
「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」
三井不動産を代表企業とする8社は2月16日、JR関内駅前に完成した「横浜市旧市庁舎街区活用事業」の「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」オフィス棟のメディア向け発表会・内覧会を開催した。事業は、2019年に横浜市が実施した公募に選ばれ建設を進めてきたもので、街の歴史と文化を継承し、エリアの再生と賑わいを創出するビッグプロジェクト。わが国を代表する建築家・村野藤吾が設計した行政棟の一部をリノベーションしてホテルとして保存するとともに、33階のタワー棟は360度の眺望を生かしたランドマークオフィスタワーとして開業する。
施設は、JR根岸線関内駅から徒歩1分、横浜市中区港町1丁目の旧横浜市役所跡地に位置する敷地面積約16,500㎡、延床面積約128,500㎡。用途は33階建て「タワー」はオフィス、大学、新産業創造拠点、「ザ・レガシー(横浜市庁舎行政棟)は星野リゾートが運営するホテル、大和地所が入居する「ザ ライブ」など。商業施設は55店舗。設計・施工は鹿島建設。設計・施工(デザイン)は竹中工務店。ランドスケープデザインはランドスケープ・プラス。竣工は2025年12月。開業は2026年3月19日。事業者は三井不動産、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディ・エヌ・エー、東急、星野リゾート。
タワー棟は制震構造で、下層階に関東学院などのエデュテイメント施設、新産業創造拠点、ウェルネスセンターが入居し、11階にオフィスラウンジと横浜スタジアムが一望できるスカイラウンジ、約1,000㎡のシェアオフィス&コワーキング施設「CO-ba(コーバ)」が開設される。12~19階までは鹿島建設が所有(転貸)し、20~33階は第一生命のグループ会社などが入居する。オフィスフロアは1フロア2,000~2,300㎡、天井高2800ミリ、奥行き最大18mの無柱空間とし、個別空調システムを採用。BELS★・ZEB Oriented、CASBEE Sランクを取得済み。
説明会・内覧会で主催者の三井不動産関内プロジェクト推進準備室主査・渡邉宗大氏、鹿島建設開発事業本部事業部次長・林弘二氏、第一生命保険不動産部不動産企画課兼不動産開発課マネージャー・増山挙氏は、コロナに見舞われ、大阪万博などの影響による資材高・人材難を乗り越え、完成にこぎつけたことなどを感慨深げに説明した。

現地

低層部

18階からの西側眺望

植栽
◇ ◆ ◇
何もかもが単純で出鱈目の記者の自然と人間を見るモノサシは〝美しいか醜いか〟だけだ。月並みな言葉だが〝シンプル イズ ベスト〟-これしかない。自然界も人間界も結局はフラクタルな図形を描く。理にかなっている。
この日(16日)、1階エントランス、11階ラウンジに着いたとき、16年前の「加賀レジデンス」を思い出した。鹿島建設の設計・施工・自社分譲マンションだ。見出しに「これほど〝美しい〟マンション見たことない」と書いた。アクセスが殺到した。
鹿島建設の担当者に確認した。このオフィス棟は設計もデザインも施工も同社が担当した。添付した写真を観ていただきたい。無駄な装飾など一切ない。何の衒いもない。オフィス空間も、空の青、海の青にも染まる白が基調だ(牧水は心象を詠ったもので、白鳥には迷惑千万)。
もう一つ、タワー棟の特徴の一つは、フロア西側からは眼下に横浜スタジアムが見下ろせることだ記者がテナントオーナーだったら、「社長&観客席」としてフロアの一部を社員に開放する。DeNAはこのところずっとAクラスを確保している。生産性は上がっても下がることはないと思う。「デュオセーヌ東京ジャイアンツタウン」と同じだ。
ただ一つ、難点がある。画竜点睛を欠くと言ったら失礼か。11階のロビー・ラウンジの窓の外には観葉植物が配されているのだが、屋内の緑は全てフェイク。コスト削減のためだろうが、関係者の方々には野村不動産の「BLUU FRONT SHIBAURA」を見学していただきたい。商業施設もオフィスラウンジも本物の緑で溢れ返っている。
だが、しかし、数十人は蟻集していたはずの記者の方々で、このフェイクに眉を顰めるような人はほとんどいなかった。先日の「新秩父宮ラグビー場着工イベント」の記事でも、メディアには失礼なことを書いたが、やはり〝見る目がない〟〝見たままを書け〟と言わざるを得ない。

1階エントランス(左)と11階エレベーターホール

エレベーターサイン

11階のスカイラウンジからの眺望

11階のオフィスラウンジ(観葉植物はフェイク)

11階の2層オフィスラウンジ

オフィスフロア
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