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2018/04/16(月) 10:33

三井不レジ勝利の方程式 カギ握る山際、大石、内山

第29回RBA日曜ブロック決勝戦 三井不-三井不レジ スコア速報

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大石

 第29回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦の三井不動産-三井不動産レジデンシャルが4月27日(金)行われる。両社が決勝戦で雌雄を決するのは初めてで、三井不動産が勝てば第14回大会以来15年ぶり4度目、三井不動産レジデンシャルが勝てば初優勝となる。以下は、圧倒的な的中率を誇る記者のレーティングをもとにした〝勝って〟予想。

 三井不と三井レジの関係を人間に例えれば、財布・人事を握っているのは三井不だとすれば〝親子〟の関係で、実際の仕事では三井不が管轄する賃貸事業と、分譲事業を担う三井レジはほぼ同じ売上高の、グループの稼ぎ頭という点では〝兄弟〟で、人的交流がさかんに行われるという意味では両性具有ともいえる。

 そんなどうとでもとれる関係が予想を難しくする。親子の縁を切る、兄弟喧嘩が高じて収拾がつかなくなる骨肉の戦いに発展するのか、それとも仲良しこよし、お医者さんごっこかおままごとのような〝凡戦〟になるのか、関係者でなくても興味津々の試合になるのは間違いない。

 客観的に分析すれば、記者のレーティング(格付け)は三井不が87。三井レジが85。過去の例からして、レーティング上位のチームが勝つ確率は約75%。記者の格付け付与能力は高い。三井レジのエース吉田はまとも投げれば三井打線を封じる力があり、ロースコアになるのは必至だが、三井不の優位は動かない。

 ましてや、あの「野球は趣味で」という名言を発し、目の前にぶら下がった当時2億円とも言われた読売巨人軍の支度金・契約金を足蹴にし、わが不動産業界の雄・三井不に入社した志村亮(51)が、全盛時と変わらぬ制球力を武器に投げるとすれば、勝率はさらに高まる。

 しかし、志村(この4月から三井不動産リアルティに異動)も三井レジのマンション用地担当として仲間と苦楽を共にしてきた。かつて部下だった三井レジ内山などを赤子の手をひねるように、再起不能に陥るようなダメージを与える投球はしない。そんな冷酷無比の血も涙もない人間ではないはずだ。手心を加えるのは間違いないと記者は予想する。

 とはいえ、慶大時代に残した同窓の大先輩・故藤田元司氏と同数の通算31勝の燦然と輝く名誉をけがすような、そしてまた、やはり通算31勝を挙げた早大卒の斎藤佑樹氏(ご存じ色あせたハンカチ王子)とは器が違うことを知らしめ、さらにまた(大観衆が集まるかどうか不明だが)観戦するはずの桐蔭-慶大の先輩、遠藤靖氏(三井不動産リアルティ専務)の前で無様な投球は見せられないと決意し、RBAの最年長勝利記録であるミサワホームの鉄人大野の54歳には及ばないが、50歳で引退した中日・山本昌氏のプロ野球の最年長現役投手記録を超えても衰えていないことを示し、〝プロだけが夢ではない〟ことを高校球児に言外に知らしめるためにも、ここは渾身の力を振り絞って抑えにかかるのではないかとも思われる。むざむざと三井レジの軍門に下るようなことはしない。

 かくて、打たせない打たせよう、打て打つな…志村自身の中で万華鏡のような激しい葛藤せめぎあいが演じられ、あげくの果て、めまいを発症し支離滅裂の投球となるストーリーが描けないではない。

 そんな志村の心中を読み切ったのか、国学院久我山-立大卒の三井レジのかつての主砲内山は、「志村さんは僕が入社したころの上司。このまえ会ったら『投げるかどうかわからない』と言ってましたから」と、志村が投げないことに淡い春陽炎のような埒もない夢を描く。「仮に志村さんが投げても大丈夫」-自分だけは打たせてもらえると手前勝手な解釈をする。

 しかし、志村が投げても投げなくても、志村の後輩・相澤が三井レジに大きな壁として立ちはだかる。相澤もまた6大学で通算9勝を挙げている。肩を壊したためか伝家の宝刀の高速スライダーはスピードが落ちたが、三井レジ打線をきりきり舞いさせる力はある。「相澤さんはちょっと…」と内山も戦う前から尻尾を巻く。相澤は志村のように優しくない性格と見た。〝おれがエースだ〟とばかり、三井レジを牛耳るはずだ。

 となると、三井レジの勝機は限りなくゼロに近づくが、かといってゼロではない。死中に活を見出すことはできる。

 4番を打つ上智大硬式野球部出身の大石遊撃手の前に走者をためることだ。大石の調子は絶好調。打力は水曜ブロック積水ハウス神奈川の名手・若佐や旭化成ホームズの北寒寺を上回るかもしれない。守りも堅い。

 では、大石の前の走者になりそうなのは誰か。それはもう1番を打ちそうな東邦-中大卒の〝東邦の怪物〟山際しかいない。記者は山際がデビューした第24回大会の目の覚めるような本塁打を忘れない。

 ところが、その後はマンション販売の激務に疲れ果てたのか、わが身の限界に諦観したのか、こざかしいサラリーマンの仲間入りを果たそうと目論んだのか、天与の容貌を武器に女性に入れ込んだのか、その理由は定かではないが、コンマ何秒かの動物的で知的な人類普遍のアヘンというべき野球の魅力と決別し、野球ボールよりはるかに小さくて止まっているゴルフボールなるものに魅入られたために、さっぱり打てなくなった。

 ゴルフの弊害は、すぐ外見に現れた。足腰が全てというアスリートの基本をかなぐり捨て、ただ遠くへ飛ばしたいという腕っぷしに頼りすぎたため、あの鋼鉄のようなむしゃぶりつきたくなるようなふっくらとしたお尻は優男のそれになり下がり、ハエも停まりそうな凡飛を見失い、腰砕けとなる醜態をさらけ出した。

 「内山さん、山際はもうダメだね。あれじゃ志村さんを打てるわけがない。〝東邦の虚砲〟か〝東邦の空砲〟とでもあだ名を替えようかしら」と内山に聞いたら、「やめてほしい。あいつは心臓が弱いから」と答えたが、この記事を読んで委縮するようならもともとその程度の男ということだ。

 わが三重県勢が名前を聞いただけで震え上がった〝東邦の山際〟のすごさをここで見せなくてどうする。6年前、ピンポン玉のようにボールをはじき返した力の片りんでもいいから見せてほしい。山際の出塁こそが志村を攻略し三井を破るための必要十分条件だ。そして大石が好機を広げ、内山が還す-これが三井レジの勝利の方程式だ。

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6年前の山際

 キーマンは室谷だ。相澤と同期の室谷は、渡辺監督の意向を忖度して、「お返しをするから」と、風邪薬ではなく鼻薬をかがせ、悪臭芬々の腋の下ではない香気に満ちた袖の下をこっそりと相澤の胸元から差し入れることぐらいやりかねない。

 あろうことか相澤はそれを受け取ったばかりに動揺し、ために四死球を乱発し、目前の勝利をフイにする可能性は否定できない。

 かくして万に一つの勝利をものにすれば、渡辺監督は「ガハハハハ、山際も大石も内山もよくやった。吉田もよく投げた。室谷? 彼は優秀」と勝利者インタビューで答える場面があるのかないのか。

 菰田社長はどちらを応援するのか。

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6年前の内山

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