
「DPL東京東雲」(提供:ヤマト運輸)
ヤマト運輸と大和ハウス工業は10月28日、江東区東雲の物流施設「DPL東京東雲」のメディア向け見学会を行った。施設は大和ハウスが開発したもので、ヤマトグループ最大級の延床面積(約3.618坪)の拠点となる。見学会では、ヤマト運輸コントラクト・ロジスティクス事業東雲プロジェクト長・弘内泰樹氏と、大和ハウス工業東京本店建築事業部長・村上泰規氏がそれぞれ施設の特徴・役割などについて説明した。W-YAMATOの効果か、テレビカメラを含め約50人のメディアが殺到、珍しくもない人的仕分け作業などをカメラに収めていた。
施設は、首都高速晴海線豊洲インターチェンジから約1.5km、東京臨海高速鉄道りんかい線東雲駅から徒歩12分、江東区東雲1丁目に位置する敷地面積約41,451㎡、PCaPC造一部S造・免震構造・地上6階建て延床面積約150,468㎡。事業主は東雲特定目的会社(大和ハウス工業株式会社100%出資特定目的会社)。設計はフクダ・アンド・パートナーズ。施工は西松建設。着工は2024年1月15日、竣工は2026年4月6日。入居テナントはヤマト運輸。
免震構造を採用した大和ハウスの東京都内最大の物流施設で、地域住民に開放する集会所や公衆トイレを備える「SHINONO-BA」を整備。入居するヤマト運輸としては、東京都大田区の「羽田クロノゲート」に次ぐループ最大級の延床面積を有する物流施設。東京都心近接の利便性の高い立地や、環境に配慮した設備、全国に張り巡らされた輸配送・倉庫ネットワークを生かしながら、サプライチェーン全体の最適化と事業戦略に貢献する。

内観(提供:ヤマト運輸)

保育施設(提供:ヤマト運輸)

「SHINONO-BA」(提供:ヤマト運輸)

見学会

弘内氏(左)と村上氏

内観

自動仕分け機体験現場
◇ ◆ ◇
「東雲(辰巳)」を訪れるのは8年ぶりだった。施設は「Wコンフォートタワー」「パークタワー東雲」「SKAYZ」に近いのにびっくりしたのだが、それ以上に驚愕したのはメディアの多さだった。関係者に聞いたら約50人とか。さすが、大和ハウスとヤマト運輸のW-YAMATOの動員力だと脱帽した。
しかし、驚いたのはその動員力だけではない。何と、何組ものカメラクルーが重くて高価なカメラと脚立を抱えて自動仕分け機(ほとんど人が作業する)に群がったことだ。最新のロボットならいざ知らず、ベルトコンベアに荷物が運ばれてきて作業する光景はチャップリン「モダン・タイムス」とどこが違うのか。もう絶句するほかなかった。弘内氏と村上氏は見事に役者を演じきった。あっぱれ!
それでも新しい発見はあった。施設の構造が「PCaPC造」だったことだ。一般的に物流施設は「S造」が圧倒的に多い。コスト、工期は「S造」とどう異なるかは分からないが、「PCaPC造」はずっしりしていて存在感があった。保育所併設は他でも見たが、ドライバー休憩所を設けているのを初めて知った。
もう一つ、物流施設以上に驚いたのは、今年のグッドデザイン賞とウッドデザイン賞を受賞した地域貢献施設「SHINONO-BA」だった。老朽化した「東雲一丁目町会集会所」と公衆トイレを建て替え、約200mにわたって続く緑道公園「江東区立東雲緑道公園」と一体として利用できるようにしたものだ。
素晴らしい施設だと思った。すぐそろばんをはじいた。敷地面積は表示されていないが、建物面積は約111㎡。土地代は、マンション用地だったら100万円でも安いだろうから、建物を含め5億円とはじいた(大和ハウスが施工した日本財団「THE TOKYO TOILET」は1か所1億円)。
そこで提案だ。デベロッパー(倉庫業界も含め)が手を組んで、〝嫌悪施設〟として嫌われている物流・倉庫施設のイメージ・概念を一変させる取り組みを行うべきではないか。

「SHINONO-BA」

「SHINONO-BA」
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