
光井氏が25歳の頃に描かれたと思われるデッサン
5月21日~26日まで開催される「東京建築祭2026」の会場の一つ、光井純&アソシエーツ建築設計事務所を21日のぞいた。他の取材もありわずか30分間の見学だったが、若かりし頃に光井氏が描いた極めて微細で正確、かつ大胆なデッサンに、絵画が趣味だった小生は驚愕し、嫉妬するとともに軽いめまいを覚えた。先生、もう古希を迎えたのだから本業は優秀なスタッフに譲り、気随気儘の線描画家に転出されてはいかがか。大ヒットするはずだ。
「HARUMI FLAG」で美しい花を咲かせたい光井純氏建築美を語る(2023/1/30)

光井氏は人物描写を大切にしている
会場に入ってすぐ、壁にラフな絵がたくさん張られているのが目に入った。建築家がよく描くデッサンだ。何枚かは力作もあったが、少しは絵の素養があると思っている、かつては油絵が趣味だった記者(小学生のとき描いたクレヨン画は全国の学校で展示されたようだが、下手の代表作としてではないはず)はうまいとは思わなかった。
その旨を担当者に正直に話したら、その方はどこかから光井氏が40~50年前にイェール大学に送ったスケッチブックを持ち出し、記者に見せた。パラパラと数ページ見ただけだが、めまいを覚えるほど驚嘆した。ダ・ヴィンチの微細な人体解剖図かビュフェの線描画に勝るとも劣らない。
そこで考えた。ル・コルビュジエは建築家かつ画家として知られる。先生、先生は古希を迎えられた。もう本業はスタッブに任せて、線描画家に転身されてはいかがか。わが国の厳しい設計業の内幕・内実は、「書くな」(影響が大きすぎるという意味)と厳命されたので書かないが、プリツカー賞を受賞する前に山本理顕先生から聞いている。神経をすり減らす激務から解放されて自由気まま、融通無碍に線描画を描いたら埋もれていた才能が花開くのではないか。
こんなことを書いても誰も信用しないだろうから、1年に1作品としていくらで売れるかの計算をした。公共施設やホテル向けに100号50万円として500枚で2億5,000万円、一般向けに10号5万円として2,000枚で1億円、合計3億5,000万円だ。小生も5万円だったら1枚購入する。画商に手数料として半分渡しても、1億5,000万円は手元に残る。向こう10年間で15億円だ。
参考までに。小生は安藤忠雄先生の「仙川」、隈研吾先生の「原宿」のマンション購入を真剣に考えたが、予算が足りなかった。絶賛した「HARUMI FLAG」の記事にはアクセスが殺到した。少しは購入検討者の役に立ったはずだ。
驚いたのは、先生のデッサンだけではない。同社のスタッフの一人でシニアアソシエイト・武田美紀氏も参画したという大和ハウス工業「プレミスト首里金城町」67戸(2023年竣工)の模型もそうだ。飛び上がらんばかりに驚いた。素晴らしい傾斜地マンションだ。
首都圏の傾斜地マンションといえば、第一ホテルエンタープライズ「ヒルサイド久末」65戸(1985年竣工)、同「ゆりが丘ヴッィレッジ」82戸(1986年竣工)、丸紅「テラス寺尾台」43戸(1986年竣工)、谷脇建築設計事務所「熱海パサニアクラブ」279戸(1989年竣工)、三武「ヒルサイドテラス平山城址」42戸(1991年竣工)などを思い出すが、「首里金城町」もわが国を代表する傾斜地マンションの一つと言えるのではないか。
大和ハウスは年に2回くらいメディア向けマンション事業説明会を実施しており、担当者もこの物件について触れているはずだが、記者は全然覚えていない。
プレス・リリースも読んでいないので今確認したら、物件概要に光井純&アソシエーツ建築設計事務所の記載はない。小生はデザイン監修や設計者を必ずチェックするが、記載されていない物件のほうがはるかに多い。
光井氏の代表作の一つである「HARUMI FLAG」の展示は1室があてがわれていた。約60年の分譲マンションの歴史の中で、記者が優れた大規模マンションを3物件上げるとすれば、「広尾ガーデンヒルズ」「パークシティ浜田山」「HARUMI FLAG」だ。詳細は省略する。見学者はぜひとも「浜田山」「HARUMI FLAG」を見学していただきたい。実際にものを見ないとその良さは分からない。
「HARUMI FLAG」を観たあとは、「三井ショッピングパーク ららテラスHARUMI FLAG」内の「1階レストラン「Cafe&Restaurant CENTRALE」を利用することをお勧めする。トマトが抜群においしい。以前記事にも書いたが、「家計は火の車のわが家のトマトの年間消費額は一般的な家庭の年間消費額6~7千円の3倍以上だ。まずいトマトは食べない。血糖値の数値が安定しているのはトマトのおかげだと思っている。酒のつまみにしている」

「プレミスト首里金城町」の模型

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