「北浜ミッドタワー」
先ほど「ザ・パークハウス 中之島タワー」の記事を書いた。片道3時間、高い交通費を掛けてこの1物件だけを見て手ぶらで帰ってくる記者ではない。高さや規模はかなわないが、立地や質では勝るとも劣らないもう一つのマンションを見た。三井不動産レジデンシャル(事業比率45%)・京阪電鉄不動産(同45%)・積和不動産(同10%)3社JVの「北浜ミッドタワー」だ。〝負けへんぞ横浜北仲に〟と言いたげなマンションだ。
物件は、京阪電鉄北浜駅直結、御堂筋線淀屋橋駅から地下直通6分、大阪市中央区北浜2丁目に位置する免震の43階建て311戸(販売戸数306戸、事業協力者戸数5戸)。専有面積は43.12~155.51㎡、坪単価は340万円。竣工予定は2019年1月下旬。施工は竹中工務店。
現地はわが国の証券取引発祥の地「北浜」。一つ道路を隔てた角地には昭和10年に建設されその基壇部を再現した大阪取引所がある。敷地は元銀行跡地。
建物は「中之島」と同様、竹中の免震構造。大阪では少ないという二重床・二重天井で標準階のリビング天井高は2550ミリ(最上階は2700ミリ)。食洗機、ディスポーザー、御影石キッチンカウンタートップなどが標準装備。
販売を担当する首藤太一氏は「2016年12月から販売を開始しており、3億円超の最高価格住戸を含め供給した8割強がほぼ完売。未供給の住戸は面積が狭いタイプが中心で、これから価格を決定する。東京からの富裕層を含め、来場者の評価は高い」と話した。
基壇部
モデルルーム
◇ ◆ ◇
記者は大阪にはうといが、「株」をやっていたので「北浜」が金融街であることは知っていた。小説にもたびたび登場する豪商の街だ。
物件から歩いて数分の目抜き通り「御堂筋」は風格があり、幅43.6mの道路は日本の道100選に選ばれているだけのことはある。イチョウ並木が見事だ。
物件の基本性能、設備仕様は単純比較できないが、億ションタイプは東京にこのまま持ってきても見劣りは決してしない。
まだまだ書きたいことはあるが、シアターのナレーターが「飾る言葉はいらない」と締めくくったのでそうする。明日は広島だ。野球じゃないですよ、マンションの取材。
大阪取引所
御堂筋
京阪中之島駅
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