村井氏(ワールドインポートビルカンファレンスで)
輸入住宅産業協会は6月9日、団体設立30周年基調講演及び設立30周年懇親パーティーを開催。ライフスタイルプランナー資格試験の変更も発表した。
懇親パーティーで同協会会長・村井秀壽氏(スウェーデンハウス代表取締役)は、「フランス・カンヌで開催された住宅博では、わが国から参加した住友林業、大和ハウス工業さんと当社の住宅が高く評価された。食文化もそうだが、ニュージャポニズムとして品質が優れた住宅が再評価されつつある。わが国の住宅市場は苦戦しているが、視点を変え、自信を高めながらアピールすれば輸入住宅も注目されるはず」とあいさつした。
ライフスタイルプランナー(LSP)資格試験は、1998年に開始し、これまで8,319人の合格者を出している。これまで主に学生を対象にしてきたが、学生の受験が減少しているため、2025年からは社員教育向けに重点を移す。受験者向けにネット配信によるセミナーを実施し、セミナー内容から出題する。また、ライフスタイルリフォームアドバイザーについては、LSP資格試験に統合する。試験日は9月6日(日)、東京、名古屋、神戸など6会場で行われる。
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同協会のイベントに久々に参加した。輸入住宅といえば、2006~2007年だったか、東急ホームの輸入住宅「ミルクリーク」が千葉県・土気で分譲戸建てとして最初に分譲されたのを見学したのを思い出す。ずいぶん価格が安く(当時はバブル崩壊後で高い住宅は売れなかった)、合理的な住宅だと思った。その「ミルクリーク」は2020年3月末に事業終了となったのが寂しい。
スウェーデンハウスのモデルハウスや非住宅施設は何度か取材している。村井氏も「当社が一番」と木製三層窓の断熱性とC値(気密性能)の高さを強調したように、高気密・高断熱の性能の高さはどこにも負けないのではないか。
ライフスタイルプランナーの合格率は、主に新入社員向けの基礎試験は約8割、営業経験3~4年向けの上級試験は約4割とか。
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懇親パーティーでは、カナダ林産業審議会・カナダウッド日本代表のショーン・ローラー氏(58)、同審議会沿岸グループ プログラムマネージャーのスコット・アンダーソン氏(62)、カナダ大使館首席補佐官 インド太平洋地域担当特使上級顧問のディビッド・ボストウィック氏(59)ともしばし歓談した。
ショーン氏はわが国と北米の住宅の違いについて、「日本は人口密度が高く、地震が多いので建築規制が厳しい。住宅は木造が中心だがみんな低い。せいぜい3階建てまで。北米は4階から6階建ては9割が木造」と語り、木造の中高層への活用に期待した。
スコット氏は「日本で2×4がオープン化されて50年。その価値が評価されている」と、より一層の普及に力を注ぐようだ。
ディビッド氏は、「話題を変えよう」と注文し、「鳥取がいい。石破さんの出身地・八頭町にも訪れた」と日本通をアピールした。
どうして日本語が流ちょうなのか聞いたら、スコット氏は「3度目の来日。通算24年間」、ディビット氏は「妻が日本人」、ショーン氏は「タレント(能力)があるから」とそれぞれ語った。日本人は、外国語を話せるようにならないといけないということでは意見の一致を見た。(酒席でなく、ゆっくり話したかった)
左からスコット氏、ディビット氏、ショーン氏
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