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 この日(10月11日)、オリンピック選手村控訴審の第1回意見陳述後に司法記者クラブで行われた控訴人側(以下、住民側)の記者会見後、「最初に書いたのは私です」と声をかけられた。「しんぶん赤旗」の記者の方だった。6年前の悔しい思いがぶり返した。

 東京都が「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の選手村の整備と大会後のまちづくり「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の特定建築者に三井不動産レジデンシャルを代表とする11社を選定、敷地を約130億円で売却すると発表したのは2016年7月28日だった。

 記者はこの超割安の売却額に驚き、「東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟」の見出しの記事を書いたのは、2016年8月6日だった。8日間の間隔が空いたのは、当時、RBAタイムズWeb版「こだわり記事」に小生が書いた記事は、日経新聞が一般の住宅購入検討者を対象に情報を発信していたWeb「住宅サーチ」にそのまま転載されていた。その影響力の大きさを考えれば誤報は許されず、記事を補強するため図書館に通い、不動産鑑定に関する専門書を読み勉強する時間が必要だったからだ。

 記者というものは、他紙・他者を〝出し抜く〟ことに生きがいを感じ、そのために血道をあげるのが習性だ。小生もその一人だ。記事を発信したときは、小生がどこよりも早く発信したと思っていた。快哉を叫んだものだ。記事の中身には絶対的な自信があった。

 ところが、知人の不動産鑑定士から「牧田さん、同じような記事は『しんぶん赤旗』が報じています」と知らされた。第一発信者は小生ではないということだった。地団太を踏んだのが後の祭り。脱帽するほかなかった。料理で一番出汁が重宝されるように、記事の二番煎じは価値が半減する。

 ところが、記者は二番煎じではなかった。何と「日刊ゲンダイ」も小生より1日か2日早く報じていたことが分かった。つまり、ほとんど出がらしになり下がったということだ。

 ただ、一つだけ両紙に勝っていたものもあった。容積率100%当たりの1種坪単価はただ同然の8万円ということを暴いたことだ。マンション記者として溜飲を下げた。この記事へのアクセスは現在、約14,000件に達している。

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 前置きが長くなった。争点はほぼ出尽くした観がする。今後の裁判の行方は不明だが、開発法による売却価格が適法であるとするならば、住民側の劣勢は免れない。住民側は地方自治法、地方財政法違反を前面に出し争う姿勢を示しているが、果たしてどうか。もう一つ、住民側は「官製談合」だと批判するが、やはりその裏付けとなる具体的証拠を提出しないと説得力に欠ける。

 また、住民側は桐蔭横浜大学法学部客員教授の不動産鑑定士・田原拓治氏の意見書を提出することを明らかにしたが、飛び道具になるかどうか。不動産鑑定なるものは百人百様。絶対解はない。国土交通省も問題視していない。

 一方、被控訴人(以下、東京都)のこの日の弁護団長である弁護士・外立憲治氏の意見陳述は第1審で勝訴したためか、弁舌爽やかで、理路整然とまくし立てた。ジョン・グリシャムの法廷小説に登場する弁護士のようだった。

 しかし、ご本人は気が付かなかったのだろうか、問題発言もあった。「何故、控訴人らはその無意義な主張に固執するのか。その理由は、控訴人らの政治的信条にあります」とし、「東京都は…政治的な決断をしたものですが、この政治的決断が控訴人らの政治的な信条と相いれないものであるので、自らのその信条を公の場で訴えるために、住民訴訟を提起したものだと私は考えております」と話した場面だ。

 都(都知事)が政治的判断をもってなした行為に賛成しようが反対しようが、小生のようにニュートラルの非政治主義の立場を取ろうと、あらゆる態度は政治性を帯びる。都が下した政治的判断に瑕疵がないと決めつけ、反対する住民側を邪悪な政治集団であるかのように断罪するのはいかがか。外立氏の主張は自己撞着だし、そもそも政治的信条は基本的人権だ。人権を否定するような発言はブーメランのように自らを襲いかねない。

 「住民訴訟は、一部の住民の政治的な主張を披歴する場ではない」という発言も問題だ。法律は、訴訟人の政治的信条など資格を定めていない。一人でも提訴できるように、全て国民は法の下で平等だからだ。法廷で何をしゃべろうが本人の勝手だし、何をしゃべってもその言動は政治性を帯びることは先に書いた通りだ。その是非を判断するのは裁判官だ。

 「行政制度に司法から介入し、民主政を脅かすものではないでしょうか」という指摘も当たらない。行政が司法に、司法が行政に介入することなど、民主国家ではまずありえない。そんなことができるのは独裁国家だけだ。住民側に訴訟の制約を求めるのは極めて危険な全体主義思想だ。

 次回の審理は12月15日13:40~101号法廷で行われることが決まった。丁々発止の罵声が飛び交い、裁判官から法廷侮辱罪で叩き出されるような場面は多分ないはずだが、傍聴しレポートしたい。

オリンピック選手村 売却額の是非を問う 住民訴訟控訴審 第1回口頭意見陳述(2022/10/11)

東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟(2016/8/4)

釈然としない国交省の「かんぽの宿」不動産鑑定士に対する処分(2011/8/29)

 

カテゴリ: 2022年度

 東京都が中央区晴海のオリンピック選手村用地を民間事業者に約130億円で売却したのは「適法」として、住民らの訴えを退けた東京地裁判決(事件番号 平成29年(行ウ)第388号)を不服として、原告側が東京高裁に控訴していた住民訴訟の第一回口頭弁論が10月11日、同高裁で行われた。以下、双方の代理人弁護士の口頭意見陳述要旨を紹介する。記者の考え、感想は明日以降に紹介する。

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意見陳述要旨

2022年10月11日

東京高等裁判所第8民事部 御中

 

原告ら控訴代理人弁護士 淵脇みどり

 1 東京オリンピックから1年が経過し、本年6月に収支報告書が提出されましたが、本件で、住民が損害賠償を求めるよう請求している1,000億円を超える選手村敷地の土地差額は「経費支出」としては計上されていません。森友学園と同じく公有地のダンピングに値引き額は、「隠された支出、隠された損害」です。隠された支出は、特定建築者の利益となりました。本件は、東京オリンピック利権をめぐる、地方自治の本質に関わる重要な訴訟です。東京オリンピックから1年が経過し、オリンピックをめぐる財政状況について、抜本的な検証が求められている今こそ、司法の場である東京高等裁判所で十分に審議すべきです。

 2 原審では、本件の土地価格が定められた事実について41頁から51頁で、明白に重要な事実認定をしました。

 平成25年9月に、東京都が委託したパシフィックコンサルタンツは…支援業務報告書を作成し…選手村の事業手法について①土地譲渡方式②一時貸付後土地譲渡方式③都による個人施行としての第1種市街地再開発事業その他の方式を比較し、③を最も適切であるとしています。さらに、土地価格については、事業採算性に係るシミュレーションから土地負担力(土地価格)について、110億円(1㎡あたり88,000円)と記載してあるのです。

 さらに、その後、東京都は、特命随意契約として不動研に土地価格調査を委託し、平成27年11月30日の初回調査報告書の結果では、110億1,800万円でした。東京都は、同じ土地について、特命随意契約で再度本件調査報告書の作成を依頼し、「平成28年4月1日基準129億6,000万円」の結果報告をうけ、この金額をもとに、個人施行の再開発事業の事業計画、権利変換計画を作成して、特定建築者に売却しています。

 3 この事実は何を物語るのでしょうか?

 初回調査報告書の110億円という金額は、「事業採算性に係るシミュレーション」から出した価格110億円とぴったり一致します。東京都は、このシナリオに沿った価格で売却するために、その根拠を「事業採算性」とするわけにはいかず、別の裏付け資料が必要だったのです。東京都は、不動研の権威を利用して作成したのがこの2通の土地価格調査報告書だということは、火を見るより明らかです。

 東京都は、初回報告書の作成は港湾局から都市整備局への所管換えのために出した数字だと主張して、原審もこれにそった認定をしましたが、実際に都議会では所管換えの価格は132億円として計上されており、132億円の根拠となる資料は存在しないのです。二つの調査報告書を作成した意味を正確に判断すべきです。

 4 原審は、法適用についての判断も明らかに誤っています。

 原審は、東京都の本件土地譲渡行為について、「当該地方公共団体の財産を特定建築者へ譲渡する事に他ならないから、都市再開法108条2項により、控訴人等の主張する「地方公共団体の財産の管理処分に関する法令」は、適用されないとしつつも、「少なくとも地自法2条14項及び地方財政法2条1項の趣旨は及ぶ」と判示しています。同じ「地方公共団体の管理処分に関する法令」でありながら、108条で適用除外される法令と「地自法2条14項及び地方財政法2条1項」を区別する合理性はありません。

 しかも、原審は、地方自治法2条14項及び地方財政法2条1項違反について、条文に基づいた緻密な観点からの審査を全くしていません。東京都の主張する抽象的なオリンピック要因による減額を無批判に肯定し、「行政裁量の逸脱はない」としています。地方自治法2条14項は、「住民の福祉に務めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない」と定めています。最小の経費といえるかどうかは、本件敷地の正常価格の不動産鑑定を抜きに判断することはできないはずです。

 地方財政法2条1項は「国の財政若しくは他の地方公共団体の財政に累を及ぼすような施策行ってはならない」と定めている。しかるに、本件のような「都道府県の実質的な土地の直接譲渡」について、「個人施行の一人三役の再開発」という手法を取ることによって、「地方公共団体の財産の管理処分に関する法令」の適用除外を認めることは、地方自治法の根幹を骨抜きにする脱法行為を認めることになり、まさに「他の地方公共団体の財政に累を及ぼす施策」であります。

 5 特定建築者は、わずか129億6,000万円で、この土地を買い、その1割の12億9,000万円を支払っただけです。土地残金116億640万円は、建物竣工まで支払いを免除され、その間固定資産税の支払いも免除されます。この土地に、東京都は、高額の土地基盤整備費を投入しており、オリンピック期間中には、建物に十分な賃借料が支払われ、選手村建物の設備費(エアコン、バス、トイレ等)も東京都が負担するという至れり尽くせりぶりです。すでに晴海フラッグのマンションは高倍率で売却中です。これ以上、土地価格を減額しなければならない理由はありません。

 6 控訴審では、被告の公文書の短期間廃棄を理由にする情報秘匿を許さず、十分な審理を尽くし、本件事案の本質に沿った公正な判決をだされるよう求めます。

被控訴人側意見陳述書要旨

令和4年10月11日

東京高等裁判所第8民事部 御中

被控訴人訴訟代理人弁護士 外立 憲治

 控訴人らは、第一審において、手を変え、品を変え、様々な主張を行ってまいりましたが、その根幹的な主張は一つです。それは「本件土地の本来の価格を算出し、実際の譲渡価格との差を明らかにせよ」というものです。ここでいう「本来の価格」というのは、「選手村要因」を考慮しない、鑑定評価基準における「正常価格」のことです。しかし、第一審判決で東京地裁が判示したとおり、特定建築者は本件土地を自由に使用収益・処分し、これを最有効使用することができませんので、「正常価格」を算出する前提を欠いているのです。よって、本訴訟においては、特定建築者が再開発事業に係る負担や制約を負うことを前提として、言い換えれば、「選手村要因」が存在することを前提として、その範囲内において、本件土地の価格が適正であるか否かが最重要の争点になります。つまり、本訴訟においては、控訴人らが想定する「本来の価格」なるものは存在しないのです。当然のことながら存在しない「本来の価格」と実際の譲渡価格の差を求めることは本訴訟では全く無意義かつ不可能なことなのです。

 それでは、何故、控訴人らはその無意義な主張に固執するのか。その理由は、控訴人らの政治的信条にあります。東京都は、本件土地に選手村を整備し、オリンピック終了後には、本件土地に建築された建物を活かして、地域特性を踏まえた魅力あるまちづくりや多様な住まいの実現を目指すという政治的な決断をしたものですが、この政治的決断が控訴人らの政治的な信条と相いれないものであるので、控訴人らは、自らのその信条を公の場で訴えるために、住民訴訟を提起したものだと私は考えております。

 しかしながら、私がここで一人の法曹として指摘しておきたいのは、住民訴訟は、一部の住民の政治的な主張を披歴する場ではないということです。住民訴訟は、住民が、個人の権利や利益と関わりなく、たった一人でも提起できますが、それは当該個人の政治的主張を披歴する場として法廷を利用することを法廷が許容しているというわけではなく、「地域住民の全体の利益を利益のため、住民の手により違法な財務会計行為を防止し、是正等することによって地方財政行政の適正な運営を確保する」という法の趣旨の下、審理対象が財務会計行為に限定されているものです…これを司法の場で法と無関係に争うとする控訴人らの姿勢は、行政制度に司法から介入し、民主政を脅かすものではないでしょうか。

 最後に、この意見陳述で申し上げておきたいのは、一審から私が度々申し上げてきたことですが、控訴人らの主張する「官製談合」などは全く存在せず、控訴人らが構築した架空のストーリーでしかないということです。事実、控訴人らは、本提訴において、原審では談合が存在したことを示す具体的な証拠を何ら提出できていません。即時に証拠を提出する義務があると考えます。

 控訴人らは、証拠もない状況下、公的にマスコミを通じ、反論することもなく日々公務に従事する誠実な東京都職員や特定建築者らの名誉を継続して著しく毀損する行為を、つまり人権侵害を永年の間行っています。本控訴審においても証拠を直ちに提出できない主張ならば、さっさと取り下げるべきであり、それはむしろ控訴人らの政治的心情(信条の誤りか)と合致するのではないかと思います。

 控訴人らは、本件土地の価格が秘密裏に決定されたなどと勝手なストーリーを述べておりますが全く事実に反します。東京都は、本件土地の価格等調査を外部の団体に委託し、その後、特定建築者が公募されていることからも明らかなとおりであり、本件土地の価格は透明性の高い公募のプロセスを経て決定されているのです。それにも拘わらず、控訴人らは本件土地の価格決定プロセスの全体像を見ることなく、恰も談合が存在したかの如く主張しております。

 控訴人らは、自らの政治的な信条に世間の耳目を集めることを目的として…五月雨式に主張を行っているわけですが、このような訴訟行為が許容されるようであれば、先ほど申し上げた本来の住民訴訟の主旨が没却され、東京都における多数の「地域住民の全体の利益」が毀損されることは明らかです。裁判所におかれましては、意見陳述の趣旨を是非汲み取って頂き、迅速な訴訟の進行のため、適切な訴訟指揮を私共は頂きたいとお願い申し上げます。

オリンピック選手村裁判 住民ら原告側の訴えを棄却 「開発法」は適法 東京地裁(2021/12/23)

 


 

 


 

 

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「つば九郎ハウ巣」

 オープンハウスグループは10月11日、トップスポンサーを務める東京ヤクルトスワローズの球団マスコット「つば九郎」のホーム2,000試合出場を祝してプレゼントした「つば九郎ハウ巣」を一般公開する。前日の10日、メディアに施設を公開した。「つば九郎」くんも出席し、スケッチブックにボールペンで質問に答えるいつものパフォーマンスを披露した。

 「つば九郎ハウ巣」は、都営大江戸線国立競技場駅から徒歩5分、JR信濃町駅から徒歩6分、新宿区霞ヶ丘町2番1号に位置する敷地面積約40㎡(建物もほぼ同じ広さ)の鉄骨造平屋建て。敷地は明治神宮の所有地で、同社が当面、2年間賃借して運営する予定。建築費は3,000万円、事業費は5,000万円。

 外観は、つば九郎の要望による和を基調にしたデザインで、ビールが飲める「縁側」を設え、屋内はリラックスできる「リビング」、万年床の畳の間の「寝室」を配置。縦2m×横2mの〇〇〇万円の「つば九郎」の油絵、ヤクルト選手のサイン入りボールで描いた「YS」の文様が入っている壁、応援傘、ツバメの巣をモチーフにした椅子などを設置している。本物の藁を随所に採用するなど「総力を挙げた」仕上げにしているのが特徴。

 主催者による「つば九郎くん、今日は新築おめでとうございます。村上くんは3億円の家をゲットしましたが、ここは神宮外苑のど真ん中、それ以上では」との質問には、「しゃくちです」などと答え、みんなを笑わせていた。

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指さしているのは村上選手の再イン入りボールか

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◇      ◆     ◇

 施設は、RBA野球の取材で30年間通った神宮軟式野球場の隣接地だが、もう60年以上も西鉄-西武ライオンズファンの記者にとって、この日はつらい日だった。2戦とも序盤でソフトバンク柳田選手に3ラン、満塁弾を浴びて惨敗。CS初戦で敗退が決まった翌日だ。

 西武ライオンズのマスコット「レオ」くんは、西武が勝つと、10回以上、数十mにわたってバックテンを演じて見せてくれる。〝常勝ライオンズ〟の象徴だ。

 一方の「つば九郎」くんは、「レオ」くんとは真逆の存在だ。しばし見つめあった。相手はどう思ったか分からないが、記者はノー天気の仮面とは裏腹の苦渋に満ちた彼の人生を瞬時にして見て取った。

 真黒な目玉の奥にはさらに深くて暗い出口のない絶望的な闇が続き、黄色の鼻と赤い喉は明らかに酒焼け(自棄とも書く)だ。たるんだお腹はメタボそのものだ。

 万年Bクラスのヤクルトのキャラクターとして、ファンから罵声を浴びながら「苦労」を重ねてきた結果なのだろう。出自も年齢も未既婚かも明かせず、安月給に甘んじ、安酒に溺れ、糖尿やら高血圧の生活習慣病に侵されているに違いない。どんなにつらいことがあっても笑顔を絶やさず笑い飛ばす、小生と同種の同根のピエロそのものだった。

 そんなつば九郎くんの日常か非日常を見事に表現しているのが、万年床の寝室だ。布団の脇の小さな卓袱台にはコンビニに売っていそうな安物の乾きものの肴とビール…試合に負けたとき、年老いた彼を慰める若いメスのツバメはいないのか。

 それにしても、ヤクルトもオープンハウスもつば九郎くんの獅子奮迅の大活躍に頭が下がるのではないか。広告宣伝費に換算したら「3億円の家」と同レベルではないか。

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どのような仕掛けが施してあるのか、写真を撮るときは背景の油絵の前にスタッフはかがんでいた

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メディア関係者のお子さんと記念撮影

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万年床(入口はノートの表紙のようなデザイン)

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リアルな万年床の演出

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村上選手「3億円の家」プレゼント 現段階で未定 戸建ての可能性大 オープンハウス

RBA屈指の好投手・川崎引退 大阪桐蔭・中田と同期の謝敷も戦力外か オープンハウス

 

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日本デザイン振興会は107日、2022年度グッドデザイン賞の受賞作品を発表した。応募作5,715件の中から1,560件を決定。同時に、長年にわたって人々から支持され続けている商品に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」受賞21件も決定した。以下、住宅・不動産業界の受賞作を同振興会のWEBから拾った(複数企業・団体が受賞した作品は主に幹事会社のみとした)。取材した作品はURLを添付した。

青木茂建築工房  [早稲田KMビル]

・アキュラホームグループ [木造住宅の常識を変える、住まいは大空間から超空間の時代へ]

・旭化成不動産レジデンス・旭化成ホームズ [人と人とのちょうど良いつながりをつくるGOKINJO]

・網野禎昭 住宅 [バウマイスターの家](ベスト100

・一条工務店 [耐水害住宅]

NTT都市開発他 [レソラ今泉テラス]

小田急バス・ブルースタジオ [hocco](グッドフォーカス賞)

・小田急不動産  [リーフィアレジデンス橋本]

・関電不動産開発 [都心で自分らしいスタイルと住宅で生きる「わたしの部屋」]

・近鉄不動産 [ローレルスクエア長岡京ザ・マークス]

・サンウッド [WHARF神田三崎町]

・住友不動産 [シティハウス二子玉川ザ・グランド] [プレミアム・J 長久手] [プレミアム・J 伊丹]

・積水ハウス [シャーウッド] [プライムメゾン湯島] [グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE]

・総合地所 [マンション入居者向別荘を自治体・地域との古民家再生で地域交流拠点化した「みなさと」]

・大成有楽不動産 [オーベルグランディオ八王子エアーズ1階設置店舗「シェアキッチン&シェアスペース マチハグ」]

・大和ハウス工業  [Wood Residence MARE-希-(マレ)] [プレミスト京都西院] [MMフィールド南大高]

・大京 [金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業 金澤雅壇 ーライオンズ金沢武蔵ー] [ライオンズミレス西新]

・中央住宅 [結美の丘] [リーズン津田沼 インティメイト・スクエア] [ベルフォート上尾 花と杜の小路] [AKUNDANA] [Sumi-Ka+]

・東急不動産 [Panasonic SBR-A5R683,SBR-A5F683,SBR-AMC383] [Smart City Takeshiba(スマートシティ竹芝)の混雑度可視化ソリューション]

・東京ドーム [東京ドーム巨人戦における顔認証入場・決済サービス]

・東京建物 [Brillia京都松ヶ崎] [Brillia北山]

・トーシンパートナーズ [ZOOM碑文谷] [ZOOM 横浜桜木町]

・トヨタホーム [シンセ スマートステージプラス 平屋]

・日鉄興和不動産 [リビオレゾン松戸ステーションプレミア]

・日本エスコン [オストレジデンス軽井沢]

・野村不動産 [プラウドシーズン成城コート] [プラウド高田馬場] [プラウド練馬中村橋マークス] [共用木造棟から始まる、森林サイクル促進] [野村不動産大手町北ビル]

・阪急阪神不動産 [ジオ調布] [ジオ京都御所北]

・フージャースコーポレーション [デュオフラッツ西新WEST/デュオフラッツ西新EAST]

・ブルースタジオ [morineki 大東市公民連携北条まちづくりプロジェクト]

・平和不動産 [KITOKI]

・ポラス  [住宅メーカーと建材メーカーが共同で行う石膏ボードの産廃排出抑制とリサイクル化への取り組み]

・ポラスガーデンヒルズ [旅するキッチン~こころを満たす住まいと風景の考察~] [自遊ライフを無限大に楽しむ家]

・ポラスマイホームプラザ [Liberation Space -壁面後退により解放された未利用地部分の空間提案-]

・ポラテック  [ウチノニワ]

・ミサワホーム [ミサワユニットモビリティ] [コロナ禍において家族の絆を深めストレスフリーに過ごす家]

・三井不動産レジデンシャル [パークコート白金長者丸] [パークホームズ登戸スクエア]

・三菱地所 [ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園]

・三菱地所設計  [アントグループ本社]

・三菱地所レジデンス [ザ・パークハウス 鎌倉] [ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ]

・モリモト [プライマルイプセ池尻大橋]

・安田不動産  [高輪一丁目木造集合住宅プロジェクト]

・リビタ [HOWS Renovation 「国立の家」](ベスト100

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加藤氏(左)と小原氏

 三菱地所ホームと学校法人玉川学園は10月8日(土)、「『木』を媒介とした取り組みに関する協定」調印式を同学園本部棟で行った。同社代表取締役社長・加藤博文氏と同学園理事長・小原芳明氏が出席し、協定書に調印した。

 協定は、同社が今年6月始動させた木造木質化を推進するプラットフォーム「KIDZUKI(キヅキ)」の「産」と、同学園が今年度に立ち上げた「Tamagawa Mokurin Project」の「学」の連携により人材の育成、森林・林業の再生・活性化、地球温暖化防止に貢献するのが目的。

 調印式で加藤氏は、「当社は再来年、創業40周年を迎える。三菱地所グループ会社として主に2×4工法による住宅事業を展開してきたので、『木』には強い思いがある。わが国は戦後、植林事業を進めてきたが、伐採期を迎えたいま、コストがかかることなど様々な問題から植林-伐採-利用の好循環が進まない状況にあり、CO2削減だけでなく水、災害、海などにも影響を与えている。この森林問題を解決しないといけない。三菱地所グループは、住宅はもちろん非住宅を含めた木質化を進めており、新たな工法も開発し、木材会社も設立した。そして、このようなハードだけでなくソフトでも木質化の動きを加速させるため立ち上げたのが『KIDZUKI』のプロジェクト。今後、様々な分野とコラボレーションし、木を媒介にいろいろなものに貢献していく。今回の玉川学園さんとの協定はその大きな一歩であり、教育の現場でも実践していく」と挨拶した。

 小原氏は、「40年前が転機だった。当時、理事長を務めていた父(小原哲郎・前名誉総長、1921-2011)が『世界の銘木を集めて木造の小学校校舎を建てたい』と言ったが、4階建ての木造は許可が下りなかった。以後、鉄筋コンクリート造にせざるを得なかったが、鉄筋は長持ちしない。せいぜい40、50年。それに対し、木造は修理も簡単で100年以上持つ。これからは、更新期を迎えた校舎などの木質化を考えている。木もまた更新期を迎えているが、樹木は廃棄するのではなく、炭化させてCO2を固定化し、畑の肥料としても活用していくとか、伐採材を子どもの工作に利用したりして教育現場にも生かしていく。今年4月には『Tamagawa Mokurin Project』も立ち上げ、マイナスカーボンの取り組みを進めている。今回の産学連携は、より幅広い活動につながると期待している」と語った。

 わざわざ休日のこの日を調印式に選んだのは、「十」と「八」を合わせると「木」になることから「木の日」に制定されていることにちなんだものであることも報告された。

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関係者らによる記念写真(手前の銘木は敷地内のケヤキで、職員や生徒が製作したもの)

◇        ◆     ◇ 

 玉川学園のキャンパスを外から眺めたことはこれまで2度あるが、構内に入るのは初めてだった。会見が行われた本部周辺にはヤマモモ、スギ、サクラ、ユリノキ、ケヤキなどの巨木か植わっていた。建物は低中層が多く、林間大学のような雰囲気を醸していた。

 1階のホールには、学園の創立者である小原國芳(1887-1977)による建学の理念「自然そのものが教育である」の言葉が掲出されていた。

 取材後、同学園に了解を得て、約1時間半かけてキャンパス内を散歩した。広さは約61.2haもあるのでほんの一部だが、敷地内にはユリノキ、ヒマラヤスギ、メタセコイア、ハナミズキ、ポプラなどの外来種も多いが、ほとんど手つかずの雑木林が広がっていた。

 散歩の途中、同学園の生徒さんに「こんな素晴らしい環境の学校はない。大学もここでしょ」とも声をかけたら、高校1年生の女性は「小学校からずっとここ。違う風景も見てみたい」と意外な答えが返ってきた。また、大学1年生の男性は「高校はここでしたが、大学は別。いま通っている大学と比べれば確かに自然環境は素晴らしい」と話した。

 キャンパス内に植わっている樹木の名前を言える生徒・学生さんはほとんどいなかった。銘板が掛かっている樹木は圧倒的に少なかった。

 キャンパス内の樹種などを同学園は調査中とのことだが、小原理事長、理事長の祖父の「自然そのものが教育である」という言葉はどうしたのでしょうか。すべての樹種の名前を付けてください。そうすれば別の大学を目指す生徒さんはなくなるはずです。

 ついでにもう一つ。ヤマモモは雌株で実がなり、先生方はジャムにしたりして収穫もするそうだ。記者は小さいころ、自分で木に登り採ったこともある。山は薪炭をはじめ食材、草花の宝庫だった。

 さらにもう一つ。取材の帰りに同学園の「サイテックファーム」で栽培した無農薬のレタスをお土産としてたくさんいただいた。「養殖アワビ」も実用化されていると聞く。ヤマモモとレタス、アワビを肴に酒盛りのイベントを行っていただきたい。酒は三菱地所の「空と土プロジェクト」で生産された純米酒「丸の内」がある。

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本部前のヤマモモ(樹齢は80年以上か)

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ケヤキの巨木

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カキだと思ったが、収穫しないのか

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建学の理念碑(真・善・美・聖・健・富)

木造木質化を推進するプラットフォーム「KIDZUKI(キヅキ)」始動 三菱地所ホーム(2022/6/15)

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羽田エアポートガーデン-夕景

 住友不動産は10月6日、「羽田空港第3ターミナル駅直結の複合プロジェクト「羽田エアポートガーデン」 の中核をなすホテル「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港」を2022年12月21日(水)開業し、2023年1月に施設全体を開業すると発表。同日、約200名のメディアを集め、記者発表会・ホテル内覧会を実施した。施設は当初、2020年4月開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、開業延期を余儀なくされていた。

 ホテルは、ハブ空港にふさわしい「おもてなし(Hospitality)」、「交流・賑わい(Community)」、「利便性(Convenience)」の機能を兼ね備えた“オールインワン・ホテル”が特徴で、同社のホテルブランド「ヴィラフォンテーヌ」最上位の160室からなる「住友不動産 ホテル ヴィラ フォンテーヌ プレミア 羽田空港」と、ハイグレードの1,557室からなる「住友不動産 ホテル ヴィラ フォンテーヌ グランド 羽田空港」の2ブランドで、双方を合わせた1,717室はわが国のエアポートホテルとしては最大となる。

 また、ホテル宿泊者や空港利用者も利用可能な、飛行機や富士山を眺めながら楽しめる展望露天風呂をはじめ、4種の内湯やサウナ・岩盤浴などが楽しめる約2,000㎡、24時間営業の温浴施設「泉天空の湯 羽田空港」や、MICE会場としての利用も可能な約1,000名収容のホール・会議室を備える。

 全30店舗の飲食店と全60店舗の物販店からなる商業施設の開業は2023年1月の予定。

 記者発表会で同社ヴィラフォンテーヌ取締役社長・桝井俊幸氏は「住友不動産の総力を結集したプロジェクトが再び動き出す。わが国の玄関口にふさわしい〝オールインワン・ホテル〟として世界に発信していく」と語った。

 羽田エアポートガーデンは、京急線・東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅直結徒歩1分、大田区羽田空港2丁目に位置する敷地面積約43,000㎡、12階建て延べ床面積約91,500㎡。土地所有者は国で、期間50年の定期借地権付き。主な用途はホテル、温泉、商業施設、イベントホール、会議室・バンケット、バスターミナル他。2018年4月土地借受・着工、2022年12月ホテル開業予定、2023年1月施設全面開業予定。事業者は羽田エアポート都市開発(住友不動産100%子会社)。運営者は住友不動産。設計は日建設計、施工は西松建設。

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プレミアロビー

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フォンテーヌスイートリビング

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フォンテーヌスイート寝室

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フォンテーヌスイートバスルーム

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 「羽田エアポートガーデン」は、例えていえば豪華客船か軍艦だ。延床面積約9.2haは帝国ホテル東京の約24.0ha、ホテルオークラ東京の約18.0haに及ばないが、敷地面積約4.3haは帝国ホテル東京の約2.4ha、ホテルオークラ東京の約3.4haより広い。12階建てなので単純計算すると1フロア約7,625㎡だ。

 内覧会では、約1時間の間にグランドとプレミアのロビー、プレミアスイート、プレミアツイン、グランドツイン、フィットネス、泉天空の湯、プレミアレストランなどが案内された。

 圧巻はプレミアスイート173㎡(52坪)だった。眼前に多摩川とその先の東京湾が霞んで見えた。同業の記者の中には「眺望がよくない」と漏らした人もいたが、ビルやマンションの夜景も美しいが、海と空が混然一体となった漆黒の闇こそ一番美しいと記者は思う。

 スイートの宿泊料金は非公開だったが、〝教えない〟と言われれば逆に探ろうとするのが記者の習性だ。マンションに置き換えることにした。豪華な設備仕様、眺望、共用施設の充実ぶりから判断して坪単価は800~1,000万円と読んだ。つまり4.2億~5.2億円だ。この価格なら申し込みが殺到し、オークションにかけたら10億円に吊り上がっても不思議ではないと思った。分譲ホテルは坪2,000~3,000万円の値が付いている物件もある。

 グランドのツインはルームチャージで2万円~2.2万円と読んだ。間違っていないはずだ。

 約2,000㎡の温浴施設がまた素晴らしい。床は全面スギ材による「クラフトマン パネル 無垢不燃」によるナグリ仕上げだった。見事というほかない(脱衣室の床はフェイクのバンブーだったが…)。

 天然温泉は「美人の湯」と称されているとかで、美肌の効用があるようだ。手にすくってみたら少しぬるぬるし、舐めたらしょっぱかった。このぬめりと塩分が肌をきれいにするのか。外国人利用者も多いはずなので聞いたら、刺青の人はシールで隠すことが求められるようだ。刺青は文化だ。認めてもいいのではないか。

 ほかでは、天井高が約13m、1,000㎡の「グランドホワイエ」や、記者発表会場になった1,000名収容可能な天井高4.5m、広さ1,109㎡のMICE対応のイベントホールもいい。

 また、記者発表会・内覧会は代理店を通さず、同社が自前で約200名のメディアを動員したというからさすがだ。MCを務めた広報担当Hさんの声はウグイスそのものだった。

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フィットネスジム

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イル・リストランテ トーキョー昼景

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展望天然温泉(露天)

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岩盤浴

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ホール利用イメージ

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この日の記者発表会

 

 

 

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 オープンハウスグループは2022年10月3日21時44分付で「本日、レギュラーシーズン最終戦・最終打席で見事に56本目のホームランを放ち、58年ぶりの日本選手記録更新を成し遂げるとともに、史上最年少三冠王を確定させたその偉業を称え、予定していた上限額を大幅に引き上げ『好立地の東京の家 上限価格:3億円(税込)』を贈呈いたします」と発表した。(以下は10月03日(月)21:58に発信した記事です)

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 (2022年10月03日21:58 発信) 神様、仏様、村神様-…やったぜ56本塁打…「『村神様』が『世界のホームラン王』を超えた! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、64年王貞治(巨人)の55本塁打を上回った。同時に『1億円の家』もゲットした。

 7回無死、DeNA入江から打った。13日巨人戦(神宮)の9回に55号3ランを放って以来、61打席ぶりの1発で、王、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)を上回る歴代単独2位に浮上。プロ野球記録の13年バレンティン(ヤクルト)の60本まで4本差とした」(日刊スポーツWeb版10月3日20時17分)。

 三冠王も確定した。

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 オープンハウスが「神宮で56本以上打ったら『1億円の東京の家』プレゼント」と発表してかちょうど1か月経過したこの日10月3日、ヤクルトスワローズ村上選手が56号本塁打を放った。

 こんなに嬉しいことはない。今日の試合相手DeNAも2位が決定しており、敬遠策など取らず投手は真っ向勝負するとは思っていたが、第一打席で凡退して〝やっぱりだめか〟とテレビ視聴をやめた。

 酒も入り、野球のことなどすっかり忘れていたとき、この吉報がスマホを見ていたかみさんからもたらされた。

 打たれたのは入江投手だ。ネットで調べたら、わが西武ライオンズ今井投手と同期の作新学園-明大卒で、2020年のドラフト1位でDeNAに入団したとある。

 〝オペンホウセ〟荒井社長! この前も書いたが、入江投手にもアシスト賞として100万円くらい贈呈してはいかがか。仲介手数料として300万円もいいかもしれない。入江投手は拒否しないはずだ。

村上選手 神宮で56本以上打ったら「1億円の東京の家」プレゼント オープンハウス(2022/9/4)

 

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「Night Farm」(プランティオ リリースから)

 

 次世代アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開するプランティオと三菱地所は9月30日、三菱地所の「大手町ビル」屋上に新たに整備した農園スペース「The Edible Park OTEMACHI by grow」でカクテルパーティ「Night Farm」を開催した。

 申し込みが殺到したため、当初予定の定員60名を増員し、この日は2倍以上の約140名が集まり、屋上農園で採れたバジル、パクチーなどのカクテルやナス、オクラ、ピーマンなどの素揚げを堪能した。

 「Night Farm」は、コロナ禍で中止を余儀なくされていた恵比寿で行われていたイベントで、時間は18:30~20:30、参加費用は2,500円。普段はアルコール禁止のビルの屋上にステージを設け、農園で採れたバジル、パクチーを利用したソムリエによる4種のカクテルを振舞い、有機栽培のナス、ピーマン、オクラなどの素揚げも供された。

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農園で採れた野菜

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虫食い状態の野菜(安全だから虫も食べる)

 

 

◇        ◆     ◇

 農園を運営するプランティオ代表取締役 共同創業者CEO・芹澤孝悦氏から「晩夏の旬の野菜やハーブたちが農園で元気に育っております。それらをその場で食し、農の懐の深さに触れつつ、みなさんでワイワイたのしめれば」とメールで勧められたので参加した。

 記者は、お酒というよりは甘いジュースのようなカクテルなる飲み物はもう数十年間も飲んだことはないので、割り当てられたカクテル2杯分のチケットを利用し、スタッフの方に了解を頂いて、アルコール度数40~50%と思われるジンを2カップ80CC(他の参加者は1カップ40CC)に農園で栽培されているバジル2葉を入れて2杯飲んだ。ジンが強すぎるためか、バジルの香りはほとんど確認できなかったが…。

 採れたてのオクラ、ナス、ジャガイモ、ピーマンの素揚げも食べさせてくれるというので食べた。オクラの甘さは格別だった。

 栽培されている葉ものは、有機野菜であることを証明するように虫に食われた穴がたくさん開いていた。都心の一等地の10階の屋上に虫が飛来し、安全性に問題がないことを確認できるその鑑識眼の確かさと生命力、繁殖力に感動した。

 記者も大好きな虫も食わないパクチーは、人間の手によってちぎられ、帰るころには無残な姿をさらけ出していたが、パクチーも繁殖力が強いようで、たちまちたくさんの葉を茂らせるに違いない。

 酔いも手伝ったか、夜の暗さの分だけ色白が際立った天女のような女性にも出会えた。「こんな素敵なイベントなら毎晩やって」と話したら、「野菜が育つには4~5カ月かかるんだ」と誰かに一喝された。

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バジル

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イベントが始まったころのパクチー(終わることろには虫ではなく人間にく食いちぎられていた)

 

 

消化不良なのが残念だが素晴らしい農園 三菱地所「大手町ビル」リノベ完成見学会(2022/5/26)

 

 

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「n’ estate(ネステート)」

 三井不動産レジデンシャルは9月29日、多拠点居住サービス「n’ estate(ネステート)」を開始したと発表した。「多拠点居住」の金銭的なハードル、時間的なハードル、心理的なハードルを解消し、同社の賃貸マンション「PARK AXIS(パークアクシス)」やグループ企業、パートナー企業の施設を活用し、個人が「働く」「憩う」「楽しむ」拠点を選択しながら生活するライフスタイルを提供するのが特徴。

 予約・利用可能なのは同社の会員組織「三井のすまいLOOP」会員で、「PARK AXIS」の<都市型拠点>と、就農体験や自然とのつながりを感じることができる<郊外型拠点>の2種類の10拠点。「PARK AXIS」は主に2年単位での賃貸借契約だが、今回のトライアルでは住宅宿泊事業法(民泊新法)を活用し、1泊・1か月単位で利用できるようにしている。「KURKKU FIELDS」(千葉県木更津市矢那2503)と「畑住処」(埼玉県加須市陽光台2丁目)の2か所。

 「n’ estate」は、多拠点を表す「N拠点」や「New(新たな)」、「Next(次の)」、「Necessary(必要な)」、「Nature(自然豊かな)」、「Natural(自然体でいられる)」、「New normal(新時代的な)」の頭文字と、財産、不動産、くらし向き、生涯のある時期といった意味を表す「estate」を組み合わせた造語。

 トライアルに先行して2022年3月から実施した「三井のすまいLOOP」会員向けのモニター体験では、1日、10日間、1か月単位のいずれのプランに対しても募集定員を超える応募があったという。

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 記者は、同居、隣居、近居をはじめ多拠点居住のニーズはあるとずっと思っていた。なかなか実現しないのは、やはり金銭的な問題と、職場に縛り付ける就業形態が大きな壁として立ちはだかっているからだ。

 今回の同社の新サービスは、コロナ禍で急激に普及した在宅勤務・テレワークが可能にしたものだ。「すまいを、くらしを、こころを、動かす。」というコピーがいい。都心居住、郊外居住は賃貸でも分譲でも可能だと思う。

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パークアクシス本所吾妻橋サウスレジデンス

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KURKKU FIELDS

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 第16回キッズデザイン賞の審査委員長・益田文和氏が、表彰式後のシンポジウムで「目からうろこ、大発見」と称えた受賞作が3つあった。こどもたちを産み育てやすい部門優秀賞を受賞したUnited family「ハンズフリー電動さく乳器」(少子化対策担当大臣賞)、秋山隆浩建築設計事務所/Atelier HMC「町屋高架下保育園」(少子化対策担当大臣賞)、エバーセンス「パパninaru」(男女共同参画担当大臣賞)だ。

 「電動式さく乳器」は「ブラジャー内に装着することができ、ハンズフリーでさく乳しながら動けるというメリットは大きい」というのが、「高架下保育園」は「マイナスイメージのある高架下に違和感なく、しっかりと子どもの空間を作っている点」が、「パパninaru」は「妊娠から出産育児の必要な情報を、『パパ』に届けるという開発の視点の良さ」がそれぞれ高く評価された。

 記者も、「電動式さく乳器」なるものがあることなど全く知らなかった。最初は親子が牛の乳しぼりでもするのかと思ったほどだ。United familyの担当者によると、1日当たりの授乳回数は普通の人で8~10回、多い人は15回くらいあるという。その負担を軽減し、さく乳した母乳は冷凍保存ができ、必要なときに子どもに与えることもできるというスグレモノだった。

 「高架下保育園」は、言われてみればもっともふさわしい立地条件だ。音や振動は保育に支障はないということだった。記者などは都心部のガード下の飲み屋しか思い浮かばない。〝母になるなら〟〝父になるなら〟で子育て世代にヒットした流山市は、駅に近いところに保育施設を設置して話題を呼んだ。

 「パパninaru」は、夫婦お互いが直接話せないことをアプリが代弁してくれるもので、なるほどと得心がいった。

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 益田氏は「電動式さく乳器」の改良にも触れたが、記者は、赤ん坊の授乳はもちろんだが、冷凍できるのなら20年30年、あるいはもっと長期間保存して、子どもが成長してから母親の母乳を飲めるようにしてはどうかと思う。母親の母乳の味を記憶している人は皆無だろうから、これは価値がある。(まずくて飲めたものではないが)

 母乳といえば、モンゴルの馬乳酒はとてもおいしい。癖があるので慣れるまでは飲みづらいが、飲みだすと止まらない。小生は〝処女の酒〟と名付けた。〝騙し水〟とも呼ばれるのは、水はとても貴重で、馬乳酒は水の代わりとして日常的に飲まれているからだという。

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 赤池学・副審査委員長はシンポジウムの総括として、「提供価値を深めること」「凝然と観察すること」「当たり前のことを疑いの目で見ること」「温故知新を新しいものへつなげていくセンスが全てのことに共通する」などと含蓄に富んだ言葉を発した。

 その通りだと思う。小生もメディアの端くれだから、〝疑ってかかれ〟〝右向け左〟を実践している。

 その伝でいえば、キッズデザイン賞そのもののあり方も再検討してもいいのではないか。例えば、この前も書いた内閣総理大臣賞を始めとする大臣賞の冠の是非について。内閣総理大臣賞はスポーツ、ギャンブル、文化などの分野を中心に30~40ある。〇〇大臣賞を含めれば数百あるはずだ。毎日、何らかの大臣賞が授与されていることになる。これって、いったい何の価値があるのか、立ち止まって考えてみる必要があるのではないか。

 もう一つ。益田氏は、「これからはプレゼンを先にやって審査しようと言ったら、主催者はびっくりするだろうから言わないが」と話した。小生は冗談だと受け止めなかった。そうすべきだ。受賞作品の発表・表彰式を実施する前に、候補作のプレゼンを先に行い、消費者やメディアも参加できるようしたら、もっと盛り上がる。コロナ禍によるオンライン方式はそれを可能にした。〇〇大臣賞などのお墨付きより消費者や視聴者の評価のほうが価値ははるかに高いと思うがいかがか。

中央住宅と積水ハウスが奨励賞受賞 第16回キッズデザイン賞36点発表(2022/9/22)

「一般社団法人 日本ウッドデザイン協会」設立 会長に隈研吾氏(2021/12/9)

積水、旭化成、ケイアイスターが受賞/記者にも見る機会を 第15回キッズデザイン賞(2021/9/30)
 

 

 

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