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「グラングリーン大阪」(南街区は左側)
積水ハウスを幹事会社とする大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社の事業者8社は5月25日、うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」南街区タワーマンション販売概要 記者説明会を開催。物件名は「グラングリーン大阪THE SOUTH RESIDENCE」とし、最高販売価格は関西圏史上最高の40億円(378㎡、坪単価3,492万円)になるとし、全537戸のうち半数以上の321戸はインナー販売により成約済み、または成約のめどが立っていることを明らかにした。
物件は、大阪駅直結の都市公園をはじめ、オフィス、商業施設などが整備される大規模区画整理事業地内に位置。マンションとしては既に引き渡し済みの「北棟」に次ぐ集大成と位置付けられている。また、「北棟」でも採用された、車を専用エレベーターで自宅まで運び込むことができる「カーギャラリー」住戸を27戸に採用。設計コンセプトは「THE SUITE 空と対話する」で、専有部玄関はオートスライドドア、床から天井まで届くフルハイトサッシ(2650ミリ)、窓面を多くするスリットバルコニーを採用。環境性能は、ZEH-M Oriented、長期優良住宅認定、CASBEEのSランク取得など。
記者説明会で積水ハウス代表取締役兼CEO社長執行役員・仲井嘉浩氏は、「大阪の最後の一等地の再開発として、うめきた1期で当社は『グランフロント大阪オーナーズタワー』を2013年に完成させたのをはじめ、うめきた2期では『緑とイノベーションの融合』を実現し、『グラングリーン大阪』北棟では抽選倍率は平均19倍を記録し、全484戸の引き渡しを終えた。大阪のマンション価格変動率は世界一になった。今回のマンションはうめきたの集大成」などと語った。
物件は、JR大阪駅(うめきた地下口)から徒歩3分、大阪駅北大深西地区土地区画整理事業施行地区内9街区1-2画地(仮換地)他に位置する敷地面積約5,174㎡、45階建て全538戸(募集対象外住戸321戸含む)。一般分譲対象の専有面積は50.92~202.60㎡、価格は2億円前後~40億円(378㎡)、坪単価は未定。完成予定は2028年3月下旬。販売代理は積水ハウス、三菱地所レジデンス、阪急阪神不動産。設計は竹中工務店・日建設計。監理は日建設計、施工は竹中工務店・大林組。販売開始は2026年10月下旬。

カーエレベーター

カーエレベーター

エントランスホール

スカイラウンジ

40億円住戸モデルルーム
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40億円住戸モデルルーム
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40億円住戸モデルルーム

フルハイトサッシ(これは賛否両論ありそう)

メインホール

浴室(12畳大)

クローゼット
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左から積水ハウス常務執行役員マンション・開発統括事業本部長・田森直紀氏、仲井氏、三菱地所レジデンス常務執行役員関西支店長・伊藤潔氏、阪急阪神不動産取締役常務執行役員・古谷慎一氏
◇ ◆ ◇
小生の最大の取材目的は、価格(坪単価)がいくらになるかを探ることにあった。答えは返ってこないことを覚悟して、質疑応答で壇上の仲井氏と同社大阪マンション事業部長・関口大展氏に次のように質問した。
「東京と比較するのは失礼ですので質問しませんが、坪単価はいくらか。それと、個人的には誰に売ろうが、誰が買おうが勝手。リスクは自己責任。ただ、補助金が投入されている案件では購入に一定の制限を設けるのは理解できる、いかがか。『北棟』もそうでしたが、総戸数の半分以上の321戸は誰に売るのか」と。
答えは「坪単価は未定」だった。「坪2,000万円でどうですか」とたたみかけたが、返ってくるはずはない。一般分譲対象外の住戸は「北棟に登録された方中心で、既に契約済みのものもある」とのことだった。最高価格40億円を含む最上階の住戸4戸など、インナー販売による高額住戸が成約済みか、その目途が立っているということだ。ものすごい人気だ。坪単価予想2,000万円は多分的中しているはずだ。事業者も購入検討者も納得する単価だろう。
ただ、メディアの方々には失礼だが、〝群盲象を評す〟〝烏合の衆〟-の記者説明会だった。無理もない。初めて食べるものがうまいのかまずいのか、それまでの経験をもとに判断するほかないように、関西圏のマンション史上初の価格が高いのか安いのか、判断できる材料が少ない。そのまま書くほかないはずで、「40億円」が独り歩きするはずだ。事業者の狙いもまたそこにあったのかもしれない。
この点で、小生には年の功がある。東京と比較するのはどうかとも思うが、バブル期の最高価格は大建ドムスの「ドムス南麻布」の44億円だ(坪単価3,000万円)。バブル崩壊後は、三井不動産レジデンシャル「パークマンション檜町公園」の55億円だと思う(三井レジは肯定も否定もしていない)。「麻布台ヒルズ」では200億円(1,500㎡)との噂があるが、小生は知らない。
これらと比べて、今回のマンション単価は安いと思った。これまで、いわゆる億ションクラスのモデルルームを見学したのは100件をくだらないはずだ。もっとも広いのはニチメン(当時)が2003年に分譲した、「米荘閣」跡地の「ザ・ハウス南麻布」の425㎡の最高価格住戸12億7,000万円(坪単価986万円)だ。
今回はそれより狭いが、設備仕様は間違いなく上回っている。三井不動産レジデンシャル「麻布霞町パークマンション」と同レベルかそれ以上ではないか。最上階のリビング天井高6m、ダイニングテーブルの「ラピスブルー」(最高級の御影石)、システムキッチンの「GAGGENAU」(ドイツ製)、スペイン製浴槽浴室、重厚感のあるピアノ塗装のドア…素晴らしい。TOTOのトイレは2か所あり、一つは5畳大もあった。

仲井氏(右)と関口氏
◇ ◆ ◇
小生の隣に座っていたメディアの方が質疑応答で「最高価格は分かりましたが、最低価格はいくらですか」と質問した。壇上の仲井氏も関口氏も「未定」としか答えなかった。すると、関係者らしき人が、その女性のもとに駆け寄り、耳が遠くなった記者にも聞こえる声で「最低価格は2億円前後」と話した。(首都圏では絶対あり得ない光景)
しめたと思った。多分、「2億円前後」は最低専有面積のはずで、即単価をはじいたら坪1,320万円だ。そこで、彼女に「マンションはグロスではなく、坪単価のほうが大事」などと話しかけ、名刺交換したところ、何と彼女の姓は「司」だった。小生の名前も「司」。彼女は小生の孫のような年齢のはずだが、もし結婚して彼女の姓を名乗ったら二人とも「司司」になる。夫婦とも同姓同名だったら役所は届け出を認めるのか。不都合は生じないのか。小さいころ、女優の「司葉子」さんと結婚し、姓を「司」にすることを夢想していた。
取材後、街行く人にも聞いてみた。「このマンション30億円やって聞いとったんですけどな。40億円? よう分かかりまへんなあ」と異口同音に語った。今夜以降しばらくは〝40億円〟が話題になるのだろう。

現地(手前が南側、前面は遮るものがない)

外観の一部
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