10月15日開幕した「rooms 41」(主催:アッシュ・ペー・フランス)にアキュラホームの「木のストロー」が出展されているので見学した。
「rooms 」は、「クリエイターの発信拠点を創造すること」を目的に2000年にスタート。ファッション・ライフスタイル・アートなどあらゆるジャンルからのクリエイターの参加者は延べ1万組が参加しているとのことで、毎年2回開催されているため今回が41回目のようだ。出展ブースは300(予定)で、ビジターは15,000名(ビジネス関係者10,000名/一般5,000名)が見込まれている。イベントは新宿住友ビル三角広場で行われており、10月17日(土)まで。
記者はファッションにはまったく興味はないが、同社の「木のストロー」を応援したく、今年2月末に行われた「rooms40」も取材している。こちらの記事も参照していただきたい。
間伐材を活用した「木のストロー」の普及活動は、今年の第29回地球環境大賞「農林水産大臣賞」を受賞している。
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今回の取材で一番面白かったのは、大工歴約60年の山徳工務店・石田成徳氏(72)の実演コーナーでの記者と記者よりは若そうだが高齢者であることは間違いない見学者のやり取りだった。
石田氏には今年1月の「1,000万本の木のストロープロジェクト」記者発表会でもお会いしているが、その腕前も紹介しよう。
石田氏はいかに薄く木を削れるかを競う「カンナ削り全国大会」に毎年出場しており、これまでの記録は5ミクロン、つまり1000分の5ミリ。これでも優勝はかなわず、3ミクロンくらいでないと優勝できないというからすごい。アキュラホームの宮沢俊哉社長も5ミクロンくらいだそうだ。
見学者の方は、石田氏がスルスルと削るカンナ屑を見ながら「木には匂いがないのでは」と話したので、記者は「匂いをかいでみてください」と石田氏からもらったカンナ屑をその方の鼻先に差し出した。
するとその方は「なるほど。かみさんの化粧よりはいい」と返したので、記者は間髪を入れず「香りだけじゃありませんよ。ほら、この薄さ。奥さんの下着より薄いはず」と畳みかけた。その方は一瞬返答に困ったようだが、今度は「うちのかみさんは穿いていないよ」ときた。「そう、うちも同じ」。二人して「ギャハハハハ」
そこに石田氏が割り込んだ。「カンナ屑の薄さと同じものは一般家庭にはない」と。なるほど。掛け布団とかダウンジャケットに詰めたら「木のストロー」以上にヒットするのではないか。
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