ケンコーポを7回3安打完封した三井不動産レジデンシャル中山投手
王者ケンコーポ2年連続初戦敗退-第1回トライビジョン不動産・建設・住宅三業界交流野球大会(第37回RBA野球大会)日曜ブロック予選トーナメント1回戦が10月5日、大宮健保グラウンドで行われ、過去36回(未実施3回含む)のうち14度の優勝を飾っているケン・コーポレーションが三井不動産レジデンシャルに7回0-1で敗れ、昨年の青山メインランドに続き2年連続で初戦敗退した。HATARABA-東京建物戦は、HATARABA島袋が1回裏肉離れを発症し退場。チームは9人しか出場していなかったため、代わりの選手がなく没収試合となり東建が勝利した。8年ぶりに出場したコスモスイニシアは野村不動産に快勝した。
安田不動産0-7三菱地所リアル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
安田不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 1 | 0 | 0 | 6X | 7 |
三井不動産9-1大成有楽不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産 | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | ||||
大成有楽不動産 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
鹿島建設9-6サンフロンティア不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
鹿島建設 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 9 | |||
サンフロンティア不動産 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 6 |
三井不動産レジデンシャル1-0ケン・コーポレーション
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャル | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||
ケン・コーポレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
青山メインランド15-3東急不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
青山メインランド | 2 | 4 | 0 | 0 | 3 | 6 |
|
15 | ||
東急不動産 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
東京建物〇(没収試合)●HATARABA
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京建物 | 0 | 0 | ||||||||
HATARABA | 0 |
THEグローバル社6-3タカラレーベン
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
THEグローバル社 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 1 | 6 | |||
タカラレーベン | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
野村不動産1-6コスモスイニシア
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |||
コスモスイニシア | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 6 |
試合開始後の1回裏 HATARABA島袋負傷で没収試合
笑顔を見せた島袋(〝一緒に飲もう〟と誘ったのだが…社長、ポケットマネーで費用を負担して。こんな素晴らしい社員はいない)
37年の大会の歴史の中で初めてと思われる、試合開始後の選手の負傷退場による没収試合が起きた。東京建物-HATARABA戦で、東建が初回無得点に終わった1回裏、HATARABAは先頭打者の丹羽が中堅越え3塁打を放ち、敵失によりそのまま先制のホームを踏んだあと、2番島袋は中堅越え本塁打性の打球を飛ばしたが、1塁ベースを回ったところで肉離れを発症、そのまま退場。チームは9人しか出場しておらず、代わりの選手がいなかったため、主審は「サスペンテッド※」を宣告し、東京建物が勝利となった。
※主審は「サスペンテッド」を宣告したが、正確には「没収試合」
◇ ◆ ◇
一部始終を記者は目撃した。島袋が倒れた途端、駆け寄った。島袋は苦痛で表情をゆがめ「ブチッと音がした」と話した。立ち上がれない島袋をナインは木陰に運び、救急車の手配をした。
試合終了となったため、残りのHATARABAの選手と東建の選手は練習試合を行ったのだが、試合終了を告げられていなかったためか、島袋は寄り添っていた選手に「大丈夫、大丈夫」と何度も話し、脱がされたズボンを履き、選手に肩を借りて立ち上がろうとした。
記者は「大丈夫じゃないでしょ。そのまま救急車を待てば」と話したのだが、島袋の「大丈夫」は肉離れが大丈夫ということではなく、試合に出られるという意味の「大丈夫」だった。「俺が出場しなければ負けになる。守備位置で立っていれば試合は続けられる」と話した。
記者はこの言葉に感動を覚えた。勝ち負けは二の次、すべてはナインのためだ。HATARABAにお願いだ。怪我は〝公傷〟扱いにして、この島袋の言動をビジネスに生かしてほしい-一人はみんなのために、みんなは一人のために。