「12 KANDA」
リビタ(ReBITA)が3月14日~17日行った「〝12 KANDA〟1周年×〝the C〟クローズ合同イベント SHARE P>P>F>」を見学した。最近、この種のシェアオフィスや賃貸マンションの見学取材が増えているが、「12 KANDA」は設計を担当しているsinato/南條設計室のデザインが素晴らしく、「the C」は洗面だけの約16㎡のシェアアパートメントの坪賃料が約2.6万円するのにびっくりした。期間中、2物件併せて約500人が見学した。
「12 KANDA」は、秋葉原駅から徒歩5分・神田駅から徒歩7分、千代田区神田須田町2丁目に位置する地下1階地上10階建て延床面積約1,944㎡。用途は事務所・店舗。区画数はプライベートオフィス34区画(KOAKINAI OFFICE含む)、プライベートデスク32区画、フリーデスク17席。区画面積は11.41~41.06㎡。24時間入退室可能。開業は2024年2月。設計・監理はsinato/南條設計室。施工は平井工業。
個人から様々な規模の法人にも対応するため全区画とも個室とし、共用のラウンジ、LDK、10分単位で予約可能な会議室、テラスなどと地階には3店舗が入居する「小商いMALL」を備えているのが特徴。開業1年で稼働率は7割。
「the C」は、神田駅から徒歩7分、小川町駅から徒歩4分、千代田区内神田1丁目の神田警察通りに面する地下2階地上9階建て延床面積約3,411㎡。竣工は1962年1月。リノベーション竣工は2014年12月。契約は終了し、入居者はすべて退去している。今後の予定は未定。
同社がビル所有者から賃借するまでの用途は「事務所」。稼働率は高くなかったが、リノベに当たっては用途に「寄宿舎」を追加してシェアアパートメント(54室)を新設。シェアオフィスも固定デスク(10室)、Full time Member(30室)、Night time Member(30室)としたことで稼働率は95%くらいに高まった。また、運営コストを削減するため2基あったエレベーターを1基したという。
「12 KANDA」
「the C」地階
キッチン、シャワー、トイレ、洗面付きの26㎡は家賃151,000円(共益費込み)左側の壁はアーティストインレジデンスの企画でペイントされている
the Cに入居していた人による〝寄せ書き〟
「the C」が入居するビル
◇ ◆ ◇
「12 KANDA」の外観写真を見ていただきたい。sinato/南條設計室のデザインが最高に素晴らしい。賃料は、5階の37.12㎡で総額約85万円(坪約7.6万円)。
「the C」の家具・調度品などは年季が入っていた。また、ラウンジの柱や壁などに入居者による〝寄せ書き〟がたくさん寄せられていた。同社によると、「これまでthe Cに入居されていた方々へこの場所で感じた様々な想いやエピソード、ちょっと先のシェア暮らしを妄想する未来に向けたアイデアを建物の柱や壁へ寄せ書きという形で表現してもらいました」とのことだ。
16㎡のシェアアパートメントの賃料は共益費込みで123,000円(坪賃料約2.6万円)。別にトイレ、シャワールーム、バスルーム、キッチン、コインランドリーなどが備わっているとはいえずいぶん高いと思った。
「the C」のビルが完成するころに植えられた神田警察通りのイチョウ(樹木ますは小さく、イチョウは高さ10mくらいに剪定されていた。すべて伐採予定)
取材の帰りに神田駅近くの居酒屋で食べたアユの塩焼き(アユがかわいそう)
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