ファンモアタイム新宿実行委員会(代表:一般社団法人 新宿副都心エリア環境改善委員会)は11月19日(土)~27日(日)、“いつもと違う新宿を楽しもう”と銘打って、都心4号街路を中心とした新宿副都心エリア内の公開空地(都民広場を含む)や道路空間(歩道)などを一体的に利活用し、多様な人々の滞在・交流を促進するための社会実験「FUN MORE TIME SHINJUKU」を実施する。
都庁に隣接する都民広場に芝生広場を設置しイベントを開催するほか、歩道空間には休憩、食事、仕事など自由に使えるラウンジ空間を提供し、スマホで参加する西新宿デジタルウォークラリーを実施する。
エリアで実施される「大東京商店街まつり」(11月12日~13)、「スマートシティフェスタ」(11月25日~27日)とも連携する。
イベントには東京都が共催し、住友不動産、大成建設、東京ガス、京王電鉄、野村不動産、都市再生機構が協賛している。
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協賛企業・団体が少ないような気がするが、結構な取り組みだ。小生は今年、同じような社会実験「Marunouchi Street Park 2022 Summer」と「BATON PARK-KAWABATA-RYOKUDO-」(BATON PARK)を見学取材している。素晴らしかった。だが、しかし、この種の取り組みで三菱地所が〝独走〟しているのは面白くない。新宿副都心4号街路歩道に植えられているケヤキの巨木の樹齢は、丸の内仲通りのケヤキや大手町仲通りのセンペルセコイアに負けない。
もう一つ、負けないものがある。住友ビル三角広場に設置されている「誰でもピアノ」だ。これを歩道に引っ張り出したら受ける。オリックスの優勝パレードで賑わった大阪に対抗するなら「つば九郎」を呼んだらどうだ。東京ドームや西武ドームに広告を出している住友不、野村不が難色を示すか。
一つ注文を付けたい。新宿中央公園入口に設けられていた喫煙所はコロナ禍で撤去された。国土交通省の「都市公園の柔軟な管理運営のあり方に関する検討会」は「使われ活きる公園」を打ち出し、画一的な規制の見直しを提言したばかりだ。喫煙所を復活すべきだ。喫煙難民が増えるばかりだ。
「使われ活きる公園」 逆読みは〝使われず危機に瀕する公園〟 国交省「公園検討会」(2022/11/1)
落葉のメタセコイアとよく似た常緑のセンペルセコイア 名前つけて 大手町仲通り(2022/10/30)
丸の内仲通り ウォーカブルな街づくり「Marunouchi Street Park 2022 Summer」(2022/8/3)