シーラ&Unito アパートメントホテルに注力/学校、公園の清純な施設環境とは何か

「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」(正面はスモークガラス)
シーラホールディングスは6月12日、Unito(ユニット)との共同プロジェクトであるアパートメントホテル「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」を開業したと発表した。同社ビル「SYLA NISHI-AZABU05」の5階の1室 96.45㎡を旅館業として取得したもので、9月までの申し込みはほぼ満室で、好調なスタートを切った。
施設は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩6分、港区西麻布3丁目に位置する「SYLA NISHI-AZABU05」の5階の1室 96.45㎡。定員は8名。設備は対面カウンター付きの壁付けキッチン、ランドリー、バスルームなど。チェックイン/アウト は16:00 / 10:00。ルームチャージは35,000円から(一泊)。
両社は、赤坂でも「SYLA HOTEL AKASAKA」(3室)を展開しており、東京・港区エリアでの宿泊施設展開を加速させる。
東京都内でUnitoが運営している5施設の2026年4月の平均宿泊単価は前年同月比18.6%上昇、「NISHI-AZABU」の想定稼働率は70%)、インバウンド比率は79.0%(東京都内Unito運営10施設平均)、平均滞在日数は3.9泊(同)。

「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」が入居するビル(左側が笄公園、手前が笄小学校)
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施設に入った途端、昨年見学した同社のマンション「THE SYLA SHIBUYA-TOMIGAYA(ザ・シーラ 渋谷富ヶ谷)」を思い出した。カラーリングがそっくりだったからだ。
宿泊料金もものすごく安いと感じた。宿泊料金は季節によって変動するが、仮に1泊40,000円としたら、坪1,375円だ。想定稼働率を70%としても十分採算がとれる価格設定だと読んだ。
驚いたのは、旅館業法の規制だった。道路を挟んだ建物の南側は笄公園、東側は笄小学校なので、「窓を開けてください。隣は公園ですよ」と頼んだら、同社開発本部ホテル営業部部長ホテルマネージャー・成松純平氏らは「ホテル・旅館は、部屋から公園や学校などが望めるのは法律や自治体の規制により基本的に不可で、逆に公園や学校などからホテル・旅館の室内が見えるのも許可させません」と話した。南側の窓はスモークガラスで覆われていた。東側のガラス越しの庭園の外周は高さ2mくらいのフェンズが設けられており、小学校を眺めることはできないようになっていた。
これまで、公園や女子高に隣接するマンションを数えきれないほど見学してきた。その借景の価値は計り知れない。価格にしたら2割、3割高で売れるはずだ。
そんな馬鹿なと思いつつ、家に帰って旅館業法を調べた。その通りだった、同法第3条2項には「都道府県知事は…申請者が次の各号のいずれかに該当するときは、同項の許可を与えないことができる」とし、学校、児童福祉施設などがおむね百メートルの区域内にある場合において、その設置によって当該施設の清純な施設環境(赤字は記者)が著しく害されるおそれがあると認めるとき」(第3条3項)は、許可を与えないことができると規定している。
記者はこの「清純」に驚愕した。うなってしまった。そこで肺肝を砕いた。「清純」の意味は「清らかで素直なこと。世の中のけがれに染まっていないこと」だ。保育園や幼稚園(小・中学校も含めてもいいか)などの環境は確かに大事だろうと思うが、都市計画法の商業系や工業系用途地域では、これらの施設が遊興施設や風俗施設に隣接していても法律に問われることはない。「公園の清純な環境」とはいったいどのような環境か。小生などは小さいころに〝世の中のけがれ〟を知ったからこそ、それに染まらないように生きてきたつもりだ。〝世の中のけがれに染まっていない〟公園利用者など皆無だろう。
百歩譲って、ホテル・旅館宿泊者が〝世の中のけがれ〟にどっぷりつかっていようと、法律に違反しない限り自由だ。憲法には「清純」なる文言は一つもないはずだ。ホテル・旅館業界はどうしてこの旅館業法第3条は憲法違反として訴えないのか。
Chatにも「清純な施設環境」とは何か聞いてみた。優等生というか、これまた何も考えない馬鹿馬鹿しい答えが返ってきた。
「『清純な施設環境』は、戦後の法令にしばしば見られる『善良な風俗』『風紀の維持』といった価値観を背景とした、かなり時代を感じさせる法律用語だと言えます。なお、法学的には、この文言は単なる道徳論ではなく、学校や児童福祉施設の教育・保育機能を保護するための法的利益を表現したものとして理解されています。したがって『清純』と聞いて現代人が連想する『純潔』や『性的な清らかさ』よりも、『健全な教育環境・風紀環境』と捉える方が正確です」
江戸三大祭りの筆頭「山王祭」撮影会 東京建物も小澤社長はじめ延べ700人参加

「山王祭」(東京駅付近で)
東京建物は6月13日、徳川将軍家が江戸城に神輿を迎え入れた伝統を今に伝える日枝神社の壮大な祭礼で、江戸三大祭の筆頭に位置付けられている「山王祭」が今年2月に竣工した「TOFROM YAESU TOWER」の神輿巡行ルートに加えられたことから、メディア向け撮影会を実施した。祭りは12日~14日の3日間にわたって行われるもので、同社は小澤克人社長をはじめ延べ700人が参加した。

「山王祭」(東京駅付近で)

「山王祭」(「TOFROM YAESU TOWER」ゲート付近)
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記者が撮影したのは、13:30の「TOFROM YAESU TOWER」のゲート内と東京駅のみで、もっともいい写真が撮れそうな「TOFROM YAESU TOWER」内をキャンセルしたため、満足できる写真は一つも撮れなかった。
仕方がない。それより今回と5月に撮ったゲート内の本物の木のアートを紹介する。高さは6mくらいあった。これは見事だ。
どうしてこのような木のアートが飾られているか、その理由が分かった。
「山王祭は江戸時代、三代目将軍家光公以来、山車と神輿が江戸城に入ることを許されていた数少ない祭。歴代の将軍が上覧する『天下祭』であり、かつ江戸三大祭りの筆頭、日本三大祭りの一つとして愛されている」(東京建物ホームページ)で「檜物町(ひものまち)は1590(天正18)年の徳川氏入国の時、浜松の檜物大工棟梁星野又右衛門がこの地を拝領したことによる」「現行の八重洲一丁目、日本橋三丁目のうち」(江戸町巡りホームページ)と、「檜物(ひもの)とは、ヒノキ(檜)の薄板を曲げて作った木工品の総称で、曲物(まげもの)とも呼ばれます。弁当箱や茶道具、神仏具、調度品などに古くから用いられています」(AIによる)とある。

「TOFROM YAESU TOWER」ゲート





5月の集合住宅、事務所、工場、住宅(木造)とも建築原価上昇続く 建設物価調査会
一般財団法人 建設物価調査会は6月10日、令和8年5月の建設物価建築費指数(東京:2015年平均=100)を発表。工事原価は、集合住宅が144.3となり前月比0.3%、前年同月比5.1%、事務所(鉄骨造)が142.1となり、前月比0.2%、前年同月比3.7%、工場が141.0となり、前月比0.3%、前年同月比3.9%、住宅が149.6となり、前月比0.1%、前年同月比5.5%それぞれ上昇した。
日本の伝統文化・日本酒の新たな価値発信「混祭2026」 ニュウマン高輪で14日まで

左からルミネ担当者、阿部氏、Aki Kawana氏(TAKANAWA GATEWAY CITYニュウマン高輪で)
「日本のおさけ」文化の新たな可能性を発信するイベント「混祭2026」が6月10日〜14日の5日間、「TAKANAWA GATEWAY CITYニュウマン高輪」で開催される。camo株式会社とニュウマン高輪を運営するルミネが主催するもので、3日間で約1万人が参加した昨年に続き今回が2回目。開催の前日9日には、メディア向けオープニングパーティが行われ、日本酒が縁結びの役割を果たし、主催者とメディアの間に様々な話題の花を咲かせた。
日本酒はわが国の伝統文化でありながら、生産者の高齢化やなり出不足などが進み市場は縮小する一方だが、他方では海外では“SAKE”人気が広がるなど新たな可能性も生まれている。混祭は、こうした時代背景を受け、「日本のおさけ」を単なる伝統文化として捉えるのではなく、現代のカルチャーとして再編集し、新たな価値として発信することを目的に掲げている。全国約100蔵の酒蔵が日替わりで集結するほか、食、文化、アートなど多様なイベントも行われる。
オープニングパーティでは「混祭 2026」主催者のcamo代表取締役で一般社団法人Roots ofの理事・Aki Kawana氏が、日本酒業界の発展に取り組んできた様々な活動を紹介し、日本酒の可能性を拡げようと呼びかけた。
ゲストとして招かれた阿部酒造6代目蔵元・製造責任者の阿部裕太氏は「数字を求められる約10年間のサラリーマン時代は地獄だった。1804年創業の『阿部酒造』も父から事業を引き継いだときのきは破綻寸前だったが、淡々と〝当たり前〟のことをこなし、多様な人材を登用した結果、地獄から抜けだすことができた」と語った。
チケット情報は、URL:https://konsai2026.peatix.com




28F「 LOOPS」

供された酒
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ニュウマン高輪がいかに素晴らしい施設であるかは紹介したが、この日(9日)、もう一つ、最高の庭園空間を発見した。28階、29階の約2,000坪のフロアプランニング・環境設計に参画しているミュープランニング(MY PLANNING)によるもので、まるで植物園、ジャングルのような観葉植物は全て本物だった。その質と量は「BLUE FRONT SHIBAURA」に勝るとも後らない。

28階フロア



トイレがまた美しい
「MoN Takanawa」世界的建築賞「Prix Versailles(ベルサイユ賞)」リストに選出(2026/5/5)
〝聖地〟にかける思い随所に JR東日本「TAKANAWA GATEWAY CITY」開業(2026/3/26)
FRK懇親会 遠藤理事長挨拶は1分/国交省楠田局長は5分 マネーロンダリングに言及

遠藤氏(オークラホテル東京で)
不動産通経営協会(FRK)は6月4日、定時総会後に恒例の懇親会を開催し、冒頭、遠藤靖理事長(三井不動産リアルティ代表取締役会長)は、「不動産流通市場は非常に高い、(なぜだか)よくわからない(爆笑)価格水準を維持しながら、一方では、世界では各地の紛争、為替の著しい変動など激動の真っただ中にあります。そうした中、当協会は、新築住宅と既存住宅が同様に扱っていただける支援制度を受け、不動産流通4団体による売買契約書の共通化という難題に取り組んでまいりたい」と挨拶した。

懇親会
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記事は、懇親会が開催された当日に記事を書きアップする予定だったが、遠藤理事長のあいさつは、上段で紹介したように実質的に1分強で、続いて来賓として登壇した国土交通省不動産・建設経済局長の楠田幹人氏のあいさつは約5分。足元の不動産市場から人口減少、ライフスタイルの多様化など業界が抱える課題について言及。流通4団体による売買契約書の統一化は画期的な取り組みとして称え、同省の取り組みとしては空き家対策、新しビジネスのありかたに関する実験開始、AI活用やGXなど生産性の向上、マネーロンダリング対策、横浜の国際園芸博覧会など網羅的に述べた。
この時間にして1:5の落差に気勢をそがれ、戸惑いを覚え、どう扱ったらいいか分からなくなったために、今日(6月8日)まで延びた次第だ。
〝幸せは長く、挨拶は短く〟-記者は遠藤氏の〝英断〟に大賛成。多分、この種の業界団体の懇親会の理事長・会長挨拶時間は史上最短、空前絶後だと思う。爆笑を誘った「よくわからない」のは、遠藤氏はバブルを経験していないのであるいは本音かもしれない。
楠田氏がマネーロンダリングについて触れたのもよく分かる。宅建業者からの疑わしい取り引き届け出件数は激増している。

楠田氏
FRK新理事長に元慶大野球部主将で〝日本一〟の遠藤靖氏(三井リアルティ社長)(2025/6/5)
「明大名誉教授 故百瀬恵夫先生を偲ぶ会」参加呼びかけ 佐藤基之OSI理事長

佐藤氏
特定非営利活動法人OSI研究会は6月6日、令和8年度(第24期)通常総会を開催し、冒頭、佐藤基之理事長は次のようにあいさつした。
議題の審議に入る前に、皆様に悲しいお話をしなければなりません。それは、長年にわたり、本研究会の発展に多大なるご尽力を賜り、我々の精神的支えでもあられた百瀬(恵夫)先生が去る4月10日に急逝されました(享年91歳)。
百瀬先生は、沖縄観光のあるべき姿を常に問い続け、学術的な知見のみならず、現場に寄り添った暖かいご指導で、我々観光業者を導いてくださいました。先生が蒔かれた情熱の種は、今やこの研究会、そして沖縄の観光産業全体に深く根付いております。多大なる功績に敬意を表しますとともに、謹んで哀悼の意を表し、安らかなご冥福をお祈り申し上げます。
(黙祷)
百瀬先生を失った喪失感は計り知れませんが、我々にできる最大の供養は、先生の志した「持続可能な沖縄観光の発展」を、残された我々の手で力強く進めていくことだと確信しております。
今年度は、現在の沖縄観光の問題点を見つけ出し、掘り下げていくことを重点課題として掲げ、会員一丸となって取り組んでまいる所存です。
結びに、本日の総会が実りあるものとなることを願うとともに、会員の皆様の益々のご健勝とご発展を祈念いたします。
佐藤理事長はまた、「明治大学名誉教授 故百瀬恵夫先生を偲ぶ会」にも触れ、「関係者の方々もご高齢になられており、会への参加申し込み状況は先生の業績の大きさからして現時点では少なくはないが多くもない。一人でも多くの方が参加され、『偲ぶ会』を更なる沖縄観光の発展を期する出発点にしたい」と述べた。
『偲ぶ会』は、7月11日(土)正午からホテルグランドヒル市ヶ谷で行われる。明治大学マンドリンOB倶楽部による追悼演奏が行われる予定。会費は15,000円。問い合わせは「偲ぶ会」実行委員会事務局:小林 電話090-5417-4896へ。
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小生は、曲がりなりにも〝自立〟した記者になれたのは百瀬先生のお陰だと思っている。佐藤氏も述べているように「現場に寄り添った暖かい指導」が「瑞宝中綬章」を受章されたのだと思う。関係者の皆さんが自ら〝百瀬教〟と自認するのもよく分かる。こんな先生に出逢ったことはない。
これまでの記事をいくつか添付する。「おーお明治」大学の誇り百瀬恵夫名誉教授の「瑞宝中綬章」受章を祝う会に300名(2017/8/8)と「余生は社会貢献に」(RBAタイムズ号外<百瀬恵夫特集号>)はぜひ読んでいただきたい。読んでいただければ、先生がどうして沖縄(泡盛)にのめり込んだのか分かっていただけるはずだ。それは、平和への希求と社会の弱者へ、人間への「愛」たど小生は勝手に解釈している。
OSI研究会創設者で明大名誉教授・百瀬恵夫氏死去享年91歳(2026/4/13)
創立20周年明治大学名誉教授・百瀬恵夫会長の米寿を祝う(2022/7/17)
2022年年頭挨拶沖縄復帰50年 OSI研究会・百瀬恵夫会長&権代美重子理事長(2022/1/5)
〝モネ〟百瀬・明大名誉教授と〝マネ〟篠原・OSI代表の絆展初日大賑わい18日まで(2020/10/13)
息つく暇なし津田三佐雄「南極(難局)物語」百瀬・明大名誉教授ら凍りつく(2020/1/15)
「おーお明治」大学の誇り百瀬恵夫名誉教授の「瑞宝中綬章」受章を祝う会に300名(2017/8/8)
旭化成不レジ 東大阪で子育て支援イベント「BORIKI えほん箱」 550人が参加

「東大阪BORIKIえほん箱パーティー」
旭化成不動産レジデンスは6月3日、お母さん業界新聞社と連携し、東大阪商工会議所で「東大阪BORIKIえほん箱パーティー」を5月24日に開催し、地域の親子を中心に約550人が来場したと発表した。
同イベントは、子育て共感賃貸住宅「ヘーベルメゾン BORIKI」の取り組みの一環として実施されたもので、絵本を通じた親子コミュニケーションの促進と子どもの成長支援が目的。2026年夏に東大阪市で「BORIKIひがしおおさか」が開設されることを契機に開催されたもの。
会場では、約300冊の絵本を自由に楽しめる「絵本ひろば」や、ミッションに沿って絵本を選ぶ参加型企画「絵本ガチャ」を実施。さらに、人気絵本作家・さいとうしのぶ氏による読み聞かせや、東大阪在住の絵本作家・なかあらいじゅんこ氏と子どもたちが共同で制作する「ラッピング電車」企画など、多彩なプログラムが展開された。
「ヘーベルメゾン BORIKI」は、子育て世帯の孤立防止やコミュニティ形成を目的に2012年から展開している賃貸住宅ブランド。これまで首都圏を中心に57棟528戸を供給しており、関西では既存2棟39戸に加え、2026年夏から秋にかけて新たに4棟39戸を供給する予定。
「BORIKIえほん箱」は〝無印良本〟出版業界も学ぶべき 旭化成不レジのイベント盛況(2025/7/26)
1週間の間に「日経」と「AERA」 虐待される街路樹の実態報じる

「丸の内仲通り」の街路樹のトンネル(先日写す)
先週の日曜日(5月24日)、日経新聞は1面トップのデータ分析連載記事「チャートは語る」で「消える木陰、世界と逆行」を掲載した。そして5月31日付「AERA」デジタル版は、「『寒々しい…』住民から不満続出 街路樹の“やりすぎ剪定” 行政はなぜ短く切りすぎるのか 『景観と涼しさを失う』」の見出し記事を掲載した。
日経新聞の記事は、東大の研究室によれば東京23区の樹冠被覆率は2013年の9.2%から2022年には7.3%へ低下し、国土技術政策総合研究所のデータによると、この20年間で街路樹は50万本減少したと報じている。樹冠被覆率を上げようとしている世界の流れと逆行している現実をデータで裏付けている。
AERAは、筆者の方が自ら撮影した街路樹の写真を紹介し、最後に千葉大学名誉教授・藤井英二郎氏の次の言葉で締めくくっている。
「動物が同じ扱いを受ければ逃げます。でも樹木は逃げることも、抗議することもできない。樹木に人間の無知や怠慢、ストレスがしわ寄せされている面があります。しかし、強剪定は酷暑に拍車がかかり、結果的には人間の生活環境にすべて跳ね返ってくる問題です。日常的に目にする街路樹がこうした状態に置かれることが、子どもたちの心に与える影響も無視できません。早急に改善しないと、日本の将来にとんでもなく不幸な事態を招く。強剪定は、そんな危機感をも持つべき社会的課題だと、私は考えています」
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われながらいい見出しを付けたものだと思っている「街路樹が泣いている ~街路樹と街を考える~」の連載を始めたのは2012年の5月だ。それから14年間(それ以前もそうだったが)、街を歩くときはいつも街路樹と〝どうして我々は冷遇・虐待されなければならないのか〟などと〝会話〟を交わしている。数えたわけではないが、関連記事を含めれば200本以上記事を書いてきた。
「街路樹が泣いている」は独り歩きし、あちこちの記事やSNSで拡散されているようだ。少しは街路樹の役に立っているようで嬉しい。
そして今回、申し合わせたわけではないだろうが、「日経」と「朝日」が街路樹について報じた。遅きに失した感は否めないが、メディアも一般の方も樹木や街路樹にもっと関心を払ってほしい。
関連することだが、明治神宮外苑の再開発に近隣住民として反対し、新宿区に対する樹木伐採許可取り下げ訴訟の原告団長を務める大澤暁氏は「日経新聞の記事はバズったが、“緑の日傘”減少は止まらない!」とのX(旧Twitter)で、「この記事はSNSでまたたくまに拡散され、日経新聞の公式X投稿は1,200万回以上見られ、2万以上のいいね!がつけられている(5月27日時点)」と述べている。「2万以上のいいねね!がつけられている」というのは凄い。
ただ、小生はこの「いいね!」が何を意味するのかよく分からない。「いいね!」ボタンの多寡と投稿(記事)の質とは関係ないはずだ。
「今は買うべきじゃない」―TERASSのCMが投げかける新しい住宅購入のかたち

TERASS 新CM「身構える山本耕史」
住宅購入を検討したことがある人なら、「急かされるのではないか」「本当に自分に合った提案なのか」と不安を感じた経験があるだろう。そんな“家探しあるある”をテーマに、不動産仲介サービスTERASSが俳優・山本耕史さんを起用した新CMを6月3日から公開する。
CMでは、住宅購入を前に警戒心をあらわにする山本さんに対し、エージェントが「今すぐ決めるのはおすすめしません」「今は買うべきじゃないです」と意外な言葉を投げかける。一般的な不動産営業のイメージとは真逆ともいえる展開が印象的だ。
このメッセージの背景にあるのが、TERASSの「不動産の意思決定パートナー」という考え方だ。同社ではパーソナルエージェント制を採用し、エージェントに個人ノルマや特定物件の販売制約を設けていない。そのため、市場に流通する物件をフラットな視点で比較し、顧客にとって最適な選択肢を提案できるという。
住宅購入は人生最大級の意思決定のひとつだ。だからこそ、物件だけでなく購入のタイミングそのものが重要になる。ライフプランや資金計画によっては、「今は買わない」という判断が最善となるケースも少なくない。
今回のCMは、従来の「売るための営業」ではなく、「顧客の意思決定を支援する存在」としての不動産エージェント像を描いている点が注目される。山本さんが疑念から安心へと変化していく様子は、多くの住宅購入検討者の心理と重なるはずだ。
また、山本さん自身も「最初は身構えていた」と語りながら、撮影を通じて新しい家探しのあり方に共感したという。特にCM内で崩れ落ちる壁の演出はCGではなく実写で撮影されたそうで、「家探しの壁を崩してくれる存在になってほしい」と期待を寄せている。
不動産価格や金利動向への関心が高まる今、「本当に今買うべきか」という問いに正面から向き合うTERASSの新CMは、業界関係者にとっても住宅購入検討者にとっても、一石を投じる内容となりそうだ。
「身構える山本耕史 他の購入希望者」篇(30秒)


「身構える山本耕史 買うべきじゃない」篇


◇ ◆ ◇
上段の記事は、同社が本日6月2日、新CM発表会を行い、13:00に解禁したプレス・リリース(文字数にして約2,200字)を「以下の文章を、不動産のプロが読んでも住宅購入検討者が読んでも興味を惹かれる記事として1,000字以内にまとめてください」とChatGPTにお願いし、まとめてもらったものだ。ChatGPTには著作権はないので、そのまま紹介する。
記者は約1時間、同社代表取締役社長・江口亮介氏(36)のあいさつ、新CM、山本さん(49)とMCのやり取り、山本さんのコメント、江口氏と山本さんのトークセッションの一部始終をメモした。
その内容を記事にすれば2時間はかかるはずだ。横着してChatGPTにお願いしたのだが、ほぼ完ぺきにまとめられていると思う。新CMは、テレビではなく同社公式YouTubeとWEBで公開されるので、視聴する人は限定されるだろうが、「新CMは、業界関係者にとっても住宅購入検討者にとっても、一石を投じる内容」になっているのは間違いない。
残念だったのは、質疑応答の時間が設けられていなかったことだ(MCからの質問があったようだが、記者は退席した)。聞きたかったのは、次の通りだ。
「江口社長、発表会場は縁結びの神さんが祀られている神田明神なのでお聞きするのですが、わが国には男と女、家と家を結ぶ『仲人』の文化がありました。昔は初夜権を握っていたといわれており、絶大な力を持っていたようです。私も一度だけ女性を紹介してもらったことがあります。さて、現在の不動産売買仲介制度は、この仲人のような働きをするので私は〝これもありかと〟思っているのですが、昨年末に設立された御社をはじめとする『日本不動産エージェント協会』の加入社数(ホームページによると会員・賛助会員16社・団体)は圧倒的に少ないように思います。それはなぜか、既存の商習慣の壁は厚いのですか」
-記者は、「個」にターゲットを絞ったこの種の仲介エージェントは大化けする可能性を秘めていると思う。回答が得られなかったのは返す返す残念だ。他のメディアの方は聞きたいことはなかったのか(参加者は約20人)。
多いか少ないか判断できないのだが、江口氏は、冒頭のあいさつでエージェントは850人に達しており、取扱高は6,000億円超と語った。そしてまた、山本さんは「これだけは言っておきたいのですが、『他の購入希望者篇』で崩れ落ちる壁はCGじゃありません。タイミングや崩れ方にこだわって現場で何度も何度も美術道具を積んで、崩して、積んで、崩して撮影しました。大変でした」「これから現実でもTERASS社のパーソナルエージェントがお客様の家探しの『壁』を何度も何度も崩してくれるといいな、と思っています」と語っているではないか。
江口氏(左)と山本さん(神田明神テラスで)

令和8年4月の建築物予定工事坪単価は110.4万円 前年同月比13.4%下落
令和8年4月の住宅着工戸数は総数、持家、貸家、分譲住宅とも前年同月比で上回った。建築物の予定工事額がどうなっているか、国土交通省の統計データから予定坪単価をはじいてみた。
別表がそれだ。建築物全体の坪単価は110.4万円で、前年同月の127.5万円から13.4%減少(下落)している。建築主別では、公共は前年同月の234.2万円から185.1万円へ21.0%、民間も120.0万円から105.8万円へ12.1%それぞれ下落した。
用途別では、居住用が96.0万円で前年同月比5.4%上昇し、非居住用では電気・ガス・熱供給などと情報通信業用が2倍以上となっているほかは、宿泊業・飲食サービス業の下落(前年同月比22.2%減)が目立つ。
構造別では、木造は78.9万円で、前年同月の78.2万円から0.9%上昇している一方で、SRC、RC、S造はやや下落した。
この1年間の坪単価は、昨年4月の127.5万円をピークに下落傾向にあり、99.4万円(2025年6月)から113.4万円(2026年3月)で推移している。坪単価の下落は一過性のものかどうかは詳細な分析が必要だろうが、人件費の下落はありえず、全体として高値警戒感が高まっており、設備仕様レベルを落としている可能性はありうると見た。
建築物予定工事額には、用地取得費、消費税などのほか工事に直接関連しない備品や維持管理費、調査・測量費、設計費などは含まれないので注視する必要がある。


