第28回RBA野球大会抽選会(ヒルトン東京で)
第27回大会優勝エイブル、準優勝旭化成がAグループで激突
グループ別 展望
【Aグループ】
写真は旭化成ホームズ参加者(右は元監督・堀井慶一氏)
どういう風の吹き回しか、悪魔のささやきか、水曜、日曜とも強豪がAグループに集中した。
水曜は王者・旭化成ホームズと不動産流通カップで2連覇した住友不動産販売が初戦で対決する。両チームは一昨年も初戦で対決しており、住友・伊藤が旭化成を抑えている。そのとき旭化成が投げたのは今野ではなかった。
決勝戦でエイブルに苦汁を飲まされた旭化成は必勝態勢。普段は明言を避ける山本監督は珍しく「万全で臨む。負ける気がしない」と豪語した。住友の前田主将は「挑戦者ですから」と謙虚だった。
積水ハウス京葉は抽選会を欠場。昨年、激太りして見違える体形になったかつての優勝投手・生田は投げられないと見て無印。第27回大会で初優勝したエイブルとミサワホーム神奈川は、勢いがあるエイブルが優勢。
旭化成とエイブルが直接対決しそうだが、敗れても敗者復活で勝ち上がるのは間違いない。エイブルは優勝後の6日、ビールかけを本社駐車場で、壁と天井を養生して、平田社長を含め総勢30~40名を集め挙行した。堀内監督は「(ビールなのか感動なのか)体に染み渡った」と語った(呼んでくれたら駆けつけたのに)。使用したビールは300本(缶ビールではない本物)とか。楽天のようにはならないと信じたい。
エイブル 荒川兄弟
エイブル初優勝 坂木が口火、松井が決勝打 継投も決まる 旭化成 拙守・拙攻たたる
ミサワホーム神奈川はベテランエース清水が頑張るはず。しかし、このメンバーだと二盗三盗本盗が決まるような展開に持ち込まないと苦しい。
ミサワホーム神奈川
参加2年目の一条工務店は鈴木が「Aブロックはやばい!(文字通り)今年は機動力野球。1試合平均で3盗塁はする。今年の補強はすごい。高校時代に4番を打っていたり大学でも野球していたりしていたのがたくさん入った。甲子園球児ですよ。どのくらいすごいかと言うと、去年出ていたメンバーがみんな補欠になるくらい」などと語り、かなり選手を補強したようだが、投手がいないので無印。
一条工務店
ポラスはくじ運に恵まれたが、最後は王者・旭化成が立ちはだかる。日神不動産-三菱地所ホームは日神が優勢。
日神不動産 久米さん(右)はもうお寝んね
【Bグループ】
写真右端は金畑長喜・RBA顧問(元野村不動産アーバンネット社長)
ここは一転して大混戦。不動産流通カップで準優勝した野村不動産アーバンネットと強打者揃いの積水ハウス神奈川が頭一つリードしているが、リスト、ミサワホーム東京、伊藤忠ハウジング、三井不動産リアルティも差はない。
野村の強さは本物だ。茂木はどんどん成長している。度胸もいい。打線は塚本-中川-高原のクリーンアップはRBAトップクラスだ。破壊力を秘める。
野村不動産アーバンネット
積水ハウス神奈川は、取材した限りではエースが不在。昨年はレーティングを旭化成の次位にして恥をかかされたので、今年は下げる予定。
積水ハウス神奈川
リストは昨年出来がいま一つだった舟山が練習試合でいい球を投げていた。復活すれば佐藤との2枚看板が完成する。
ミサワ東京は取材できなかったが、オープン戦をかなりこなしているようだ。昨年の憂さを晴らすか。古市や~蛙飛び込む水の音の「音」は沈没の音にならないことを祈ろう。
ミサワホーム東京
伊藤忠ハウジングは新戦力がない。強さと弱さが同居しているチーム。安定感に欠ける。面高監督の面だけでなく甲高い「声」は健在。
伊藤忠ハウジング
三井リアルはエース松浦の出来次第。オープン戦では球威のある球を投げていた。球威が戻れば変化球が生きる。「練習試合でオープンハウスとリバブルに2連勝」(石谷)したそうだ。
初参加のタウングループは予選突破の力があると見ていたが、ここのメンバーに入るとやや苦しい。積和、積水も無印としたが補強ができていれば無視はできない。
水曜決勝トーナメント16強入りの力あり タウングループがRBA参戦
【Cグループ】
写真は日本レジデンシャル・セールスプランナーズ協会理事長・近藤紀一氏とオープンハウス参加者
Bグループ同様、各チームの力差が接近しており大混戦。やや有力なのがオープンハウスと大和ハウス工業。 オープンは佐藤監督が「休養」欠場するのが不安材料だが、これまでも〝右腕〟としてサポートしてきた渡邊が代理監督を務めるようだ。「川崎、謝敷も万全」 らしいが、このチームもここぞというときに力を発揮できない弱点がある。
オープンハウス 女性参加者(最近は女性応援団の姿がない。負けるのはあなたたちのせい)
大和ハウスは記事にもしたように、大原(大法螺)監督が超強気。「上原は(オープンハウスの)川崎より速い。古葉監督に学んだ星は146キロ」と吹きまわった。
まあしかし、東建の記事でも書いたが、硬式から軟式に馴れるのは容易でない。ノーコンで惨敗する可能性もありそうだ。監督があまりにも強気なのでご祝儀に▲をつけたが、△が妥当だったか。
大和ハウス 「最弱」が「大穴」に急浮上 2人の有力新人を補強/大原監督
大和ハウス大原監督(本業でもこんなに集中することはあるのか)
セキスイハイム、スターツ、ケイアイスターが続く。セキスイハイムの左腕井上は好投手。スターツの井原は球威も十分で「今年は大谷を目指す」と二刀流に挑 戦するそうだ。打線が援護すれば予選突破するか。ケイアイスターは、「浅見は健在だが、やや戦力ダウン」という渡部のコメントを信じて△にとどめた。
東急ホームズは、そのたぐいまれな才能によるのか、声が馬鹿でかく、かといって下品ではなく機知に富み、かつ寺子屋の坊主のような、とはいえ、その表情・容貌からはお坊さんのような品格が全く感じられず、どこかにいるおっさんにしか見えない、それでも本業では部長を務めるという主役も脇役もボール拾いもぴったり似合いそうな稲木が仕事で初戦を欠場するそうだ。よって、チームを鼓舞し相手の戦意をそぐ、これしかない必勝パターンが崩れた。第2戦目から出場するというから、選手は気楽に戦ってほしい。負けたら稲木のせいにすればいい。稲木は責任の取りようがない。毛がないのだ。舛添さんはまだましなほう。(皆さん、断っておきますが、わたしだって「稲木」と呼び捨てにしたくない。しかし、野球の記事で「様」とか「さん」とかつけていたらみんな戦意を喪失する。稲木さん、申し訳ありません)
東急ホームズ(みんな黒いのは照明のせい。一段と黒いのが後列左から2人目の稲木)
初参加のグローバル住販は未知数。記者もそうだが、参加者は「チームは昨年立ち上げた。野球経験者を揃えたが、力関係は戦ったことがないので全然わからない」とのことだった。抽選会の熱気に闘志に火がついたか、怖気ついたかは不明。
スターツ(中央が井原)
グローバル住販
【Dグループ】
写真は住友林業の小山(グラウンド整備士、またの名はグラウンドキーパー)
このグループは、A~C以上に難解。各チームには失礼だが、どんぐりの背比べ、どっこいどっこい、五十歩百歩だ。
ところが、明らかに戦力不足と見られるチームが中央ビル管理、三菱UFJ不動産販売、コスモスイニシア、みずほ不動産販売、ちばリハウスと5チームもあり、実質的に5チームで4つの決勝Tの座を争う無風区でもある。
頭一つリードしているのは東急リバブルだ。練習熱心のいいチームだ。身長があと2~3センチあれば〝牛若丸〟吉田並みの華麗なプロ選手になれたかもしれな い帝京-青学出身の執行役員・大見達也氏も「今年は強いぞ。しゃべるなと言われているんだ」と語った。ただ、猪股一人に頼らざるを得ない投手陣に不安があ る。
追うのはナイス、パナホーム、東京建物不動産販売、住友林業だ。ナイスは芦沢がやる気十分。体重100キロから75キロの減量に成功。練習試合で2年ぶりの本塁打を放ったとかで、復活に腕を撫す。
〝アッシー〟ことナイス芦沢 体重100⇒75キロの減量に成功/城戸監督
ナイス
パナホームも「今年はすごいぞ」と抽選会参加者の鼻息は荒い。何がすごいかといえば、大学のボクシングフェザー級新人王の栄冠に輝いたことのある藤代 (24)の加入だ。藤代は「藤代に伸びしろはある。優勝してRBAに名前を残す」と吠えた。足も速いとかで「パナホームのオコエ」(確かに顔は真っ黒)と 呼ばれているそうだ。腕に触ったら、鋼鉄のように硬かった。バットなどいらないのではないか。藤代に注目だが、出塁できないと、ピエロに終わってしまうかも。
パナホーム
パナホーム藤代(危ないから絶対に走者にしてはいけない。まるで走る鋼鉄)
みずほ不動産販売は社名変更で「信」がとれたが、中村監督が定年で勇退したのがどう響くか。女性部員は増えたそうだ。かつて大挙して若い女性が応援に駆け付けたことがあり、相手を惑乱させればチャンスあり。
みずほ不動産販売
東建不販も虎視眈々。抽選会に欠席したチームの要・稲富がサラリーマンの鏡のようなメールをRBAに寄越した。「嫁の仕事が(稲富本人ではない)忙しくて (本人は暇とは言っていない)今日(6月9日)は俺がチビの相手をするから欠席します」「プロパーの小野(法政二高-法政)は当社の新人として紹介してよ し」と。
記者は〝野球も仕事も〟一生懸命の選手を応援しているが、稲富のように「女性活躍」を実践する選手をこよなく愛する。
ところで法政二高-法政とは懐かしい。鶴岡さんに根本さん、関根さんに山本浩二さん…いまは法政二高、法政出身のプロ野球選手は少なくなった。残念。小野、頑張れ。
東京建物不動産販売
住林は石井監督自らが「古豪」と言った。鈴木名物監督は50肩で「名誉監督」に祭り上げられたようだ。
それでも「エースで4番」の中宇祢は「練習試合をリストとリバブルとやって、どちらも勝利。5-6年前まではドームへも行っていたが、主力が抜けて戦力ダウ ンしてしまい、このところ遠ざかっていた。今年こそはと思っている。まずは念願の予選突破を果たしたい。今年は5月下旬に娘も生まれ、より頑張らないとい けない。打たせて取る投球で、テンポ良く投げたい」とコメント。
しかし、石井監督は「けが人続出(4人)で満身創痍。だがチームワークはよくなってきた。前は練習にも集合時間になかなか集まらなかったが、今は半分集まるようになった」と、チーム状態を正直に打ち明けた。鈴木監督だったらただじゃすまないはずだ。
住友林業
ちばリハウスは「エース篠原が元気」(ナイン)らしいが、篠原もいい加減な歳になってきたはず(とここまで書いて、腹を抱えて涙を流すほど笑ってしまった。「いい加減、歳をとる」は よく使うが、「いい加減な歳」と「な」を入れると出鱈目に生きてきたという意味になる。こんなふうに書けば、温厚な篠原も怒るだろうなと考えたら涙が出てき たのだ。ついでだ。これは本当にあった話。同僚のパソコンに馴れていない記者が大手デベロッパーの人事異動の記事で「〇〇社長?〇〇氏」と書いてしまっ た。書かれたデベロッパーの広報が怒るのも当然で、新聞広告が一時止まった。なぜそんなミスが発生したか。パソコンのキーワードは「?」 「・」「/」「め」が一つのキーボードにある。シフトキーを押さなかったのが原因だ)。篠原は連投が利かなくなってきた。勝つ気なら投手 に専念し、DHに「野球は素人」の小川監督が立ったほうがいいのでは。相手によってはバットを振らなくても四球を選べるかもしれない。
コスモスイニシアは吉村が異動してから勝てなくなった。本業ではいい仕事をしているのに残念だ。
中央ビル管理-三菱UFJ不動産販売は〝最弱チーム〟決定戦になるかもしれない注目の一戦だ。