「(仮称)洗足池プロジェクト」
三井ホームは8月29日、主要構造部や共用部に木材を使用した東京建物の5階建て賃貸マンション「(仮称)洗足池プロジェクト」のメディア・関係者向け構造現場内覧会を実施。「木造マンション」が注目を浴びていることから、酷暑の開催であるにもかかわらず、前日の28日とこの日の2日間で約800人(メディアは16人)が参加した。
物件は、東急池上線洗足池駅から徒歩8分、大田区東雪谷一丁目に位置する敷地面積約1,117㎡、木造枠組壁工法3・5階建て(一部RC造)延床面積約2,075㎡の全42戸。基準階の階高は2985ミリ、天井高は2400ミリ(居室)。事業主は東京建物。設計・監理・施工は三井ホーム。着工は2024年10月、竣工は2026年3月(予定)。
プロジェクトは令和6年度優良木造建築物等整備推進事業に採択されている。高性能屋根断熱パネルや高効率給湯器を採用し、屋上に太陽光パネルを設置するなど、省エネ・創エネの各種取り組みによりZEH-M Orientedを取得している。
三井ホームは「脱炭素社会に向けたサステナブル木造マンション」として「MOCXION(モクシオン)」を手掛け、その開発などで培ってきた技術を木造技術ブランド「MOCX(モクス)」と称し、低層賃貸住宅を「MOCXSTYLE(モクスタイル)」、医療・施設・木材建材等非住宅用途の事業を「MOCX Green Buildings(モクス グリーン ビルディングス)」とするなど幅広い事業領域を体系化している。
東京建物は、グループのマテリアリティ(事業との関連性が高い重要課題)である「脱炭素社会の推進」と「循環型社会の推進」の両方に寄与するため、新築する長期保有ビルや分譲・賃貸マンションの共用部の内装・家具などへの国産材・認証材などの使用を進めている。
現地
◇ ◆ ◇
同社の「MOCXION(モクシオン)」はたくさん見学してきた。技術的なことはよくわからないので省略する。これまでの記事を参照していただきたい。
何より驚いたのは、内覧会への関係者の参加者数だ。2021年12月に竣工した「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」の見学には2,000人超が見学したそうだから、それには及ばないが、最近のハウスメーカー・デベロッパーの現場見学会の参加者の数としては群を抜いているはずだ。
例えば、吉永小百合さんが主役だった三井不動産レジデンシャルのシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」のCM発表会でのメディア参加者は100人くらいだった。リファイニング建築で知られる青木茂氏の2014年竣工の「千駄ヶ谷緑苑ハウス」は約300人、2018年の「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング」の完成見学会は約450人だった。(記憶が定かでないのだが、最高記録は2003年竣工の森ピル「六本木ヒルズ」で、1,000人のメディアが参加したはずだ)。
見学者用に用意されていた軍手
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