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2020/01/19(日) 16:50

〝木を愛する人は美しい〟 アキュラホーム 1,000万本の木のストローPJ 始動

投稿者:  牧田司

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1,000万本の木のストロープロジェクト」イベント(ベルサール八重洲で)

アキュラホームは115日、同社・宮沢俊哉社長が主宰する全国工務店グループSABMSmart Alliance Builder Member)とともに、環境貢献活動として取り組むカンナ削りの「1,000万本の木のストロープロジェクト」を始動すると発表。趣旨に賛同する約50人を招き、製作体験イベントも行った。

木のストローは、わが国の伝統技術である大工仕事のカンナ削りをヒントに木材(間伐材)を厚さ0.15㎜にスライスしたものをストロー状に巻き上げることに成功し開発したもの。201812月に発表して以来、森林保全や廃プラ問題を解決するソリューションとして国内外から注目され、G20大阪サミットやその他、国内外のイベントなどで採用されている。

プロジェクトは、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の機会をとらえ、世界的な普及を加速させるのが狙い。有馬孝禮・東大名誉教授、末松孝弘・ザ・キャピトル東京ホテル東急支配人、高田光雄・京大名誉教授、中西哲也・元サッカー選手、長野麻子・林野庁木材利用課長、堀木エリ子・和紙作家、三井所清典・芝浦工大名誉教授、吉田倬郎・工学院大名誉教授など多くの人が賛同している。

 製作体験では、〝カンナ社長〟宮沢氏がカンナ削りのプロの腕前を披露し、一般の参加者は嬉々としてストローづくりに励んだ。

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カンナ削りを実演する宮沢社長

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       ◆     ◇

記者が参加したのは、後半の製作体験イベントからだったが、最高に面白かった。参加者の男女比は3:7くらいで、外国人も10名くらい参加していた。

 特に目立ったのは2030歳代の〝美しい〟女性だった。〝木を愛する、環境を大事にする〟女性は身も心も美しいことを改めて確認した。

 何人かに声も掛けた。30代の女性は「環境問題はわたしもそうですが、むしろ主人のほうが熱心。スーパーのレジ袋などは受け取らないことにしています」と話し、20代のカップルは「〝木のストロー〟というワードを初めて知り、面白そうなので参加した。1万人が登録しているユーチューブに流します」と出来栄えに満足していた。

 関係者から、熟練者は5時間で100本製作すると聞いたので、時給1,000円として5,000円÷100本=50円と単価をはじいた。この原価では木のストローが一般家庭に普及するのは難しいかもしれないが、内職ならする人がいるのではないか。

 帰り際に、同社広報課長・杉山正純氏が胸に付けていたSDGsに目が留まり、「これは当社オリジナルの木で作ったもの。売りものじゃありません。予備があります。内緒で上げます」と貰った。この後取材した三井不動産「六本木」ホテルの記事で紹介した。〝穴掘り3年、鋸(ノコ)5年、墨付け8年、砥ぎ一生〟の「カンナ削り全国大会」の記事と合わせて読んで頂きたい。

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杉山氏が付けていたこのSDGsバッジを貰った(左)と大工歴約60年の山徳工務店・石田成徳氏(72)

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