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「プレスブース」

 大和ハウス工業の2016年3月期第2四半期決算は、売上高1兆5,355億円(前年同期比15.9%増)、営業利益1,304億円(同62.8%増)、経常利益1,291億円(同56.8%増)、四半期純利益927億円(同50.4%増)となり、いずれも過去最高を記録。戸建住宅、賃貸住宅、マンション、住宅ストック、商業施設、事業施設の6セグメントで増収増益となった。

 好業績を受けて、通期業績予想も売上高3兆1,800億円(期初予想3兆円)、営業利益2,400億円(同2,000億円)、経常利益2,280億円(同1,920億円)、当期純利益1,540億円(同1,250億円)に上方修正。配当金も期初予想の年間70円から80円(創業60周年記念配当10円含む)に増配する。

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 11月10日、飯田橋にある同社東京本社で「マスコミ向けスモールミーティング」が行われた。ミーティング終了後、大先輩記者のF氏から「大和ハウスが自由に出入りできるプレス向けのブースをつくった。入ってみよう」と声を掛けられた。

 プレス向けのブースは水道橋駅寄りの1階エントランスを入って左側の角にあった。広さは約10畳大。

 中央に4人くらいが掛けられるテーブル付きソファが設えてあり、雑誌約20誌、同社のリリースや社史、パンフレット、大型テレビ、コピー機、広報直通の電話機もある。コーヒーもブラジル、キリマンジャロ、モカ、コロンビア、エスプレッソの5種から自由に飲めるようになっていた。もちろん、パソコンを持ち込めば原稿も書ける。

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 せっかくだからと、F氏とコーヒーを飲むことにした。紙カップにインスタントの粉末を入れて、コーヒーメーカーのお湯のボタンを押したのだが、全然湯が出ない。そこで、「これは広報に連絡したほうがいい。湯が出ないではないかと」F氏をそそのかした。Fしは備え付きの電話機で連絡した。

 間もなく広報の女性2人が降りてきて、「ここ(湯が出る口の背後にある突起物のようなもの)にカップを当てながらボタンを押すと出ますよ。チャイルドロックのように、危険防止のためにこうしているんです」と利用の仕方を説明してくれた。

 F氏も記者もこの種のウォターサーバーはほとんど利用したことがないことが露呈した。「あなたたちは子どもよ」と言われたような気がした。

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 これはいい。大和ハウスもなかなかやるもんだ。どんどん利用したほうがいい。原稿を書くのもよし、雑誌を読むのもよし、広報に連絡し、いろいろと情報を仕入れることもできそうだ(対応してくれるかどうかは分からないが)。タバコも2階に上がれば喫煙室がある。記者はすぐ賃料をはじき出したが、これは書かない。

 同社によると、スペースを設けたのは今年5月で、これまで多くの記者が利用しているという。記者ならだれでも利用できるが、受付で利用する旨声掛けすることが必要だ。

 F氏によると、かつて積水ハウスが記者向けのスペースを提供していたというが、いまはどこのハウスメーカーもやっていないという。記者の知る限りデベロッパーもこの種のサービスはやっていない。国など行政がやっている記者クラブ制度は、記者は上手に活用していないという意味で反対だが、民間は記者を育てる意味でこの種の便宜は図っていい。大和に拍手喝采。

カテゴリ: 2015年度

 三井ホーム市川俊英社長は10月30日行われた決算説明会で、「2×4工法による大規模木造建築は数年前から積極的に取り組んできており実績も積んできた。足立区の老人ホームは3,000坪という巨大な建物。また、2×4とCLTは工期も短くて済み相性もいい。わが国の山林は伐採期を迎えており、コストの問題もあるが、国産材を構造材に活用し、地方創生にも寄与したい」などと語った。

 同社は、国土交通省の「木造建築技術先導事業」に選定された足立区の5階建て延べ床面積約9,000㎡の老人ホームの建築を進めており、また、林野庁の補助事業「CLT建築等新たな製品・技術を活用した建築物の実証事業」についても同社グループの三井ホームコンポネトの事務所棟計画が採択されことを受けて発言した。

カテゴリ: 2015年度

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「スマートウェルネス体感パビリオン」 

 ナイスが10月31日(土)、横浜市と慶応大学との共同プロジェクト「スマートウェルネス体感パビリオン」を開設する。「見て・触れて・感じて・知る」をコンセプトに、「温熱」「空気」「睡眠」「安心・安全」「省エネ・エコ」の5つの要素を中心に「スマートウェルネス住宅」の仕組みを学ぶことができる。開設に先立つ27日、関係者らでオープン記念セレモニーが開催された。

 「スマートウェルネス住宅」とは、ICT技術と省エネ・創エネ・畜エネの「スマート住宅」の概念を広げ、多様な世代が安心で安全、健康、快適な暮らしを目指すもの。

 パビリオンの企画や展示は慶応大学理工学部・伊香賀俊治研究室の協力のもと行うもので、11月から来年2月にかけて様々な実証実験を行い、データの集積などを行う。

 ナイスグループは、横浜市が進める「環境未来都市」構想の取り組みの一環として、環境・健康に配慮した建築物の普及、木材の利活用などについて包括連携協定を今年2月に締結している。

 セレモニーで挨拶した林文子・横浜市長は「素晴らしいパビリオンが完成して感激している。様々なプレゼンや子どもの授業に使っていく」と話した。

 また、平田恒一郎・同社社長は「当社は今年で創業65周年。これまで地震に強い住宅を一貫して造ってきたが、今年からはマンションは全て免震構造とした。わが国の既存住宅約5,000万戸のうち国の断熱基準(平成11年)を満たしているのはわずか5%しかない現状は残念だが、当社は長期優良住宅の認定基準を超えたパワーホームの供給に力を入れている。これまでのCASBEE横浜[戸建]の届け出件数105件のうち103件が当社施工。住宅は木のほうがいいとみんながいうが、感情に走ってきた。エビデンスが欠けている。データを集積して医学的にも木の住宅が優れていることを証明したい」などと語った。

 現地は、JR・京浜急行鶴見駅から徒歩5分、横浜市鶴見区鶴見中央4丁目、ナイス本社の対面に位置。敷地面積は約1,338㎡、延べ床面積約620㎡。日産自動車から寄贈された電気自動車や地震体験車も配置されている。

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左から伊香賀氏、林氏、平田氏

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 なかなか立派なパビリオンだ。スマート住宅のモデルハウスはたくさんあるが、非断熱と高断熱仕様の温度の違いを体感したり、9種類もの樹木の香りを比べたり、様々な内装材を使用した場合の室温と湿度の違いを見ることができる。

 敷地の半分くらいは同社が所有しており、残りの半分は借地だという。建設経費もすべて同社が負担したというから立派だ。

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パビリオン エントランス

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パビリオン 中庭

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ナイス 横浜市と慶大と連携して「スマートウェルネス体感パビリオン」開設(2015/10/20)

カテゴリ: 2015年度

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 三菱地所は10月30日(金)から来年2 月にかけて、横浜を皮切りに全国6会場で「第14回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」を開催する。

 「キラキラっとアートコンクール」は、障がい者アートライブラリー「アートビリティ」を運営する社会福祉法人東京コロニーの協力を得て2002年にスタート。「アートビリティ」の登録作家として現在17名が活躍中。コンクール応募作品はこれまで様々な企業の冊子の表紙やカレンダーなどに使用されている。 

 今回の作品展は、全応募作品1,725作品の中から審査会を経て選ばれた優秀賞51作品を展示するもの。

 三菱地所は、本コンクールが障がいのある子どもたちの優れた才能を評価・発掘・展示する機会となり、芸術活動の裾野が広がることを願い応援している。

 優秀賞・全応募作品は次のホームページで公開している。

 キラキラっとアートコンクールホームページ http://www.kira-art.jp

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 一度、この作品展を取材したことがある。われわれは「障がい者」という色眼鏡で作品を観がちだが、それが誤りであることに気づかされるはずだ。われわれがレッテルを貼ることで伸びる芽を摘み取ることが怖い。

 今回の絵画展に寄せられたO JUN・東京藝術大学教授と杉山博孝・同社社長の講評を紹介する。

  JUN氏 今年も全国からたくさんの応募があった。コンクールということで入選作品を選ぶわけだが、惜しくも選外になった作品とどれほどの差があるのかといえば、実はないのだ。ではどのように選び取っているのかといえば、私は一瞬にして目を撃つ作品と繰り返し見ていてゆっくり見えてくる作品だ。作品はどれも伯仲している。

 昨年は数点だが、強く印象に残る作品があった。いずれも“さみしい絵”“孤独な絵”だった。色彩豊かで描き込んでいる絵の中にあって、しんとした空間が目を惹いた。

 今年はそういう絵が見当たらなかった。これは望ましいことなのかそれとも残念なことなのか。

 応募の段階で学校や教室と私たちの選考で彼らの作品は数度のフィルターを通過してきている。

 私たちは、作品を見る自らの目をいつも見返していようと思う。そういう中で一つの学校から応募された作品が印象に残った。どの作品も描く人の“私は、これを、こう描きたい!”という思いに溢れ、それに見合う画材と技術が効果的に使われている。個々の資質との向かい方や場を作る努力をされている先生やスタッフを想像する。教室の空気がよほど気持ちよいのではないか。

 杉山氏 昨年より、障がい者芸術に造詣の深いO JUN氏、青柳路子氏に審査に加わっていただき、西田氏、髙橋氏と共に新たな体制で選定をしております。審査の視点が変わったことと作品全体のレベルアップにより、昨年の優秀賞作品展の会場では、個性豊かな作品が増えたとの評価を数多くいただきました。

 第14 回となる今回は、全国から1,725 点もの応募をいただきました。その中から50 作品を選ぶことは非常に困難で毎回頭を悩ますのですが、今回は最後の1作品がどうしても絞り切れず51作品を優秀賞として選定致しました。

 また、当社グループの社員も投票に加わっているのですが、毎年応募される特定の方の作品を楽しみにしていたり、離れた職場から投票に駆けつけたりと、社員の間でもすっかり定着した感があります。

 これからも本コンクールは、応募者の皆様、審査員の方々、作品展をご覧になる各会場のお客様と三菱地所グループの役員・社員が力を合わせて作り上げて、その価値を高めていくコンクールでありたいと願っております。

カテゴリ: 2015年度

東急リバブル人事部ダイバーシティ推進課長・野中絵理子氏に聞く

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野中氏

 「そもそもダイバーシティ推進P.T.を2013年4月に立ち上げたのは、中島(美博氏、現同社会長)が社長時代に『変わり続けることが成長への唯一の道』であることを徹底的に社内浸透させ、女性活躍が経営戦略の一つであることを宣言したからです。P.T.はダイバーシティ推進課となり、この2年半の短期間でできることは全てやりました」-東急リバブル人事部ダイバーシティ推進課長・野中絵理子氏の「できることは全てやった」この言葉に同社の「女性活躍」の取り組みが集約されている。

 その成果は、仕事と子育ての両立支援、キャリア支援、職域拡大など様々な面で数値が伸び、劇的に変化している。

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 同社の取り組みが社会的にも評価されたことは、先に厚生労働省の平成27年度「均等・両立推進企業表彰」の均等推進企業部門で不動産流通企業としては初めて「東京労働局長優良賞」を受賞したことで証明された。

 同賞は、地域(東京都)において女性の能力発揮を促進するために、他の模範ともいうべき取組を推進している企業を表彰するものだ。

 同社はこの表彰より前の2014年4月に厚生労働省の「子育てサポート企業」としての認定マーク「くるみん」を取得している。制度そのものが異なるので単純な比較はできないが、格から言えば「均等・両立」のほうが高く、応募のハードルも高い。

 受賞企業は、表彰制度が始まった平成19年の15社から27年度は30社(応募は54社)と倍増はしているが、これは各企業の認識が高まったからとみられている。東京都は応募が8社で、受賞したのは同社と協和発酵キリンの2社のみだ。19年度からトータルしても東京都は26社しか選ばれていない。

 受賞理由は、女性活躍を会社の長期戦略の一つとして位置づけ、2013年4月に業界初の専門部署(ダイバーシティ推進P.T.)を設置し、計画的できめ細かな取組みにより成果を上げていることだ。

 具体的には、育児休暇制度の期間延長、産休育休前復職前後の面談フロー、育休中社員の情報交換会、休日事業所内保育(たまプラーザのリバブルキッズルーム)、休日保育費用支援手当、ベビーシッター育児支援、時短制度の不使用期間の繰り越し、産休復帰後の営業職から一般職への職掌転換などにより採用拡大が進んだことが評価された。

 さらに、キャリア支援として女性社員のメンター制、部長メンター制、コース転換した女性社員によるパネルディスカッションなどを積極的に推進してきたこと、また、職域拡大の取り組みとして公募制・ポストチャレンジ・コース転換制度導入(2012年)、東急ハンズ、東急スポーツオアシスとの異業種交流会などによるネットワークづくりの支援も行ってきたことなどが受賞の理由とされている。

 これらの取り組みの成果が劇的に上がっていることも、具体的な数値によって裏付けられている。

 例えば女性総合職採用の拡大。2014年4月は15.9%だったのが、2015年4月は23.6%と10ポイント近く上昇した。

 育児休暇取得・復帰者は2012年が57名だったのが、2014年には107名へとほぼ倍増。売買仲介営業職に占める女性割合は2012年が2.2%だったのが2014年には3.3%へ伸び、男女の退職率格差は2012年の2.6%から2014年は1.3%へと縮まった。チャレンジ・コース転換制度導入も効果をあげており、2013年の女性応募者は3名だったのが、2014年には17名へと5倍以上に増加した。

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 ダイバーシティや「女性活躍」の取り組みは企業トップの役割が大きいということはよく知られていることだが、同社もその例外ではないことが野中氏の言葉でも裏付けられた。

 〝やる気〟が中途半端でないことの例を一つ紹介する。

 「全管理職約500人を対象にダイバーシティマネジメントセミナーを今年の2月から3月にかけて実施しました。セミナーに参加した管理職からは『女性社員も男性と同様に仕事で魂が震えるような成功体験をさせることが上司の仕事』だという講師の言葉に『自分の固定観念に気付いた』、『遠慮や配慮から女性社員には一定の距離を置いていたが、優しさの勘違いだった』など、女性活躍に関して意識が変わったという答えが80.2%、『マネジメントの参考になった』というのが92%にも上りました」と、野中氏は話した。

 今年度は、全女性社員約560名を対象にしたポジティブアクションセミナーを開催しているという。

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 「女性活躍」は、男性の働き方、意識を変えないと成功しないと記者は考えているのだが、同社はまさにそれを実践しようとしている。

 流通業界の営業マンは夜遅くまで働くというのが通説だ。夜の10時、11時などは序の口、終電まで働くという営業マンをこれまでたくさん取材してきた。夜遅くまで働くのが優秀な営業マンという評価が業界全体に蔓延しているという印象を強く受けてきた。

 現在、同社は会社をあげて長時間労働削減の対策中で、営業マンを含めた全社での20時30分のパソコンシャットダウンを実施しているが、更にスタッフ部門では12月から一時間前倒しでの19:30分となる。

 これだけではない。テレワーク(在宅勤務)のトライアルもすでに終え、制度導入するかどうかの経営層への提案を11月に行うという。さらに「時差出勤、フレキシブルも制度化できるように進めており、来年度以降に運用開始したい」と野中氏はいう。

 「目的は生産性をあげること。会社全体での『働き方改革』によって男性も女性も一人ひとりが自己の成長が図れる会社にしようということです」-野中氏はきっぱりと語った。

 同社が不動産流通業を劇的に変えるかもしれない。

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 「わたしが入社したのは昭和61年。宅建は翌年取得しましたが、仕事は営業所の庶務業務でお客さまへのお茶出しや給料計算など。3年半やりました。

 その後、賃貸営業や管理のセクションを経て、現職に就くまでは約50人の賃貸部門ブロック長を務めていました。家族は、認知症の84歳の母と夫の3人ですが、仕事を終え真っ先に考えるのは『今日の夕ご飯何にしようかしら』です。それでも子どもはいないので、育児両立社員に比べれば楽ですよ。」

 厚労省のデータによると、6歳未満の子を持つ夫婦と子どもの世帯の妻と夫の生活時間のうち、家事関連と仕事などの時間の長さは、共働き世帯の妻の家事関連時間は5時間37分(うち育児時間2時間8分)、仕事などの時間は4時間19分で、夫の家事関連時間は59分(うち育児時間30分)、仕事などの時間は8時間43分となっている。

 このデータに照らし合わせると、野中氏は子どもがいないが、1日の半分近くを仕事と家事労働に費やす。これに通勤時間などの移動、外出する時の身支度などを差し引くと睡眠時間と余暇に当てられる自分の時間はどれくらいあるのか。

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カテゴリ: 2015年度

 野村不動産ホールディングス(野村不HD)と三越伊勢丹ホールディングス(三越伊勢丹HDS)は10月27日、両社相互のブランド価値向上を目的とする包括的業務提携に向けた検討を開始することについて合意したと発表した。

 取り組みの一環として、野村不動産HD 子会社の野村不動産と三越伊勢丹HDS 子会社のエムアイカードは、「野村不動産グループカスタマークラブ会員」向けの提携クレジットカードを発行することで基本合意した。カード発行は2016年秋を予定している。

 今後協議する主な内容は、①両グループの顧客の相互送客②三越伊勢丹グループが推進するMI ポイントプログラムの共有などCRM 強化についての検討③両グループ各社の経営資源を活用した各種サービスの開発・提供-など。

 両社グループは昨年2014年4月、三越伊勢丹不動産に野村不動産が資本参加し、名古屋地区のマンション分譲共同事業を開始した。

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 野村不動産グループは今年7月、分譲マンション「プラウド」のオーナーなどグループと過去に取引したことがあるお客さま約30万件を対象とした「野村不動産グループカスタマークラブ」を発足。

 主なサービスは、仲介取引、リフォームなど野村不動産グループの限定特典、インテリア、旅行、ホテルなど提携企業による限定特典、会員限定イベントへの参加応募など。9月末時点の会員数は約6.7万人。

 提携カードの発行と併せ、三越伊勢丹グループが推進するMI ポイントプログラムに野村不動産グループが参加することによりMI ポイント経済圏を住の分野に拡充し、衣・食・住・遊とお客さまのライフスタイル全般にわたるプレミアムなサービス実現を目指す。

カテゴリ: 2015年度

 積水ハウスは10月26日、同社の生態系に配慮した庭づくり・まちづくり提案「5本の樹」計画が「第3回プラチナ大賞」(主催:プラチナ構想ネットワーク、発起人代表:小宮山宏氏)の最上位である大賞・経済産業大臣賞を受賞したと発表した。

 受賞理由は、「5本の樹」計画は、『プラチナ社会』実現に向けた取り組みをビジネスを通じて実践していることが評価できる。このように企業には社会課題を解決する潜在力があるが、まだまだその潜在能力は十分に活かされていない。『5本の樹』計画は、企業による社会課題解決の今後の可能性を示すもの」とされた。

 「5本の樹」計画は2001年度から実施しており、、地域の生き物が利用しやすい「在来種」の植物を顧客の庭や分譲地などに植えることで、生き物と触れあって命の重さを肌で感じたり、鳴く虫の声や鳥のさえずり、四季折々の花の移ろいなどで季節を感じたり、生き物や植物によって豊かさを実感できる住まいやまちの創造を目指す取り組み。2014年度の累計植栽本数が1,100万本を超えた。

 「プラチナ大賞」は、「課題先進国」である我が国が課題解決して目指すべき「プラチナ社会」の実現に向け、イノベーションによる新産業の創出やアイディア溢れる方策などにより社会や地域の課題を解決している自治体や企業などの取り組みを表彰するもの。

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 東急リバブルは10月23日、女性営業職の活躍推進の一環として、産前産後のモチベーション維持と営業継続を支援するための新制度「営業職キャリアパスプログラム」を導入したと発表した。

 妊娠・出産・育児を伴う営業職のための制度で、産休開始予定日が属する期については「営業職」、「事務職」から処遇の選択が可能になり、育児休業から復帰後は、営業目標の軽減が受けられる期間を従来の1年間から子が小学校3年生末になるまで延長した。

 同社は近年、女性営業職が増加傾向にあり、2015年10月時点で、全営業職に占める女性営業職の割合は約14%となり、今年4月に新卒採用した総合職に占める女性の割合は23.6%に達した。

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「綱町三井倶楽部」

 三井ホームグループの三井デザインテックが10月21日、「綱町三井倶楽部」でプレスセミナーを開き、同社が推進するクロスオーバーデザイン」の説明と懇親会を行った。関係者ら約100人が集まった。

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 セミナーでは、同社のデザインラボラトリー所長・見月伸一氏や世代・トレンド評論家・牛窪恵氏ら数人が登壇して「クロスオーバーデザイン」について語り合った。

 「クロスオーバーデザイン」とは、ホテル、住宅、オフィス、商業施設など異なる「モノ」としての空間性質を掛け合わせ、「モノ」の先にある「コト」をデザインすることで、新しい生活体験を提案することと位置付けられている。

 女性の価値観を研究しているという牛窪氏は、「ライフステージが多様化、複雑化しており、エリア格差も広がっている。駅の北と南ではそれこそ文化が異なる。これらをクロスオーバーして観ることが求められている。また、SNSの発達により情報も膨大になっており、その情報をどう空間に落し込んでいくのか、とにかく現場に足を運び、五感で知ることが大事」などと話した。

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懇親会場(天井高は約5m)

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 同社が手がけるマンションや一戸建てのモデルルームデザインは数えきれないほど見学している。デベロッパーはパンフレットなどにその旨を必ず記載することからも、同社のデザイン力が優れていることは身をもって体験している。

 同社ソリューション推進部のチーフデザイナー・山野奈緒氏によると、約30人のデザイナーのうち女性は8割を占めるそうで、同じチーフデザイナーの山口昭彦氏はもっぱら「推進役、調整役」だそうだ。

 「女性活躍」の視点からすれば、この分野は圧倒的に女性が強い。男性諸氏も頑張っていただきたい。

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ロダンの彫塑(このような作品がたくさん展示されていた)

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暖炉(今は使用されていないが、この部屋には3カ所にあった。周囲は大理石。床にも細工がされていた)

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トイレのカウンター(大理石だと思うが、見事なピンク色をしていた)

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 当日は、RBA野球の記事を書くのを優先させたためセミナーには大幅に遅れたのだが記者の目的は他にあった。会場となった三井グループの迎賓館である「綱町三井倶楽部」の建物をとにかく観ることだった。

 建物の敷地面積は約一万坪。完成は大正2年。設計したのは「鹿鳴館」「ニコライ堂」「三菱一~三号館」「大谷美術館(旧古河庭園)」「諸戸清六邸」など、明治から大正にかけて数々の作品を手掛けた英国人建築家のジョサイア・コンドルだ。現存する建物は数えるくらいしかない。「綱町三井倶楽部」はその中の一つだ。

 これまで、外からは何度も眺めたが、建物の中に入ったことはない。三井不動産も記者会見などを行ったことはないはずだ。

 なので、こんな機会は二度と訪れそうもないので、了解を得て写真を撮りまくった。

 懇親会では白ワインを結構飲んだが、料理はサザエのフレンチを2個(サザエは酒と醤油を少し垂らしてそのまま焼くか蒸し焼きにするのが一番おいしい)とイカのオードブルなど2つを食べただけだ。食べる暇も誰かと話す機会などなかった。

 とにかく写真をご覧いただきたい。三井財閥の重鎮がここで客をもてなし歴史をつくってきたのだと思うと言葉が出ない。

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会場の正面はアール状になっているが、ガラスもアール状になっていた

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天井

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庭園に面したテラス

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 左から石井氏、オータパブリケーションズ専務・村上実氏、三井デザインテックソリューション推進部長・馬渡伸之氏、馬渡氏(村上氏と意気投合し撮った写真。女性の方は「名前だけならOK」ということなので肩書はなし)

 村上氏は、自らのホームページで「一般読者向けの『月刊ザ・ホテル』編集長時代は年間150日国内外のホテル巡りという体力勝負の時代も経験。…現在毎日必ず1回はホテルで食事をすることをラ イフスタイルにしています」とある。記者もホテルは究極のマンションだから、名だたるホテルは見てきているが村上氏は桁違いだ。

 今はガウディの「サグラダ・ファミリア」に何やら提案することを考えているそうだ。余計なお世話だが、毎日、ホテルで食事したら、ガウディどころかガチョウのフォアグラにならないか。お金はどうして工面するのだろう。

「麻布霞町」を超えるか 「パークマンション三田綱町ザ フォレスト」(2014/7/4)
 

カテゴリ: 2015年度

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「スマートウェルネス体感パビリオン」完成予想図

 ナイスグループは10月31日(土)、横浜市および慶應義塾大学と共同で、産官学の連携による健康と環境に優しい家づくりの体験ができる日本初の施設「スマートウェルネス体感パビリオン」を同社の鶴見本社前にオープンする。

 パビリオンは「見て・触れて・感じて・知る」をコンセプトに、健康寿命の延伸に寄与して環境にも貢献する「スマートウェルネス住宅 」の仕組みについて、「温熱」「空気」「睡眠」「安全・安心」「省エネ・エコ」の5つの要素を中心に実体験を通じて楽しく学べる施設。

 慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治研究室による協力の下で、国が進めるスマートウェルネス住宅の普及啓発と連動した内容となっており、住宅の断熱性能の違いが健康に与える影響、住宅に用いる木材の使用率の違いによる心理的・生理的な影響に関する様々な実証実験を伊香賀研究室と共同で行い、スマートウェルネス住宅の推進に向けたエビデンスの集積などに努めていく。

 オープンに先立つ10月27日(火)13時10分、林文子横浜市長、平田 恒一郎ナイスグループ代表、伊香賀俊治慶應義塾大学教授らが参加してオープン記念セレモニーが行われる。

カテゴリ: 2015年度
 

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