野村不動産は3月5日、従業員10名未満の小規模オフィスマーケットのニーズに対応したオフィスビルブランド「H¹O(エイチワンオー)」(Human First Office)シリーズ第12号物件「H¹O外苑前」(2022年10月開業予定)の主要構造部へ初めて木造ハイブリッド構造を導入すると発表した。
「H¹O外苑前」は、事業企画及び設計を担当する熊谷組が2017年に業務・資本提携した住友林業と共同設計を行い、木質耐火部材の大臣認定を取得したλ-WOOD(ラムダウッド)を使用。柱・梁一部の木造化によって建築時のCO2排出量約21tの削減と、CO2約19tの固定を実現する。
CO2固定量は、計画地(約453㎡)と同等の広さの土地に杉を植栽した場合のCO₂吸収量約50年分に相当する。
同社は、国際的な森林認証制度「SGEC/PEFC プロジェクトCoC 認証」をデベロッ パーとして初めて、またオフィスビル分野で初めて「H¹O平河町」(2021年2月竣工済み)で取得している。
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いい取り組みだ。同社に期待したいのは外壁への木造の採用だ。コストのことは分からないが、技術的には可能なはずだ。画像と記事を添付したように、大田区の「田園調布せせらぎ館」や三井不動産の「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」は最高に素晴らしい。
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