大和ハウス工業は9月20日、3棟・総戸数850戸超のマンション「昭島プロジェクト」のうち、第一弾として昨年9月に販売開始し、今年5月に完売した全481戸の「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」竣工内覧会と、第二弾の全277戸の「プレミスト昭島 モリパークグラン」モデルルーム内覧会を行った。
先に紹介した第一弾に続き、第二弾の「プレミスト昭島 モリパークグラン」について。第一弾より駅に2分近い分だけ価格は「多少」高くなりそうだが、設備仕様レベルはほとんど同じで、ターゲットも同じ。第一弾のエントリー数は引き継がれるはずで、こちらも早期完売すると見た。
物件は、JR青梅線昭島駅から徒歩3分、昭島市田中町の近隣商業地域に位置する14階建て全277戸。専有面積は57.67~90.04㎡、価格は未定。販売開始は2024年11が上旬。竣工予定は2026年3月。売主は同社(事業比率70%)のほか京王電鉄(20%)、住友商事(10%)。施工は長谷工コーポレーション。
建物は、第一弾と同じコの字型で、東向き住棟の1階住戸6戸は専用庭から出入りが可能で、大型犬の飼育も可能にする。主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented認定、ディスポーザー、食洗機、ルーバー面格子、浴室タオル掛け2か所など。
同社東京本店マンション事業部販売事務所長・松澤祐輔氏は「来年11月までに完売するのが目標」と語った。
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物件概要を見て気が付いたことが2つ。1つは、第一弾でも売主になっていた住友商事の事業比率が10%に減り(第一弾は30%)、減った20%分だけ京王電鉄が名を連ねていたことだ。同社は理由を示さなかったが、おそらく京王線沿線で両社が手を組むからだと思う。(住友商事とは福岡の九州大キャンパス跡地で大規模開発を行う)。
もう一つは、工期が第一弾の1年7か月から第2弾は1年11か月と4か月延びていることだ。第一弾は規模が大きく、1層分低いので単純比較はできないが、2024年問題が絡んでいるのは間違いなさそうだ。
モデルルームを見学して、驚いたことが一つ。専有面積が70㎡のベーシックタイプのトイレのドア把手が壁面までセットバックされていたことだ。誰もそんなことに目を向けないが、記者はとても大事なことだと思う。把手は小さな子どもの頭の高さにある。凶器にもなりうる。セットバックを標準仕様にしているのは積水ハウス、コスモスイニシア、フージャースコーポレーションくらいだ。ポラスはほとんどプッシュプルドアにしている。大和ハウスもそうするのかどうかは不明だが、ぜひそうして欲しいし、できないのなら把手の先は丸くするくらいの配慮をすべきだと思う。そのようなきめ細かな提案がユーザーに浸透し、ブランド力を高めることになる。
価格について松澤氏は「未定」としか語らなかったが、先の記事にも書いたように、第一弾の坪252万円から「多少」高い坪280~290万円と見たが、どうだろう(東本氏は「多少」とはグロスで500万円と話したが…)。
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