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2018/08/08(水) 12:43

敷延の難点解消&4棟で100㎡(30坪)のシェアスペース ポラス「ONE LINK」

投稿者:  牧田司

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「ONE LINK 紡ぎの街区」

 先日(7月30日)、ポラスグループがJR西大宮駅圏の大規模分譲地「ONE LINK」販売事務所に併設した「ONE LINKカフェ」で浦和レッズレディース選手によるワークショップ「体幹トレーニング・サッカーイベント」を行ったことを紹介した。

 当日はとても暑くうんざりしたのだが、浦和レッズレディースの選手が試合に出ると10キロは走ると聞かされ、負けてなるものかとくじけそうになるわが精神を奮い起こした。「記事は足で書け」と。

 今回は、現地取材を行うと思いもよらない僥倖ともいえるネタにありつけることを紹介する。当日はイベント後、同社の広報担当者に勧められて「ONE LINK 森の街区・紡ぎの街区」のモデルハウス2棟を見学した。

 同社の分譲戸建てはたくさん見ており、記事にもしているので詳細は省く。圧倒的な1階リビング天井高2.7mを巧みに生かしスキップフロアや小上がり、吹き抜け空間を演出し、木の温かみもふんだんに採用していた。冷房はつけられていなかったが、ムッとする暑さは感じなかった。断熱性能が高いからだ。

 そのモデルハウスより驚いたのは、現地で渡された「紡ぎの街区」のパンフレットだった。4区画の住宅を図のように配置することで〝コモン〟空間を生み出している。

 似たようなものは同社の「浦和美園」にもあるし、他のハウスメーカー、デベロッパーもよく採用するが、よく見ると通常の〝コモン〟と違うことに気が付いた。全ての住戸のリビングがこの〝コモン〟(同社は「シェアコート」と呼ぶ)を設けているほか、ゲート付きエントランス、住まいと外を緩やかに繋ぐ緩衝ゾーン、各住戸をつなぐ小路がついている。全体として敷地延長住戸の難点を解消して余りある空間を創造している。

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「ONE LINK 紡ぎの街区」平面プラン

 いったい権利関係はどうなっているのかなどを同社に聞いた。以下の回答を得た。

 「各住戸の敷地は100%所有し、持ち分案分の土地はなく、それぞれ敷地を2~3筆に分筆し、さらにみんなが使えるシェアスペースには地役権を設定。従来のコモンスペースは持ち分案分で持つことが多く、建築協定の決めごとも縛りがゆるく、将来の建て替えの際にもめるなど不動産の価値として不安定な側面がある。またコモンを介して接道しているため、住宅ローンがつけにくいというデメリットもある。そこで今回は、すべての区画を通常通り接道させ、住宅ローンの問題を解消したうえで、お互いの敷地の一部を出しあい、地役権を登記することで、将来的にも同じ使い勝手を担保した」「敷地境界線につてはフェンスなど一切設けず、地面の仕上げの素材を変え、目地を設けることなどして、界線はわかるようにしている」

 この結果、4棟の拠出面積はそれぞれ9.70~26.97㎡まであり、全体のシェアスペースは73.32㎡となり、緩衝ゾーンは各住戸とも13~15㎡となる。駐車スペースを合わせると、この4棟で実質的に100㎡くらいのシェアスペースを生み出していることになる。わずか4棟でも商品企画を練り、信じられないような空間を生む-さすがポラスというべきか。

 紡ぎの街区は、JR川越線 西大宮駅から徒歩8分、土地面積140.35~155.16㎡、建物面積96.26~105.40㎡、価格4,480万~5,280万円。完成予定は2018年12月20日。

 参考までに、優れた〝コモン〟〝小路〟を別掲の記事で紹介する。

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「ONE LINK 森の街区」モデルハウス

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ポラス 浦和レッズレディース選手が「ONE LINKカフェ」でワークショップ(2018/7/30)

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