RBA OFFICIAL
 
2026/11/07(土) 08:23

野球(スポーツ)は人権 会社のミスをどうして社員にまで償わせようとするのか

 既報の通り、昨日(11月6日)の鹿島建設のRBA野球大会出場辞退のニュースにはショックを受けた。この日、取材に出かける前、同社広報に「会社の不祥事で営業停止はやむを得ないが、社員の健全な文化・スポーツ活動まで自粛要請するのは行き過ぎ。自粛要請を撤回していただきたい」旨伝えた。

 取材の帰りに「ららぽーと柏の葉」で酒を飲み、家に帰ったのは6時過ぎ。同社広報からは「営業停止期間中における部活動を含めた対外活動について慎重に検討いたしました結果、野球大会への参加を自粛させていただくことといたしました」とのメールが届いていた。自粛要請を撤回するのではという一縷の望みは打ち砕かれた。普段は家で焼酎を2合飲むのだが、記事を書こうと1合にしたが、悲しいやら腹が立つやらで、記事を書く気力は失せ、9時には寝た。

 起きたのは4時過ぎ。6時前に出場辞退の事実のみを伝える記事をアップした。

 さて、皆さんはこの出場辞退要請をどう理解されるか。記者は談合は論外だと思う。この前もビール会社が犯した。わが国には〝談合〟がまかり通る企業文化が残っているようだ。不祥事といえば飯田グループも酷いの一言だ。建売りトップ企業のやることか。

 コンプライアンス、ガバナンスの欠如というほかないのだが、企業が犯した罪を社員にまで償わせようとする今回の措置は間違っていると思う。

 わが国憲法は「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」(第十一条)と宣言している。労働基準法も「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない」(第一条)と定めている。

 オリンピック憲章は「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値と社会的な責任、さらに国際的に認知されている人権…普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」「スポーツをすることは人権の1つである」とうたっている。

 記者が38年間、ほとんど休まず、飲まず食わず大会を取材し続けてきたのは、野球選手はプロもアマもみんなリスペクトすべき存在だからだ(記者は中学のとき、バッティングピッチャーをやったことはあるが、公式試合には1度も出られなかった。高校は身長制限があり、入部できなかった)。

 野球部もそうだが、記者は鹿島ファンだ。素晴らしいマンションを建設・分譲しているからだ。大手ゼネコンの中で、バブル崩壊後も自社施工-自社販売を継続して行っているのは同社だけだ。いくつか記事を添付する。みんな素晴らしい。

 ところが、最近、同社の自社開発物件はめっきり少なくなっている。押味至一会長が社長のときに「社員が買えるマンションを分譲すべき」とお願いしたが、押味氏は笑うだけだった。

 今の桐生雅文社長はどのような方か存じ上げないが、ホームページの「社長メッセージ」には「鹿島グループの価値創造の源泉である『人』と『技術』」とあるではないか。この言葉と今回の「自粛要請」はどこで整合するのか。同社は二重のミスを犯していないか。〝会社のミスはミス。みんな野球で勝利して、社員に元気を与えていただきたい〟と送り出すのが経営者のやることではないか。

鹿島建設 RBA準決勝戦辞退会社の営業停止期間中の部活動自粛要請受け(2026/11/7)

感動的ですらある鹿島建設「センチュリーフォレスト」(2012/1/25)

これほど〝美しい〟マンション見たことない鹿島建設「加賀レジデンス」(2007/5/18)

集合住宅の最高傑作の一つ 鹿島建設「加賀レジデンス」が完成(2008/9/16)

鹿島建設の記念碑的マンション「マスタービューレジデンス」(2006/9/12)

最近の流行に対するアンチテーゼ 鹿島「虎ノ門タワーズ レジデンス」(2006/11/28)

 

 

 

 

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン