今年4月1日に野村リビングサポートと野村ビルマネジメントを統合し、新会社「野村不動産パートナーズ」の社長に就任した関敏昭氏(前野村リビングサポート社長)が、6月3日に行われたマンション管理業協会の総会後の懇親会で新社名誕生の秘話を明かした。
「新社名は少しこだわった。パピプペポです、パピプペポ。うちの新社名、知ってますか? そうパートナーズ。マンションもビルもブランドはパピプペポが多い。他社のことは言わない。他社批判は絶対にしない。業界標準は何の価値もない。私がいつも見ているのはお客さまのことだけ」
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記者は2006年~2007年、大手のマンションブランドが全て「ハ行」であることに注目して記事にしたことがある。そのブランドとは次の通り。
・三井不動産「パークホームズ」
・三菱地所「パークハウス」
・野村不動産「プラウド」
・東京建物「ブリリア」
・東急不動産「ブランズ」
・藤和不動産「ベリスタ」
関社長はどうして破裂音にこだわったのか聞かなかった。「プラダ」「ピエールカルダン」もあるが「ブルガリ」も「ビトン」もあるではないか。
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関社長がマンション管理業協会の副理事に就任したのが昨年5月。この日は、副理事長として懇親会の席上で乾杯の音頭を取った。「私たちの業界は社会から期待され、要請も高まっているが、その一方で、年々日々、厳しい視線にもさらされている。雇用の問題や新しいビジネスモデルの構築など、社会から信頼されるよう努力を惜しまない」と簡単明瞭、完璧に初めての挨拶をこなした。
「挨拶? どうだった。緊張した」と、立派な体躯に似合わない繊細な一面も見せた。「士」について関社長は「ぼくも宅建もマンション管理士の資格も持っています。管理士は第1回目の試験で1発合格した」とコメントした。
平成13年度の第1回目のマンション管理士の試験では、記者は苦い経験がある。宅建主任者と異なり「士」を冠するのだから不動産鑑定士並みの難易度にすべきと主張、合格点は42点くらいと記事にしたところ、「厳しすぎる」とお叱りの電話が朝から殺到した。結局、40点以上だと数百人くらいしか合格しないことになり、合格点は38点(合格率7.4%)に落ち着き、約7,200人が合格した。
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