RBA OFFICIAL
 
2021/12/25(土) 10:59

隣接公園との生物多様性保全の取り組み コスモスイニシア「和光」完成

投稿者:  牧田司

211223_initiawako_01.jpg 211223_initiawako_02.jpg
「イニシア和光」と渡り廊下

 コスモスイニシアは12月23日、いきもの共生事業推進協議会「ABINC(エイビンク)」認証を取得しているマンション「イニシア和光」(全100)が竣工し、2021年12月から入居が始まったと発表した。

 物件は、有楽町線地下鉄成増駅から徒歩10分、和光市白子2丁目に位置する敷地面積約3,839㎡の8階建て全100戸。現在分譲中の住戸(6戸)の専有面積は68.38~90.15㎡、価格は4,498万~6,558万円。建物は2021年11月に竣工済み。施工は大豊建設。

 敷地北西面に隣接する「大坂ふれあいの森」(1,427㎡)との生物多様性保全の取り組みを行い、敷地内に芝生の共用ガーデンやシンボルツリー、地域の人も利用可能な提供公園などを配したランドプランが特徴。

 緑被率を敷地の3分の1以上確保し、10mのケヤキをはじめとする地域に自然植生する在来種の植物を計画的に配置し、野鳥や蝶が好む木の植栽や小さな生き物が隠れ家にできるエコスタックを設置。周囲のエコロジカル・ネットワークとして機能するよう計画。

 敷地内に設置したクラブハウス付き共用ガーデン「もりラボ」は、居住棟と渡り廊下でつながっており、アウトドアライフの楽しさを提案する「BE-PAL」とプログラミング教育を導入・推進する「MAZDA Incredible Lab」監修のもと、子どもも大人も憧れる秘密基地となるようさまざまな仕掛けを提案。子ども用ボルダリング、100冊の図鑑が揃う図書コーナー、プログラミングキットなどを設置、Wi-Fiを完備してワークスペースとして利用できるようにしている。

 また、マンション建設時に伐採した木の切り株をベンチとして再利用したほか、雨水や落ち葉を有効利用するために、緑地の散水に再利用可能な貯水槽や、落ち葉溜めなどを設置している。

 入居者の居住地は和光市(約13%)、板橋区(約13%)、練馬区(約18%)、23区(約37%)など。世帯主の年齢層は~29歳(約10%)、30~39歳(約65%)、40~49歳(約20%)など。契約者からは、通勤利便性やゆとりある空間設計、敷地内で安心して子どもが遊べる環境が魅力的であると評価されているという。

 物件は、「ABINC(エイビンク)」認証のほか「埼玉県子育て応援マンション」に認定されている。

211223_initiawako_04.jpg
共用ガーデン

◇       ◆     ◇

 今年11月、大和ハウス工業「プレミスト和光丸山台」を取材したとき、コスモスイニシアがこのマンションを分譲していることは聞いたが、和光市駅からは遠いのでそのまま聞き流した。

 このような取り組みをしているマンションだとはプレス・リリースを読むまで知らなかった。今年は、記事を添付したように公園との垣根を取り払ったフージャースコーポレーション「デュオヒルズつくばセンチュリー」フォレスト」と小田急バス・ブルースタジオ「hocco(ホッコ)」、敷地内に里山を有する小田急不動産ほか「リーフィアレジデンス橋本」を見学したが、この物件も遜色ない。分譲中の住戸の単価も安いと思う。

211223_initiawako_08.jpg 211223_initiawako_09.jpg
ケヤキ(左)とエコスタック 

出来すぎだ!焼杉! 見どころ多い小田急バス×ブルースタジオ「hocco(ホッコ)」(2021/10/7)

里山を所有し維持管理も行う 小田急不他「橋本」に高い評価 バス便の難点克服(2021/6/24)

「街のシンボルになる」来場者 公園との垣根なくしたフージャース「つくば」に感動(2021/4/21)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン