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2025/11/11(火) 18:14

外国人の反響3割 斜線制限受けるもLD天井高2.7m ポラス3階建て戸建て「船堀」

投稿者:  牧田司

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「リーズン船堀アイ・ラウンジ(REASON FUNABORI I-LOUNGE)」

 ポラスグループ中央住宅は11月11日、江戸川区の分譲戸建て「リーズン船堀アイ・ラウンジ(REASON FUNABORI I-LOUNGE)」のメディア向け見学会を行った。埼玉・千葉を本拠にする同社としては珍しい狭小敷地の3階建て全10戸で、9月12日からの完成販売を行い、これまでに6戸を成約するなど、好調な売れ行きを見せている。厳しい斜線制限をクリアし、2階リビング天井高を2700ミリ確保下商品企画と、マンションとの価格的競争力もあることが人気の要因で、土地柄もあり外国人の関心も高いようだ。同社は今後、この種の3階建てを増やす意向だ。

 物件は、都営新宿線船堀駅から徒歩16分、江戸川区松江4丁目の準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する全10戸。現在販売中の住戸(4戸)の土地面積は71.50~79.94㎡、建物面積は99.46~109.54㎡、価格は6,490万~7,790万円。建物は2025年7月完成済。構造は2×4工法3階建て。施工はグローバルホーム。

 建物の完成を待って9月12日から販売を開始し6戸を成約。反響数は192組。半数は地元で、約3割は外国人。

 現地は、船堀駅北口の遊歩道「船堀グリーンロード」を抜けた町工場、2~3階建て住宅が建ち並ぶエリアの一角。敷地は北西側の幅員5mの道路に接道。敷地中央に幅員4.5mの私道(コミュニティ道路)を設け、建物は道路を挟んでそれぞれ5戸ずつ配置(1棟は2階建て)。主な基本性能・設備仕様は、カースペース・セミビルトインガレージ、2階リビング天井高2700ミリ(1・3階は2400ミリ)、食洗機、挽板フローリング、床暖房、ソフトクローズ機能付きドアノブ、外水栓、バルコニー水栓など。

 同社戸建分譲設計本部設計二部参事・本堂洋一氏は、「23区で初めての3階建てで、高度地区、斜線制限を受けながら、設計には時間をかけ工夫を凝らした。外観や木を取り込むなど空間デザイン性も高めており、同業他社の3階建てと一線を画す建物に仕上げた。この種の3階建て供給エリアを都内で広げられるのではないか」と語った。

 また、物件の企画・販売を担当する同社戸建分譲千葉事業所市川営業所主任・松田英明氏は「営業所は昨年11月オープン。江戸川区での分譲は2か所目。駅に近いマンションか駅からはややあるが戸建てかを検討されているお客様が多い。土地柄、外国人の方も多く約3割。翻訳アプリ、アンケート、フリー見学などコミュニケーションを取るのに苦心しているが、年収は1,000万円以上の方が多く属性が高いのが特徴」と話した。

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本堂氏

◇        ◆     ◇

 記者はこれまで3階建ての分譲戸建てを見学・取材したことは数えるくらいしかない。同社の3階建てを見学するのは初めてではない気がしたので、検索したら2017年8月に見ていた。ただ、3階建ては圧倒的に少ないはずで、年間2,700~2,800戸のうち数%とのことだった。

 23区内の分譲戸建ては、低層住居専用地域などを除き3階建てが普通になっている。松田氏も話したように、23区内のマンションの坪単価は400万円を突破している。20坪で8,000万円以上だ。駅からの距離はともかく、価格的には十分競争力がありそうだ。

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「船堀グリーンロード」

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