RBA OFFICIAL
 

外観.jpg
「SKY TIARA (スカイティアラ)Residence in Forest」 

 住友不動産は7月3日、建設を進めていた板橋区小豆沢の大規模マンション「SKY TIARA (スカイティアラ)Residence in Forest」(全621戸)が竣工したのに伴い、報道陣向けに公開した。一般への棟内モデルルームの公開は7月11日から。ランドプランが素晴らしいマンションだ。

 物件は、都営三田線志村坂上駅から徒歩8~10分、同本蓮沼駅から徒歩9~11分、板橋区小豆沢一丁目に位置する19階建てウエスト棟456戸と13階建てイースト棟165戸の合計621戸。専有面積は57.20~88.40㎡。価格はウエスト棟が南向き74㎡で4,900万円台~5,700万円台、西向き72㎡で4,600万円台~5,000万円台、イースト棟が南向き70㎡で4,800万円台~5,800万円台。坪単価230万円。施工は大林組。

◇       ◆     ◇

 同社は、販売開始前に記者発表会を行っており、そのとき書いた記事を参照していただきたい。

 昨年3月にモデルルームをオープンして以来、問合せは5,000件を、来場者は2,000件をそれぞれ突破。これまでに全住戸の4割弱220~230戸が販売済み。竣工を前後して来場、成約者も当初の倍のペースに増えており、問合せ・来場者の居住地も地元中心からかなり広域に広がっているのが特徴のようだ。

 1年少しでこれくらい売れているのは売れ行きとしてはまずまずではないかと思う。当初は価格がやや高いという印象をユーザーの方も持たれたかもしれないが、今となってはかなり割安感もでてきた。広域から集客できているのも、ユーザー自身が価格の上昇を肌身に感じているからだろう。販売ペースはこれから上がっていくのではないか。

 完成したマンションについては、やはり総合設計制度の許可を受けている物件だけに、ランドスケープデザインが素晴らしい。総敷地面積約16,000㎡のうち約4,800㎡が公開空地として整備されており、シラカシ、アラカシ、ケヤキ、スダジイ、サカキなどの中高木が約1,000本植えられている。

 参考ながら、東京都は平成22年に総合設計制度の改正を大幅に行っており、緑や住宅の質、防災面での取り組みを重視するように改めた。それ以降、業界側からは厳しくなったという声が聞かれるが、それは認可件数の数字にも表れている。

 東京都全体で平成20年は37件だったものが、21年は13件、22年は14件で、改正後の23年は5件と3分の1程度に減少。24年も5件しかない。25年以降の数字はまとまっていないようだが、住友不動産のこの物件は25年に認可された案件の一つだ。

 物件全体ではレベルの高いマンションだと思う。ランドスケープデザインだけでなく、二重床・二重天井、グローエの水栓、ミストサウナ、S-マルチコア、フレキシブルプランの採用など水準以上だ。ガラス付きバルコニータイプの住戸も15戸ある。

公開空地.jpg
公開空地

エントランス.jpg
エントランス

「ティアラ」にふさわしい外観デザイン 住友不動産「スカイティアラ」(2014/2/27)

カテゴリ: 2015年度

des_i01.jpg
「アールブラン東京サウス仲六郷」完成予想図

 モリモトが7月下旬から8月に分譲する予定の「アールブラン東京サウス仲六郷」を見学した。価格を抑えるためにこれまでは標準装備していた設備をオプションに変更しているが、坪単価261万円はいかにも安い。人気を呼びそうだ。

 物件は、京浜急行本線雑色駅から徒歩6分、大田区仲六郷3丁目に位置する8階建て全57戸。専有面積は55.04~86.05㎡、予定価格は2LDKが4,200万円台~、3LDKが4,600万円台~、坪単価は261万円の予定。竣工予定は平成28年3月中旬。施工はイチケン。設計・監理はIAO竹田設計。デザイン監修は南條設計室、カン・デザイニングオフィス(鈴木ふじゑ氏)。

 現地は東京電力の社宅跡地。用途地域は準工業地域で、敷地東側に変電所があり、その先に京急の線路が走っているが、その他の嫌悪施設はほとんどない。敷地北側にはスーパーが隣接。

 京急線は連続立体交差事業が行われており、雑色駅舎は改装中で駅前広場などが整備される。

 建物は、南向きと東向きのL字形で、北側からのビューが引き立つようにマリオンと縦格子の手すりなどで陰影のあるフォルムとしており、ライムストーン、2層のガラスウォールなどを配している。駐車場が100%ついており、すべて無料。賃貸も可能。

 モデルルームのデザインは鈴木ふじゑ氏が担当。カラーリングはベージュを基調に、オプションだが塗り壁、御影石のキッチン天板などを採用している。

des_i04.jpg
エントランス

◇       ◆     ◇

 最近の23区内のマンションは軒並み坪単価300万円を突破してきているが、記者は立地条件などからそこまではしないと読んだ。しかし、建築費も上昇してきていることから270~280万円くらいtが妥当だろうと考えた一方で、モリモトの企業姿勢からしてあるいはもっと安くなるかもしれないと期待もし、担当者には「250万円くらいでできたらいいよね」と声を掛けるつもりだった。

 結果は261万円。設備仕様は確かに落としているが、これは間違いなく安い。デザイン監修は南條洋雄氏だし、専有部のデザインは鈴木ふじゑ氏だ。(女性と一緒。後姿が美しいマンションが美しい)

 近くのグリコの工場跡地約2.3haは野村不動産がマンションを分譲する。京急蒲田駅前が坪単価320万円だったから、300万円はしないとは思うが、モリモトのマンションよりはるかに高くなるのは間違いない。

 ついでながら、話題をひとつ。今回のモリモトのマンションの近くには、同社が13年前に分譲して人気になった「クレッセント東京サウス」(113戸)がある。画家・俳優として活躍していた片岡鶴太郎氏とコラボしたのが話題になったマンションだ。当時は需要を喚起するためにタレントを起用することが流行っていた。

 片岡氏がコーディネートしたモデルルームも提案されたが、記者はモリモトの標準プランのほうがはるかに優れていると思った。 

 モリモトはその後、川崎・八丁畷でも古田敦也ご夫妻を起用したが、マイナーな立地であるにもかかわらず、千葉や埼玉からも反響を呼んだ。これも早期完売した。

 いまのモリモトはタレントを起用しなければ集客できないということは全然ない。逆にモリモトファンが積み重なっていく一方だろう。マンションデベロッパーは見習うべきだ。

des_i07.jpg
モデルルーム

カテゴリ: 2015年度

 

 都心も郊外もすさまじい売れ行き-6月29、30日の両日、三菱地所レジデンス、東急不動産、東京建物、フージャースコーポレーションの4社はそれぞれマンションの即日完売のリリースを発信した。都心も郊外も極めて好調な売れ行きを見せている市況がより鮮明になってきた。

 三菱地所レジデンスが即日完売したと伝えたのは「ザ・レジデンス津田沼奏の杜」(全869戸)の最終分譲12戸で、競争倍率は最高8倍、平均3.5倍だった。津田沼駅から徒歩7分の全869(事業協力者住戸187戸含む)で、価格は3,718万~4,488万円(専有面積約60~70㎡)。事業主は同社のほか野村不動産、三井不動産レジデンシャル。

 今回の即完によって、津田沼駅南側で進められている土地区画整理事業地「奏の杜」地区では、2011年12月に分譲開始された第一弾の「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(全721戸)をはじめ「ザ・パークハウス津田沼奏の杜テラス」(全62戸)、「パークホームズ津田沼奏の杜」(全48戸)、そして今回の物件と合わせ1,700戸が3年半の間に完売したことになる。年間に500戸近いペースだ。

 区画整理事業によって街並みが整えられ、都心へもアクセスがいい割に坪単価が200万円前後に抑えられているのが人気を呼んだ。

 同社の杉山博孝社長は7月1日、平成27年の路線価が発表されたことを受けて、「住宅事業においては、好調な株式市場、景気の回復等を背景に、分譲マンションの取得需要は引き続き旺盛で堅調に推移している。『本当に良いものにはお金を払う』顧客が増えてきているとの実感がある」とコメントしている。

◇     ◆   ◇

 東急不動産が即完したと発表したのは「ブランズタワーみなとみらい」(全228戸)の第1期150戸で、最高19倍、平均2.4倍だった。専有面積は43~120㎡、価格は4,570万~2億2,870万円(最多価格帯6,500万円台)、坪単価440万円。

 この物件については人気になるのは予想されていたことだが、坪単価が400万円をはるかに越えていることには驚かされた。億ションなどの単価が高い住戸が全体の単価を引き上げている要因だろうと思われるが、昨年当たりは坪380万円くらいではないかと業界内では噂されていただけに、すごい上方修正だ。

◇     ◆   ◇

 東京建物の即完マンションは「Brillia日本橋三越前」の全44戸。専有面積は51~72㎡、価格は5,400万~1億90万円(最多価格帯8,800万円台)。最高倍率は13倍。登録者は50歳代~60歳代が約47%で、海外からも5%あった。

 この物件も人気にはなるだろうと予想していた。すぐ側で、野村不動産が分譲した「プラウド日本橋三越前」(88戸)が驚異的な人気を集めていたからだ。年齢の高い方が多数申し込んだというのは、やはり「三越」に歩いていけるという利便性だろう。女性の目線で商品開発する「Bloomoi(ブルーモア)」の企画もヒットしたのだろう。

◇     ◆   ◇

 フージャースコーポレーションが即完したのは「デュオヒルズつくばエンブレム」(全352戸)の第1期・第1期2次の110戸。

 つくば駅から徒歩4分で、駅までペディストリアンデッキで結ばれている一等地の立地で、20階建て免震マンション。デザイン監修は光井純氏。リリースには価格が公表されていないが、坪単価は170万円台の半ばにとどまっているはずだ。記者は極めて割安感があると見ている。つくば市では大量の官舎が廃止されることになっており、その受け皿としても注目されているはずだ。

予約殺到 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(2011/10/6)

プラン・設備がいい 坪400万円は納得 東急不動産「みなとみらい」(2015/5/13)

“プラウド”に挑戦状 ほぼ同じ単価で「Brillia日本橋三越前」(2015/4/25)

驚!問い合わせ4500件突破 野村不動産「プラウド日本橋三越前」(2015/2/27)

フージャースコーポつくばセンター地区最後の一等地で「エンブレム」(2015/5/1)

カテゴリ: 2015年度

 IMG_0911.jpg
津田氏(左)と佐藤氏

 コスモスイニシアは6月30日、「‘柔らかさ’のある住まい」をテーマにした新ブランド「INITIA CLOUD(イニシアクラウド)」を立ち上げ、近く供給するマンション「イニシアクラウド二子玉川」、リノベーションマンション「パレ二子玉川」、一戸建て「グランフォーラム梶が谷」を皮切りに分譲していくと発表した。

 「INITIA CLOUD」は、Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出された世界的なデザイナー佐藤オオキ氏が代表を務める「nendo」が監修し、マンション、リノベ、一戸建てなどのカテゴリーの枠を超えて、家族構成やライフサイクルの変化に対応し、あわせて心地よい空間を提案することで、「‘柔らかさ’のある住まい」を実現する。

 基本は、開放的な大きなスペースとスライドウォールを組み合わせ。スライドウォールを開閉することでさまざまな間取りやレイアウトが可能になる。「キッチンなのに廊下にもなる」「廊下なのに収納にもなる」など、従来では考えられなかった柔軟な提案も行っていく。

 発表会に臨んだ同社執行役員レジデンシャル本部副本部長・津田英信氏は、「これまで業界スタンダードになるようなものづくりを行ってきたが、間取りの研究開発余地はまだまだあると考えてきた。しかし、従来の建築関係、学者などとのコラボには発想に限界もある。佐藤さんの『デザインは人を幸せにするもの』の言葉にひかれ、2013年に『建築分野を超えた仕事がしたい』と依頼した」とコラボの経緯を語った。

 佐藤氏は、「住まいとは何か、イニシアって何かなど、大きなフレームで考えたとき、家電などと比べて住宅はハードもソフトも“固い”し、進化していないんじゃないかと考えた。そこで浮かんだのが“柔らかさ”。大事なのは“SCENE(シーン)”“TIME(タイム)”“TOUCH(タッチ)”。これをテーマにした」と話した。

20150630_IC_scene.jpg
概念図(SCENE)

20150630_IC_time.jpg
概念図(TIME)

20150630_IC_touch.jpg
概念図(TOUCH)

◇       ◆     ◇

 なかなか面白い発想だ。詳細は別掲の記事を読んでいただきたいが、同社は昨年、創業40周年記念のプロジェクト「イニシア武蔵新城ハウス」を分譲した。これまで取り組んできた同社のものづくりの集大成の物件といえるもので、素晴らしいものだった。

 今回の新ブランドはその延長線上にあるものと理解した。しかし、津田氏が目標とした「年間供給戸数の10%程度」という目標については注文を付けざるを得ない。

 佐藤が話したように、今の住宅は固くて進化していないというのであれば、同社が先頭に立って変えていくという気構えがほしい。それが新ブランドのコンセプトだ。10%というのは情けない。

 記者は、今後供給するすべての物件に“SCENE(シーン)”“TIME(タイム)”“TOUCH(タッチ)”を採用するのは困難なのは理解できる。コストなど様々な制約があるのも分かる。

 しかし、同社の年間のマンション供給量は1,000戸くらいか。そのうち新ブランドが10%とすれば100戸だ。供給戸数を競う時代ではないが、これはいかにも少ない。ユーザーに浸透しない。これまで分譲してきた物件でも新ブランドのコンセプトに近いものを同社は供給してきている。

 「INITIA CLOUD」は単にマンション、戸建てブランドの一つにとどまらず、同社のマンション事業全体、企業姿勢にもつながるものだ。エッセンスだけでもいい。新ブランドが業界をリードし、やがてはスタンダードにする姿勢をアピールしてほしい。

20150630_IC_purse.jpg
「イニシアクラウド二子玉川」完成予想図

創業40周年記念の「イニシア武蔵新城ハウス」 30年前の「シカク」蘇る(2014/10/9)

 

カテゴリ: 2015年度

 外観イメージ.jpg
「ルジェンテときわ台」

 東急リバブルは6月27日(土)、同社の自社分譲マンションブランド「L’GENTE」シリーズの「ルジェンテときわ台」(総戸数29戸)の建物内モデルルームをオープンする。

 物件は、東武東上線ときわ台駅から徒歩6分、板橋区南常盤台2丁目に位置する全29戸。専有面積は32.57~62.27㎡、予定価格は3,000万円台~5,200万円台、坪単価は270万円前後。施工はトヨダ工業。販売開始は7月下旬の予定。

 全29戸のうち21戸が角住戸で、内廊下方式、全居室スライドドアを採用。共用部では「トリプルセキュリティ」や、ダイエーのネットスーパーと提携し、インターネットから注文可能な食配サービス「食配ラボ」を導入する。

カテゴリ: 2015年度

IMG_0801.jpg
「オーベルグランディオ横浜鶴見」

 大成有楽不動産が先に行った「オーベルグランディオ横浜鶴見」の入居済みの人を対象としたコミュニティイベントを見学した。デベロッパーは最近、こうしたコミュニティ支援のイベントを積極的に行っているが、同社は地域の企業と連携した多彩なイベントを行うのが特徴で、この日は、横浜DeNAベイスターズのマスコットダンスやボーネルンドの「キドキドつるみ」が行われた。

 このマンションの商品企画やコミュニティ支援の取り組みについては、別掲の記事を参照していただきたいが、小さなお子さん連れのお母さん方がたくさん集まっているのを見て、改めて居住者同士や地域とのつながりが大きな役割を果たしていることを実感した。

 今回のコミュニティ活動は、全3棟553戸の「オーベルグランディオ横浜鶴見」の3棟別々の管理組合が「共同コミュニティ委員会」を設置し、同社のコミュニティサポート事務局とフォーシーカンパニーの「マチTOMO事務局」がイベントの企画・開催、サークル立ち上げ支援を行うもの。横浜DeNAベイスターズ、キリンビール、横浜国大、京急電鉄、森永製菓、東京ガスなどの企業と連携したプログラムも実施している。2017年3月まで支援していく。今回は入居が始まっている2棟の居住者が対象。

IMG_0783.jpg
横浜DeNAベイスターズのキャラクター   

 ベイスターズのイベント参加者の一人で、昨年12月に入居した3人家族の30歳代のお母さんは、「妊娠したとき、マンション購入を検討しました。それまでは戸塚の賃貸マンションに住んでいたのですが、5階建ての4階部分でエレベータはありませんでした。このマンションの決め手は駅に近いこと。コミュニティ支援のプログラムがなければ、自分から積極的に交流することはなかったはず。とてもありがたいです」と話した。

 また、「キドキドつるみ」に参加していた11カ月と3歳のお子さん連れの30歳代のお母さんは、「ママ友ができてとても楽しい。今日も、この会に参加する前にコストコにみんなと行ってきました」と交流を楽しんでいた。

IMG_0793.jpg
「ママ友ができてとても楽しい」と語るお母さん

 もう一人の20歳代のお母さんからは、「RBA野球の記事を書いている方でしょ。パパの会社も参加しています」と呼びかけられた(これには驚いた。このパパのことはよく知っているが書かない。仕事も野球も一生懸命の方だ)。

 マンションは「アリーナテラス」(180戸)と「コンフォートテラス」(193戸)が分譲済みで、現在分譲中の最終街区「ブリーズテラス」(180戸)は100戸供給してほぼ完売している。

IMG_0775.jpg
敷地内には樹齢80年はありそうな既存樹のケヤキの大木が植わっていた(コンフォートテラス)

大成有楽不などプロ野球観戦イベント コミュニティがテーマの「横浜鶴見」(2014/9/10)

建物の高さ規制は居住性、景観美の視点から見直しを(2013/12/7)

カテゴリ: 2015年度

01_タワーズイースト.jpg
「パークシティ武蔵小杉 タワーズイースト」完成予想図

 三井不動産レジデンシャル(事業比率50%)とJX日鉱日石不動産(同)は6月24日、記者発表会を行い、川崎市中原区の住宅・商業・文化一体開発のプロジェクト「パークシティ武蔵小杉ザガーデン」(全2棟、約1,200戸)のうちの1棟「パークシティ武蔵小杉 タワーズイースト」(全592戸)」の第1期409戸の販売を6月27日から開始すると発表した。駅から徒歩4分で、坪単価は330万円。人気必至のマンションだ。

 物件は、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン武蔵小杉駅から徒歩4分(JR横須賀線・湘南新宿ラインのホームまでは連絡通路利用でさらに徒歩6分)、東急東横線・目黒線武蔵小杉駅から徒歩5分、川崎市中原区小杉町2丁目に位置する53階建て全592戸。第1期(409戸)の専有面積は44.93~105.81㎡、価格は4,390万~15,800万円(最多価格帯7,200万円台)、坪単価330万円。設計・施工・監理は竹中工務店。竣工予定は平成29年12月下旬。

 昨年10月からの資料請求は約10,000件、5月からオープンしたモデルルーム来場者は約2,000組。来場者の約45%が中原区在住で、30歳代・40歳代で約55%。居住形態は持ち家が約45%。年収は1,000万円以上が約45%。約95%が実需。

 現地は、総面積が約92haの再開発エリアの一角で、これから開発が進められる駅北口の第一弾プロジェクト。敷地は旧日本石油の社宅・独身寮跡地。10数年前から両社が再開発計画を進めてきた。建物は免震で、敷地の約4割を緑化。敷地南面に約200mにも及ぶ商業施設と、2階には川崎市が所有する約3,000㎡、1,000人規模のコンベンション施設が併設される。

 商品企画では、複層防災プログラム、サステナブルの取り組みのほか、「KOSUGIからCOSUGIへ」というコンセプトのもと、コミュニケーションcommunication)、コラボレーション(collaboration)、コミュニティ(community)を通じ「ともにつながって」、「KOからCOへ」の新しい価値を見出していける取り組みを進めるのが特徴。

 発表会に臨んだ三井不動産レジデンシャル執行役員横浜支店長・徳川浩一氏は、「武蔵小杉は近年人気が高まっており、いつも〝住みたい街ランキング〟の上位にランクされている。われわれは、これまで駅南側の3棟のマンションや商業施設、駅前広場の整備などを行ってきており、街の発展に貢献してきた。開発地はJX日鉱日石の思い入れの強い土地であり、われわれの街を牽引してきたという想いも込めた」と話した。JX日鉱日石不動産取締役開発事業部長・伊藤裕樹氏は、「敷地の旧社宅には最盛期で300人の社員が住んでおり、大きな公園もあり、地域の人との交流もあった。コンセプトにはその思いも盛り込んだ」などと語った。

16_ゲストサロン.jpg 17_ビューバス.jpg
「ゲストサロン」(左)と「ビューバス」

◇       ◆     ◇

 坪単価は330万円。事前に聞いていた数字とほぼ同じだ。いまから10年くらい前に分譲された第一弾は220万円くらいだった。あれから100万円以上も上昇した。

 第1期409戸という数字も驚きだ。近年の一挙販売戸数の多さでは「勝どき」500戸、「Tomihisa Cross」482戸、「SKYZ」470戸に次ぐのではないか。

 「KOからCOへ」のコンセプトもいい。よく考えたものだ。わが国のローマ字は公式にはヘボン式を採用しているので「こ」は「KO」なのだろうが、別に「CO」と書いても間違いではないはずだ。今回のプロジェクトだけでなく「小杉」は「COSUGI」とアルファベット表記を統一したらどうか。

 モデルルームでは、三井デザインテックの小野京子氏がデザインした価格が1億5,800万円の特別仕様の住戸がいい。。天井高は2850ミリ、無垢のうづくり仕上げの建具ドア、初めて見るような御影石の床、たたき仕上げのドア把っ手などが印象的だった。

21_ライブラリーラウンジ.jpg
ライブラリーラウンジ

◇       ◆     ◇

 ひとつだけ理解できなかったのはコンセプトムービー。「KOからCOへ」を表現したものだが、ママ役の佐藤康恵さんは全然知らないし、小杉のマルシェやら多摩川でのイベントが映し出されても「小杉に川はあったのか」と首をかしげるだけだった。イメージに流れすぎたのではないか。

 その後のプロジェクトムービーは極めて明解。物件の特徴を余すところなく伝えきっていた。逆のほうがよかったのではないかと思った。

 同じ川崎市の注目物件、野村不動産「宮崎台」は最初から田園都市の歴史、思想を伝えた。広告には説得に重きを置いたものとイメージを重視したものとがあるが、さて今回の評価は…。

23_LDK(モデルルーム 80A-HG).jpg
モデルルーム

 もう一つ、パンフレットについて。これは重い。優に2キロはある。しかも凝っている。

 大きく分けて2つ。一つは杉板文様をプリントした紙袋で、図面集などが入っている。これはまあ普通だ。

 すごいのはもう一つのほう。スギ独特の香りがする本物の杉の木箱入りで、写真集やタウンガイド、コンセプトブックなどが収められている。「GREEN NEIGHBORHOOD LIFE」と名付けられたガイド誌とコンセプトブックのようなものは、直径が約25センチの半円形の形をしており、開くと横が30センチ強の楕円になる。全部で40ページ以上もある。

 これだけでも面白いが、縦約25センチ、横約5センチの折本がまたユニークだ。表と裏に手書きの文章を印刷したもので、絵が添えられており、すべて開くと3メートルくらいもある。

 これでとどまらない。中身は見ていないが、ジグゾーパズルのようなもの賀ビニール袋に入っている。小さな子どもにぴったりではないか。

 まだある。コースタを綴じたような四角い形のもので、謎解きのようにコンセプトを解き明かしていく内容になっている。

 高価なものでは、桐の箱に入った原価で数万円もするリゾートマンションのパンフレットをバブル期にもらったことがあるが、今回のような面白いパンフレットは見たことがない。将来、プレミアがつくかも知れないので持っている人は捨てないほうがいい。

 ちなみにパンフレットの重さの記録は、三井不動産レジデンシャルが伊藤忠都市開発と共同で分譲した「新浦安」の物件。確か4.2キロだったはずだ。

29_K(モデルルーム 105A-PA).jpg
モデルルーム

カテゴリ: 2015年度

image002.png
「ザ・パークハウスグラン南青山」完成予想図

 三菱地所レジデンスは6月16日、三菱倉庫、東京建物とともに分譲した都心のフラッグシップ「ザ・パークハウスグラン」の第3弾「ザ・パークハウスグラン南青山」が6月14日に申し込みを締め切った結果、全20戸が即日完売したと発表した。

 価格は1億5,000 万円~7 億7,000万円(最多価格帯1億5,000万円台・2億1,000万円台・2億4000万円台)、専有面積60.21~222.37㎡、坪単価は800万円弱。問い合わせ件数は約2,500件、登録件数は193件。競争倍率が10倍を超える住戸が6戸あり、最高価格の7.7億円も2倍の申し込みがあった。

 登録者の属性は①年齢:40 歳代(約25%)、50 歳代(約25%)が中心②居住地:港区(約35%)、渋谷区(約15%)を中心に幅広いエリア③家族数:最多は2 人家族(約30%)

◇       ◆     ◇

 分譲戸数が少ないので人気になるとは思っていたが、登録数が193件に上ったのは驚きだ。単純に計算しても平均倍率は9.65倍だ。同社もこれほど人気になるとは思っていなかったようで、驚いているとのことだった。

「ザ・パークハウスグラン」 第3弾「南青山」は坪800万円弱(2015/6/4)

 

 

 

カテゴリ: 2015年度

南面から見るセンタープロムナード.jpg
「プラウドシティ宮崎台」完成予想図

 野村不動産が今夏に分譲開始する「プラウドシティ宮崎台」を見学した。田園都市線「宮崎台」駅から徒歩6分という地にありながら、沿線では珍しい全429戸の大型プロジェクトで、田都の歴史を変えるマンションになるかもしれない。

 物件は、田園都市線宮崎台駅から徒歩6分、川崎市宮前区宮前平3丁目に位置するイーストコート204戸、ウエストコート225戸の合計429戸の規模。専有面積59.23~110.91㎡、価格は未定だが、坪単価は300万円を切る模様。施工は三井住友建設。竣工予定は平成28年8月下旬~11月下旬。

 現地は、ケヤキ並木、銀杏並木が美しい高台で、三菱重工の社宅跡地。2年前、メジャーセブンのうち1社のみが入札しなかっただけで、その他6社+ゼネコン1社が入札した、大手デベロッパー垂涎の的のマンション適地。

 イギリスの社会学者エベネザー・ハワードが提唱した「田園都市構想」に基づいて整備された多摩田園都市の美しい街並み似ふさわしい外構・外観としているのが特徴で、随所に水盤を設け、電車の窓から見えることもあって印象的なマリオン、コーナーサッシを採用している。設計が日建ハウジングシステム社という点も、プロジェクトに対する同社の本気度を感じる。

 住戸プランはファミリー向けが中心で、浄水器一体型グローエ水栓、エコナビ機能付き食器洗い乾燥機、LED照明付き浴室などが標準仕様。

 プロジェクトの責任者、同社シニアチーフ三上一人氏は「大規模マンションの用地が出にくい田都沿線において、当社初の100戸超の旗艦事業。恥ずかしい住まいは造れない。相当気合いを入れた」と話す。

CG05centerprom_0410.jpg

◇     ◆   ◇

 駅に降りてすぐ思い出したのはリーマン・ショック後の2009年に同社が分譲して即日完売した「プラウド宮崎台」だ。詳細は添付した記事を読んでいただきたいが、このマンションが人気になったことで同社の快進撃が再び始まった。

 そして、今回。田園都市線の駅近のマンションでは久々の大型だ。さらに大きいだけでは無く、周辺環境も申し分無い。これほど環境が整った大型はいつ以来かを考えた。

 真っ先に浮かんだのは、2001年竣工の東急不動産「イディオスあざみ野」(321戸)だ。高台立地でグレード感もあり、近年の最高物件だと思っている。

 それを超えるかどうかが最大の関心事だ。当時と事業環境も異なるのでなんともいえないが、田都のビンテージマンションになるのは間違いない。まさに沿線において比肩するものなしと言ったところだ。実際に商品企画においても同社の力の入れようがひしひしと伝わってくる。デザイン性に優れたエントランスや共用部を始め、専有部においても浄水器一体型グローエ水栓、エコナビ機能付き食器洗い乾燥機、LED照明付き浴室など、昨今の建築費上昇局面においても非常に水準が高いと言える。

 価格はどうか。現地を見た時、坪単価は間違いなく300万円を超えるとみたのだが、戸数が多く、超えてもそんなに大幅には超えないのではと予想した。三上氏が言ったように「300万円を切る」というのが味噌、急所だ。

 首都圏マンション単価はどんどん上昇している。準都心・郊外部でも立地条件のいいところは軒並み坪300万円を超えてきている。普通のサラリーマンの取得限界を超えている。

 同社は極力単価を抑え、早期完売を企図しているはずだ。競合するかどうかはともかく、同じ川崎・横浜のマンションでは東急不動産と近鉄不動産がそれぞれ分譲する「みなとみらい」、三井不動産レジデンシャルの「武蔵小杉」がユーザーの関心を呼んでいる。「みなとみらい」は坪400万円前後かそれ以上、「武蔵小杉」も320万円くらいになるはずだ。

 同社はそれより低めに設定して〝割安感〟をアピールしようという戦略だ。三上氏は「来場者は沿線居住者のほか、世田谷区が多い」と話したように、城西エリアからも需要を喚起できるかどうかがカギだろう。

 田都のマンションの歴史を変える可能性を秘めたマンションだ。

CG13_partysalon_0508.jpg

野村不動産幹部が〝即完〟を確信した「プラウド宮崎台」(2009/4/20)

 

カテゴリ: 2015年度

 BHT_俯瞰パース.jpg
「BLUE  HARBOR TOWER みなとみらい」完成予想図

 近鉄不動産と三井不動産レジデンシャルが6月9日、「みなとみらい地区」最後の住宅街区の一角で開発を進めている商業・ホテル・住の複合開発プロジェクトのマンション「BLUE  HARBOR TOWER みなとみらい」記者発表会を行い、6月20日からモデルルームをプレオープンすると発表した。

 物件は、横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅から徒歩8分、同みなとみらい駅から徒歩9分、JR横浜駅から徒歩16分、横浜市西区みなとみらい6丁目に位置する27階建て全355戸(販売戸数305戸)。価格は45.91~136.97㎡、価格は未定だが、坪単価は400万円前後になる模様。竣工予定は2017年2月中旬。設計は久米設計。施工は大成建設。

 現地は、みなとみらい地区唯一のオーシャンフロント住宅街区の一角で、大型スーパー「(仮称)オーケーみなとみらい店」と「(仮称)ホテルビスタプレミオ横浜みなとみらい」や就業施設、保育施設が併設される。

 建物は免震構造で、オーシャンフロント住戸比率が約59%。高層階はプレミアム仕様で、著名なデザイナーズモデルルームを提案。コミュニティ形成を図る「クラブサロン」、「そごう横浜」と提携したショッピングサポートも行う。

◇       ◆     ◇

 これから神奈川県では三井不動産レジデンシャル「パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズイースト」(592戸)と、野村不動産「プラウドシティ宮崎台」(429戸)のビッグプロジェクトが供給される。単価がそれぞれ異なり直接対決はないかもしれないが、東京都のユーザーにとっては悩ましい選択になるのではないか。

 この点について、三井不動産レジデンシャル執行役員横浜支店長・徳川浩一氏は「3物件とも〝住みたい街〟の上位にランクされており、注目されているが、地縁性や交通便などもあるので競合するというよりそれぞれで盛り上げていきたい」と語った。

 住戸プラン、設備仕様について。120㎡のプレミアムモデルルームには驚いた。「FENDI」などの高級ブランドの店舗を数多く手掛けるグエナエル・ニコラ氏を起用。2ミリ厚のタモの突板床、収納扉の裏側も含めた布クロス、和紙に金属箔を貼ったモダンな和室の天井、幾重にも折り重ねたような洋室の紙クロス、天然石のようなセラミックタイルなどをふんだんに用いている。

 標準タイプのモデルルームを担当しているいま人気のデザイナー鈴木ふじゑ氏がかすんでしまうほどだ。

 ただ、一つ二つ言わせていただければ、ニコラ氏の玄関・ホール間の引き戸はどうか。玄関そのものはそれほど広くなく、引き戸で仕切ってしまうのはどうか。和風住宅ではなくはないが、マンションではおそらく初の試みだろう。

 もう一つ、惜しいと思ったのはホールや居室の床の隅に設けたLED照明だ。部屋を暗くして照明だけ灯すとかなり強い光が目に飛び込んでくる。

 意図はよく分かる。昔のわが国の住宅は行燈、ろうそくなどのアッパーライトが基本だった。そこまで考えるのなら、光を直接目に入るようにするのでなく、床の壁に当てて優しい反射光を四方八方に拡散するようにしたら最高ではなかったか。残念。

◇       ◆     ◇

 来年日本で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の開催地が三重県・賢島に決定した。同地では近鉄グループと三井不動産グループがそれぞれホテル・リゾート事業を行っており、わが故郷の久々の朗報なので絶好の機会だと思い質問した。

 これに対して、近鉄不動産常務取締役首都圏事業本部長・田中孝昭氏は、「まことに結構なこと。近鉄グループとしても喜ばしい。三井さん(ねむの里・鳥羽国際)と仲良くやりたい」などと話した。

 三重の野球ファンは近鉄でも阪神でもオリックスでもなく中日が圧倒的に多いが、近鉄と三交は三重県人にとっては足を支える存在だ。ここしばらくは賢島が全国区になる。

BHT_外観_海合成.jpg

プラン・設備がいい、坪400万円は納得 「ブランズタワーみなとみらい」(2015/5/13)

 

 

 

カテゴリ: 2015年度
 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン