
「プレミストタワー富山中央通り」模型
大和ハウス工業(事業比率60%)・三菱地所レジデンス(同30%)・ミサワホーム(同10%)3社JV再開発マンション「プレミストタワー富山中央通り」を見学した。富山市内の中心市街地の一角に位置する市内最高層の24階建て全225戸。基本性能・設備仕様レベルが高い。
物件は、JR北陸新幹線・高山本線富山駅から徒歩19分(富山地方鉄道富山軌道線中町電停から徒歩2分)、富山市中央通り1丁目の商業地域に位置する敷地面積約6,369㎡、24階建て全225戸(非分譲住戸15戸含む)。専有面積は52.54~145.86㎡、予定価格は4,000万円台から2億円台、完成予定は令和9年(2027年)9月、施工はフジタ。販売開始予定は令和8年11月中旬。
敷地西側に走る富山軌道線を挟んだエリアには2019年竣工の23階建て大和ハウス「プレミストタワー総曲輪(そうがわ)」(206戸)などからなる複合施設「WAKURU SOGAWA」がある。
建物は中間免震構造を採用。7階建ての低層棟にはエントランスアプローチ、店舗、自走式100%駐車場(2~5階)、スケートリンク場などが整備される。高層棟の8階はパーティルーム、プレイルーム、ゲストルームなど。20階にはスカイラウンジが設けられる。
住戸は8階からで、設備仕様レベルは3段階に設定。主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented、断熱性能等級6、Low-E複層ガラス、T-2等級サッシ、二重床・二重天井、ディスポーザー、食洗器、リビング天井高きは2500~2700ミリ、シーザーストーン・フィオレストーンキッチン天板(一部のみ)など。オプションで、キッチンの火器はガスからIHへの変更も可能。
8月下旬からモデルルーム案内会を実施しており、これまで150~160組の来場があるという。
同社東京本店広域マンション事業部営業部第三課主任・大原正義氏(50)は「市はコンパクトシティに取り組んでおり、エリア一帯では車がなくても生活できるようインフラ整備も進めている。県内だけの需要だけでなく、富山県に縁のある県外からの需要も3割はあると見込んでいる」と語った。

エントランス

スカイラウンジ

大原氏(同社野球部監督兼野手)
◇ ◆ ◇
嫌いな都道府県などないが、富山県は記者が最も好きな都道府県のひとつだ。何がいいか。海岸線がある39都道府県のうち、富山県は鳥取県、山形県に次いで3番目に短い県(海岸線は約147㎞)だ。しかし、富山湾に注ぐ1級河川は東側から黒部川、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川の5河川があり、2級河川の片貝川、早月川を合わせると7河川もある。富山湾より数十倍あるはずの東京湾(東京都の海岸線は約763㎞)に注ぐ1級河川は荒川、利根川、多摩川、鶴見川しかない。
この富山県の優れた水系がわれわれにおいしい魚や食材、酒などを供給してくれている。だから好きなのだ。もう一つ、皆さんにお勧めしたいのは、石川さゆりさんの同名のヒット曲でも知られる、富山県の盆踊り「おわら」を舞台にした高橋治「風の盆恋歌」(新潮文庫)だ。10月になると、えもいわれぬ純白の美しい花を咲かせ、夕方になると酔ったようにピンクに染まり、夜には真っ赤になってぽとりと音もなく散る-美人薄明を象徴する酔芙蓉も登場する。記者は30年以上前、この小説を読んで自宅の専用庭に植えた。数メートルまで育ったが、台風で倒れた。それでもひこばえが成長し、花を咲かせている。
前置きが長くなったが、「プレミストタワー富山中央通り」の基本性能・設備仕様レベルは都内のどこの物件にも負けないとみた。上層階から立山連山が一望できるのが特徴だ。モデルルームは99㎡で、1LDKにプラン変更して、28帖大のLDKで寿司職人を呼び、地酒「勝駒」を振舞う設定にしているのが最高に素晴らしい。主寝室には富山の伝統的工芸「格子」の壁が設けられていた。
取材の帰り、大原氏お勧めの「勝駒」も、駅前の一見客相手の店で徳利1本だから8勺ほど飲んだ。つまみ付きで2,500円。これは高い。酒の料金は低めに抑え、その代わり料理を注文するような工夫をすべきだと思う。こんな商売をしていたら、客離れが加速する。東京・八重洲のトロ政の最高においしい長野「鼎」は1合で800円だ。三重県の「八兵衛」も同じくらいだ。

建築現場

現地の商店街

建設中の建物の低層部
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