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2018/09/08(土) 20:52

ナイス 同社国内最大 延べ床5,000㎡の軸組「久喜ことぶき苑」特養見学会に200名

投稿者:  牧田司

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「仮称)特別養護老人ホーム 久喜ことぶき苑」

 ナイスは9月7日、同社が施工を担当している「仮称)特別養護老人ホーム 久喜ことぶき苑」1時間耐火・木造建築物・構造現場見学会を行った。国内では同社最大の約5,000㎡の規模であることからも関心が高く、設計事務所、建築・資材会社、金融機関などから約200人が見学した。

 物件は、東武伊勢崎線鷲宮駅から徒歩10分の2階建て軸組み工法2階建て延べ床面積約5,000㎡。設計は實徳設計、工事担当は田中工業。

 冒頭、すてきナイスグループ副会長・日暮清氏は「現地は地下に下水場施設があったところで、RCだとその処理に1億円かかるということから木造にして軽量化を図ることでコスト的にも競争力があり、地球環境的にも貢献している。当社グループは今後、このような非住宅の木造建築を第四の柱に育てていく。皆さんとチームを組んで取り組んでいきたい」と語った。

 また、同社社長・木暮博雄氏は「木造ゼネコンとして設計・施工・物流をワンストップで対応できる。〝何かあったらナイスに相談しよう〟という動きを加速させたい」と話した。

 同社は、欧州現地法人ステキヨーロッパ(ベルギー・ブリュッセル)がベルギーで建設に携わった延べ床面積約7,000㎡の大型複合老人ホームの建設実績がある。

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外壁見本

◇       ◆     ◇

 木造の大規模建築はこれまでもいくつか見学したが、いつ見ても美しい。圧倒された。

 だがしかし、〝悪法も法なり〟か。いくら書いても詮無いことだが、どうしてこのような美しい木(構造材に用いられているのは主に欧州アカマツ)を石膏ボードで二重三重に覆い隠さないといけないのか、記者は全く理解できない。わが国の住宅文化は木と紙と石でなかったのか。もちろん耐火・防火のハードの取り組み・仕組みを否定はしないが、全国でもっとも火災発生率が低く、その他の生活指標でもトップクラスの富山県のソフトの取り組みを学ぶべきだと思う。

 建築基準法の改正により、現行では高さ13mを超える木造建築物は「耐火構造」としなければならないのが、高さ16m以下や、周囲に十分な空地が確保されているものについては適用除外となるほかその他の規制も緩和されるが、果たしてどこまで効果があるのやら。

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