和ハウス工業
これも互角。優劣がつけられない。三井住友トラストは、市川―吉田が投げたようだが、その逆もありそう。しっかり打線が援護したい。
大和ハウスはトミー(冨永)が絶好調。今回も2回限度だろうが、ここで抑え、波に乗りたい。2番手投手も好投したようだ。ムードはいい。
東京セキスイハイム-野村不動産ソリューションズ
ともに初戦を乱打戦の末、逆転勝ちしたチーム。この試合も予想不能。シーソーゲームになるか。野村不動産ソリューションズは今回も右の岡野と左の横倉の継投か。セキスイハイムは不明。
住友不動産販売-ナミキ
戦前の予想で〝無印〟のナミキが6年ぶりに勝利した。昨年、ユニフォームも一新した。会社の宝・篠監督が戦力補強に本気で乗り出したのか。
不戦勝で勝ち上がった住友不動産販売は戦力は不明だが、最近はふがいない戦いが続いている。能力からすれば、かつての(こう呼ばざるを得ないのが残念)エース伊藤は老け込む歳ではないし、強打者がたくさんいた。
今年はどうか。チームで練習試合ができるくらいだから、人数だけは揃っているのか。相手投手は下手投げの西。攻略するのは容易ではないると見た。
リストグループ-東急リバブル
昨年総合優勝の東急リバブルと水曜準優勝のリストの再戦。昨年はリバブルが快勝したが、エース井上は調整不足か。初戦はストレートが高めに浮き、変化球も甘かった。中2週で立て直すのは容易ではない。2番手、3番手の投手は出るのかどうかも注目したい。打線は、かつての主砲・河野が引退したのが気になる材料だ。カギはやはり竹内だ。
リストは、三上投手が初戦を欠場。シンデレラ城の顛末が気になる。シンデレデレ状態に陥り、投げられる状況にないのも想定したい。代わって上之園が投げるのか。可能性はありそうだ。打線は岩島が絶好調。昨年の井上から2安打を放っている。
まあ、双方とも敗れても3位決定戦で勝ち上がる可能性は大きいので、手の内を明かさず、手探りの試合になるかもしれない。しかし、キツネとタヌキの化かしあいにもならない。倉持、大槻監督とも性格からして勝ちにこだわるはずだ。
本日(6月23日)、三郷サンケイグラウンドで予定されていたRBA野球大会日曜ブロック予選トーナメント2回戦6試合は雨天のため中止となった。
RBA野球大会 日曜ブロック 予選2回戦 記者の〝どっちも勝って〟予想
斉藤
ケイアイスター不動産0-4伊藤忠ハウジング
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ケイアイスター不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
伊藤忠ハウジング | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 4 |
伊藤忠ハウジングが完封勝ち。斉藤が完投。初回に3番神が2塁打を放ち、押し出しの追加点を奪う活躍。ケイアイスター不動産は取締役常務執行役員Co-CSOの浅見(45)が3回投げ2失点。打線の援護がなかった。
○杉山監督(54) 斉藤がよく投げ、神も活躍した。4回の得点は俺
○ナイン 佐久間? 花粉症
●浅見 3回投げた。あと投げた3投手もよかった。満塁のチャンスが2回あったが…
△主審 楽しませてもらった。(ケイアイスターの高橋に向かって)いい投球だった。双方の投手に言えることだが、マウンドが真っ平。これは投げおろす利点が生かせない
浅見
左から田中(24)、入澤(26)、日野(27)、高橋(23)
※この試合は取材することができなかった
赤木
ナイス0-5オークラヤ住宅
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ナイス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
オークラヤ住宅 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | X | 5 |
ナイス期待の新人8番野村(26)=左と9番小柳(25)
オークラヤ住宅・加藤、ナイス・山本両エースが欠場した好カードの試合は、「野球は中学までしかやったことがない」オークラヤ住宅の赤木が完投したのか、5-0で完封。ナイスは屈辱的な敗戦。
オークラヤ・加藤、ナイス・山本ともどこと戦っても最少失点に抑える力があるとみていた。試合前、双方に話を聞いた。オークラヤは「モテモテ」(ナイン)の加藤は京都旅行とかで欠場。投げるのは「野球は中学校まで。高校、大学は何もやっていない」新人の赤木(22)。
これを相手のナイスに伝えたら、「山本? 山本は結婚した。今日は欠場」とかで、先発は初めて投げる野村とか。
この時点で、ナイスが圧勝すると予想した。中学までしか野球をやったことがない、見たところ普通の青年がレベルの高い、しかも決勝戦まで勝ち進んだことがあるチームに勝てるはずがないと判断して、いかにも素人っぽい赤木の投球を少し見ただけで、他の試合を見に行くことに決めた。
オークラヤ住宅のスコアによると、3回、1死から1番宮本が安打、2番高橋が敵失で出塁した好機に、3番赤木の適時打と4番谷口の2点適時打で3点。4回には宮本、高橋、赤木、谷口、5番中島が連続出塁(安打かどうかは不明)して2点を追加した。宮本と赤木がそれぞれ2得点。谷口が3安打を放った模様。
赤木が嘘をついているとは思えない。どうして素人が3番に座るのか、3打席のうち2打席で出塁できるのか、さっぱりわからない。球速は80キロくらいではないか。
「今日は加藤がいない。外野も急造。総力戦だ」檄を飛ばす都所監督
赤木
年齢は赤木の2倍以上あるナイス4番横澤(左)と芦沢監督
佐橋
三菱地所ハウスネット2-18三井不動産リアルティ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱地所ハウスネット | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | ||||
三井不動産リアルティ | 6 | 5 | 3 | 4 | X | 18 |
(コールド)
井手口
三井不動産リアルティが毎回得点の大量18点を挙げ、5回コールド勝ち。三菱地所リアルネットの両投手は14四死球(1回に3.5個)を与え、試合にならなかった。
三井リアルは初回、先頭打者の原が本塁打すると、もう打線は止まらない。続く安田も安打、そのあと3連続四死球に6番大内の適時打など打者一巡の猛攻で、この回一挙6点。続く2回も6番大内の本塁打と7番清原の3塁打など打者一巡で5点。3回には5番DH竹野の、4回にはDHを解除した5番佐橋の本塁打など、4回まで毎回得点の大量18点を奪った。
先発した佐橋は3回を投げ、被安打6、奪三振4、1失点(自責はゼロ)、2番手の並木は被安打ゼロ、1失点(自責はゼロ)。
三菱地所リアルネットは、長崎海星-愛知学院大の2年目井手口投手(24)の不調がすべて。いきなり本塁打、安打、そのあと3連続四死球を与えた。
打線は1番下村、3番森、4番佐々木ら主力が得点に絡んだが、序盤の大量失点が堪えた。
三井不動産リアルティベンチ(左端が安西監督)
◇ ◆ ◇
いつもそうだが、安西監督は采配を揮い、檄を飛ばし咆哮しながらスコアもつけている。記者は中学生のときスコアラー兼マネージャーをしていたので、敵味方のスコアはほぼ完ぺきにつけた。中学生は技術も未熟だから、欠点を監督に伝えると、面白いように的中する。例えば、「振り回すだけだから、ボール球にも手を出す」とか「性格に問題あり。野次ったほうがいい」とかだ。野球は科学だ。数字は嘘をつかない。スコアをつけないと絶対強くならない。
安西監督のすごいのは、冒頭に書いたように、指揮を執りながらスコアをつけられることだ。さすがに球数、球種は記録していないが、ほぼ完ぺきにつけている(字はお世辞にもきれいとは言えないので読みづらいが)。
スコアを正確に紹介すると、次戦の相手に情報を与えるようなものなのであまり書かないようにしようと思ったら、何と次は三井不動産リアルティ千葉だ。どう分析しても三井リアル千葉の確率は3割もない。判官びいきの記者は千葉を応援したい。
〝人間機関車〟篠原頑張れ。相手の下位打線はたいしたことない(打順を変えるかどうかはしらないが)。上位打線は勝ちに徹している。3番横瀬は全打席4四球。横瀬がキーマン。勝負を避けるのも一法だが、ど真ん中に投げてやれ。1~5番まで20打席で11四死球を選んでいる。逃げるな、どんどん攻めろ、相手に考える暇を与えるな。佐橋、並木は無四球。これがヒントだ。
※記事は、三井不動産リアルティ提供のスコアによるもの
トミー(冨永)
セキスイハイム不動産1-2大和ハウス工業
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
セキスイハイム不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||
大和ハウス工業 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 2 |
石崎夫婦の代理の指輪
大和ハウス工業が接戦を制した。先発した53歳トミー(冨永)が2回を完璧に抑えた。セキスイハイム不動産は植木が先発して好投したのだろう。惜敗。
試合はトミーが投げた10球くらいしか見ていない。目的はトミーの投げるのと、セキスイハイム不動産の石崎の姿をみることで、一方の石崎の姿は見えなかったからだ。
トミーは「120キロを目指ている」と大原監督から聞いていたが、ストレートは130キロ超出ていたはずで、低めにヒントロールされていた。変化球の切れも抜群。2番手の寺本も好投したのだろう。
セキスイハイム不動産は試合後、口の悪い監督兼野手の4番北川は「俺がタイムリーを放っただ。負けたのは石崎が欠場したため」と、石崎の傷口に塩を刷り込んだ(記者も同罪か)。
目的が果たせなくとも、転んでもただでは起きないのが記者だ。石崎夫婦の代わりに、応援していた夫婦の指輪を写真に収めることにして、お願いしたらすんなりとOKしてもらった。
写真を添付したので見ていただきたい。男性はバスケの選手だそうで、背が高く手はとてつもなく大きかったが、女性の手は白魚のように透き通っていた。こんな美しい手は、記者のかみさんの若いとき以来見たことがない。
○トミー 積水ハウス京葉の生田さんがヘルニアとか。私も経験がある。あれはきつい
●北川監督兼野手 おれはラブラブだと書いてよ(その声を聞き取った奥さんはすぐさま「並、並」と訂正した。♪男と女の間には深くて暗い河がある~♪北川さんよ、ごみのように捨てられないよう気をつけたほうががいいよ。経験者の記者が言うから嘘じゃない)
寺本
北川(左)と新人の植木投手
一条、タウン、それと全投手へ大和ハウス・トミー(冨永)、旭化成・今野に学べ
それぞれトップ営業マンのポラス・渡部(左)とオープンハウス・森川
オープンハウス0-0ポラスグループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オープンハウス | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | ||||
ポラスグループ | 0 | 0 | 3 | 1 | 3 | 7 |
オープンハウスの選手のお子さん(ぼく3歳)
♪勝つと思うな 思えば負けよ~♪ ドラマは最終回に待っていた。0-4の絶体絶命のオープンハウスが一挙5点を挙げ逆転したその裏、ポラスは相手の2つのエラーで再逆転、サヨナラ勝ち。3回が限度の岩瀬投手が「代わりがいない」と5回完投。オープンハウスは社会人JR東日本出身の水木(27)が投打に活躍したが、味方に足を引っ張られた。
ポラスは、3番上津原の2ランと3塁打、8番斉藤の2安打などで4回まで4-0とリードしたが、5回、それまで0点に抑えていた岩瀬が連打を浴び5失点、逆転された。相手投手は、青森山田-JR東日本の社会人野球出身の水木。必敗かと思われたが、平凡なゴロをオープンハウス野手が2度も失策するなどして逆転サヨナラ勝ち。岩瀬が5回完投。
この前、ポラス中央住宅の戸建て住宅地「REASON(リーズン)八千代緑が丘 とわの街」で取材したとき会った5番渡部は最終回、この回の先頭打者として打席に立ち、10球くらい粘って四球で出塁したのが勝因。この日はくそ暑いのにベンチを温めていた、かつての主砲清水は「渡部はうちのトップ営業マン」と話した。
オープンハウスは最終回、水木が特大中堅越え2ランを放ち逆転したが、その直後に痛恨のダブルエラーで勝利を逃した。水木はいい球を投げだが、本職は外野手。
RBA球界屈指の〝ビッグマウス〟光永監督は、「うちの新卒1年目の営業成績トップ」と森川(24)を紹介した。
記者は、キツネかタヌキのようなベテラン選手が奮闘しているのも楽しみにしているのだが、若い選手のはつらつプレーを見るのが無上の喜びだ。だから30年以上も頑張れる。
○岩瀬 4回は出来すぎ。代わり? いない。いつかこうなると思っていた
●大給(24) 長崎須坂-駒大です
岩瀬
岩瀬(左)上津原
左から渡部(26)、50m5.8秒の中谷(26)、レフト津田(29)
逆転に歓喜、咆哮する光永(「檻に入っていろ」主審から注意された)
平岡
6番大給(記者はその趣味はないが、光永や水木は番犬にして、大給はリードにつないで歩きたくなるほどかわいい)
光永とご家族
【以下の写真はすべてオープンハウス提供】
森川
小川
穂積
水木
水木
高山
平岡
上之園
三菱UFJ不動産販売0-11リストグループ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱UFJ不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
リストグループ | 6 | 0 | 2 | 3 | X | 11 |
三菱UFJ不動産販売の生後半年のお子さん
リストグループがコールド勝ち。エース三上は彼女にディズニーランドのシンデレラ城で〝永遠の愛〟を告白するために逸走し欠場したが、初めて先発した上之園が素晴らしい投球を披露し、最後の1回はベテラン船山に渡し、5回ノーヒット・ノーランリレー。〝野球部員は仕事も優秀〟揃いの三菱UFJ不動産販売は選手が集まらず惨敗。
グラウンドに着いたとき、リスト三上が欠場したことを聞かされ、惨敗もあるかと思ったら逆だった。すでに初回に主砲岩島が本塁打を放つなど一挙6点を奪い、三菱UFJをゼロ点に上之園が抑えていた。
何回だったか、その上之園が打席に立ったとき、ベンチから「鹿児島から応援に来てるぞ」の檄が飛んだ。上之園はその声に奮い立ったか、左翼に大飛球を放った。飛距離にして70~80mか。惜しくも相手左翼手の加藤監督兼野手に好捕されたが、ベンチの倉持監督は「あそこまで飛ばせるのは身長が180cm以上ないと無理。上之園は吉田正尚クラス」と絶賛した。
いかにもプロらしい評価だ。(だが、しかし、吉田正尚も西武-オリックス森も、日ハム-ソフトバンク近藤も170cmそこそこ。例外はあるということか。昨日、森は西武戦でダメ押し2号を放った。〝森そっくり〟みずほ不動産販売の片岡もこの前、久々の本塁打を放った)
そんなことより、気になったのは「鹿児島」だった。ナインが紹介した。減量しても体重110キロの土偶そのものの山中主将をはじめ、どちらかといえば醜男ばかりの中に、白いバラかカサブランカ、というよりは可憐なカスミソウのような美しい女性がベンチで正座していた。本人の了解を得て写真に収めた。この時点で、試合などどうでもよくなり、他の試合を見に行った。
また戻ったとき試合はとっくに終わっていた。記者を呼ぶ声があり、上之園と彼女の記念写真を撮れという。ばっちり撮り、上之園に突撃淫(どうしてこんな字に変換するのだ)タビー(わかった。タビューと打ち込むべきだった)した。「彼女との関係は? 」「中学校の同級生」「それでこれからどうするの? 」「ちゃんと未来を見据えている」と話した。
同僚の鈴木に聞いた。「恋は成就するか」と。鈴木は「多分」と太鼓判をおした。
敗れた三菱UFJナインの写真も撮った。いいチームだ。また、来年 再見(サイチェン)!
三上、〝永遠の愛は〟はどうなった? 成功したら次は出るのだろう。コメントを用意してほしい。彼女も応援に来るか。失敗したら、永遠に登板しない可能性も否定できないと思うが…。
上之園と彼女
岩島(左)と鈴木
山中
三菱UFJ不動産販売